西田亮介「社会はいかに私たちに関わるべきか」をめぐる議論(dojin、西田亮介、駒崎弘樹)

タイトル通り。
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駒崎弘樹 @「こども達のために日本を変える」フローレンス 会長 @Hiroki_Komazaki

①市場:事業による社会的課題解決。通常のビジネスの手法を取り、マネタイズも通常の消費者から行うが、事業活動を通し社会問題解決が実現。 例)フローレンスの病児保育や、いろどりの葉っぱビジネス @dojin_tw @Ryosuke_Nishida

2011-02-11 20:51:30
駒崎弘樹 @「こども達のために日本を変える」フローレンス 会長 @Hiroki_Komazaki

②準市場:完全市場における貧富の差を緩和すべく、税や保険料が消費者に対しバウチャー等の形で投入された市場。例)医療(国民健康保険)・介護(介護保険) ・一部自治体の子育て支援バウチャー @dojin_tw @Ryosuke_Nishida

2011-02-11 20:53:58
駒崎弘樹 @「こども達のために日本を変える」フローレンス 会長 @Hiroki_Komazaki

③行政委託市場:行政が直接行っている事業を、民間の企業やNPOに開放していくことで創出される市場。例)公民館や男女共同参画センター、給食センターの指定管理・プロボーザル・入札

2011-02-11 20:56:14
駒崎弘樹 @「こども達のために日本を変える」フローレンス 会長 @Hiroki_Komazaki

④寄付市場:寄付による市場。NPO等はソーシャルマーケティングによって国民の関心を集め、実績や評判によって寄付の獲得競争を行う。 例)国内災害支援など緊急性が高いもの・自殺遺児支援など政策的手当が不足している領域

2011-02-11 20:59:23
駒崎弘樹 @「こども達のために日本を変える」フローレンス 会長 @Hiroki_Komazaki

⑤ボランタリー市場:ボランティアコミュニケーションの総体を仮にこう呼ぶ。行為の対価として、人々は感謝や自尊心を受け取る。 例)消防団・地域パトロール・こども会・PTA・バザー

2011-02-11 21:01:49
駒崎弘樹 @「こども達のために日本を変える」フローレンス 会長 @Hiroki_Komazaki

国家による福祉と相対して、こうした「大きな社会」を対置させ、両者による共存と相互補完の戦略を考えていく、というのが生産的な議論の方向だと思うが、如何だい? @dojin_tw @Ryosuke_Nishida

2011-02-11 21:03:52
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

駒崎さんが指摘したものを市場と呼ぶかは議論が必要な気がしますが、行政が独占してきた分野、寄付、ボランティアやプロボロのマッチング、それぞれに多様性と競争的な環境が必要ということには完全に同意です。 @Hiroki_Komazaki @dojin_tw

2011-02-12 08:46:24
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

むろん、行政や地方自治体による社会保障がいらないといってるわけではなくて、正統性の保証や多様性や競争のプラットフォームの整備(情報集約や公開)、監視(言葉が微妙ですがw)、インパクトの最大化にとって政策による制度設計は重要です @Hiroki_Komazaki @dojin_tw

2011-02-12 08:49:11
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

それらを重層的につくっていこうというのが、たとえば、EUの補完性原理のようなものなのかな、と。 @Hiroki_Komazaki @dojin_tw

2011-02-12 08:50:22
西田亮介/Ryosuke Nishida @Ryosuke_Nishida

先日の評判の悪い僕の言い方だと、単線的なセーフティネットから、多様な主体による複線的なセーフティネットへ、と。こうした舵を切るためにも政策は重要で、具体的な数字や法律に関してはそれこそ財政や法律が専門の人に提案してほしいw @Hiroki_Komazaki @dojin_tw

2011-02-12 08:53:57
安藤道人 (Michihito Ando) @michihito_ando

1.NPM,PPP的な話が一巡してそれだけでは対処できないという認識が広まっていると見るべきでは。RT@ryosuke_nishida 再び左か右か的な原理主義的なものが増えて/若いやつで、こういう折衷的な議論+NPM的な議論をする人も少ない @Hiroki_Komazaki

2011-02-12 09:45:06
安藤道人 (Michihito Ando) @michihito_ando

2.NPMやPPPの議論は、どこかにパレート改善がありうるという希望を市民に与えてくれたが、現実はそんな簡単ではなかった。だからこそ次の段階の議論が必要とされており、そこに政府の大きさの選択が入ってこざるを得ない。@Hiroki_Komazaki @Ryosuke_Nishida

2011-02-12 09:48:23
安藤道人 (Michihito Ando) @michihito_ando

3.駒崎さんの①市場②準市場③行政委託市場④寄付市場⑤ボランタリー市場をそれぞれどう活用するかという議論をするなら、①~⑤のマクロ・ミクロな福祉機能能力についての現状・規範認識を曖昧にすべきではない。@Hiroki_Komazaki @Ryosuke_Nishida

2011-02-12 09:58:48
安藤道人 (Michihito Ando) @michihito_ando

4.②と③の大きさや人々の福利厚生上の重要性は明らかで、逆に①、④、⑤による福祉機能は社会権の実現・拡張という福祉国家主義的進歩観を持つ私からすると、少なくともコア福祉はここには委ねるべきでないと私は考える。@Hiroki_Komazaki @Ryosuke_Nishida

2011-02-12 10:11:02
安藤道人 (Michihito Ando) @michihito_ando

5.問題はここからで、一方で財源制約という現実があり、②、③の公共サービスをどう選択するかという議論がある。例えば病児保育は準市場化すべきか、高度医療の保険適用はどうか、重度障害者の見守りは公的保障すべきかなどなど@Hiroki_Komazaki @Ryosuke_Nishida

2011-02-12 10:16:44
安藤道人 (Michihito Ando) @michihito_ando

6.これらの問いに対して「大きな社会」の系列の議論は、民主党マニフェスト的なレベルにとどまっているのではないか。イメージ論やちょっとしたムーブメントではどうしようもない現実があるから原理的な問いがでてきているのに。@Hiroki_Komazaki @Ryosuke_Nishida

2011-02-12 10:26:44
安藤道人 (Michihito Ando) @michihito_ando

7.「大幅なNPM的改革+ちょっとの財源強化」を拒否して「少々のNPM的改革+大きな財源強化」という選択を主張することもありうる。だから政策論も細部・具体論から議論したほうがかえって原理的な違いも明らかになるかも。@Hiroki_Komazaki @Ryosuke_Nishida

2011-02-12 10:44:26
安藤道人 (Michihito Ando) @michihito_ando

8.話がぼけたのでやめますが、例えば保育を準市場化してくときに、価格設定の自由化をどの程度認めるか、多様な主体の参入要件をどの程度の厳しさにするかなど、財政面・哲学面から議論できたらいいですねー。でも駒氏の独壇場か@Hiroki_Komazaki @Ryosuke_Nishida

2011-02-12 10:49:01
駒崎弘樹 @「こども達のために日本を変える」フローレンス 会長 @Hiroki_Komazaki

それはもちろん同意。 RT @dojin_tw ②と③の大きさや人々の福利厚生上の重要性は明らかで、逆に①④⑤による福祉機能は社会権の実現・拡張という福祉国家主義的進歩観を持つ私からすると、少なくともコア福祉はここには委ねるべきでないと私は考える。@Ryosuke_Nishida

2011-02-12 12:12:50
駒崎弘樹 @「こども達のために日本を変える」フローレンス 会長 @Hiroki_Komazaki

同時に、スウェーデン在住のdojinに言っておくと、日本では現在「無縁社会」等の心理的なセーフティネットの空洞化が課題として浮上してきているのね。で、これは国家福祉ではどうもできない部分をはらんでいる。 @dojin_tw @Ryosuke_Nishida

2011-02-12 12:15:13
駒崎弘樹 @「こども達のために日本を変える」フローレンス 会長 @Hiroki_Komazaki

それは人々の「繋がり」であるとか「帰属意識」とか、極めてソフトな領域であるからこそ、行政サービスがあればそれで解決とはならんわけ。これはdojin用語でいえば医療や年金のような「コア福祉」ではないと思うのだけど、実は絡む部分が @dojin_tw @Ryosuke_Nishida

2011-02-12 12:17:22
駒崎弘樹 @「こども達のために日本を変える」フローレンス 会長 @Hiroki_Komazaki

例えば、高齢者の過剰医療に関しても、病院が高齢者同士の社交の場だったりすることも影響していて、社交の場が他に充足していたら、過剰な病院通いのインセンティブを落とすことができたりする。 @dojin_tw @Ryosuke_Nishida

2011-02-12 12:18:54
駒崎弘樹 @「こども達のために日本を変える」フローレンス 会長 @Hiroki_Komazaki

また更に、子どもの熱程度で救急車呼ぶ親が、救急救命体制の圧迫問題も、親グループへの在宅看護の啓発等で、119コール率を下げられたりする事例もあるのね。 @dojin_tw @Ryosuke_Nishida

2011-02-12 12:21:14
駒崎弘樹 @「こども達のために日本を変える」フローレンス 会長 @Hiroki_Komazaki

つまり、コア福祉の生産性(そして持続可能性)と、コミュニティ包摂率がかなり強く相関しているのではないか、という仮説を持っている、ということ。(もちろんまだ学問的には証明できてない) @dojin_tw @Ryosuke_Nishida

2011-02-12 12:23:11
駒崎弘樹 @「こども達のために日本を変える」フローレンス 会長 @Hiroki_Komazaki

大きな政府と小さな政府の間のパラメータの精緻化も重要なんだけども、国家予算の10倍の債務を抱えた日本が取れる選択肢って、既に相当狭まっちゃっているから、「学問的にはそうだけど、実際にはその手は打てない」となるかな、と。 @dojin_tw @Ryosuke_Nishida

2011-02-12 12:25:06
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