【虚空からの訪問者】

出会いは運命だ。運命には意味がある
0
前へ 1 2 ・・ 5 次へ
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

「あれ、ダメかあ」((そもそもポケモン用に作られたモンスターボールにポケモン以外が入るわけないじゃない))ムウマージが突っ込みを入れる。 「まあそれもそうか」「なんなんだお前は…」 ヲ級からは完全に戦意が喪失していた。ひとまず落ち着いたということで、ルナはムウマージをボールに戻す

2016-08-19 15:34:25
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

その時!「先客がいるとはどういうことだ」ナムサン!息付く暇もなく増援が出現!「ひっ…夏姫様!」ゲッコウガが素早く間に立つ!((ドーモ。初めまして。ゲッコウガです))「ドーモ。港湾夏姫です」ゲッコウガの動作を見て意図を察した港湾夏姫もアイサツを返す。

2016-08-19 15:35:47
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

「まさかこの地に人間がいるとはな。だが、この地は私たちのもの。リゾートを楽しむのは私だ!」港湾夏姫の周りには大量の深海棲艦が!ルナは飛び上がった 「うわ!これは多勢に無勢ってやつだよ!逃げるに限る!」ルナは戦う気マンマンのゲッコウガを無理矢理ボールに戻し、一目散に逃げ出した!

2016-08-19 15:37:39
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

「飛行ポケモン連れてきててよかった!来て!ピジョット!」ルナが繰り出したのは鳥ポケモンだ!「ピジョット!空を飛ぶ!」((お易い御用よ!))ピジョットは空を大きく旋回し、ジャンプしたルナを拾って飛び立つ。このまま深海棲艦から無事逃れる算段だった。

2016-08-19 15:39:17
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

しかし、ルナの後ろにはもう一人乗っていた。最初に交戦したヲ級である!「ちょっと、何やってるのあなた!」「頼む!私も連れていってくれ!このままでは夏姫様に処断される!」((馬鹿野郎!2人も乗ったら飛べねえぞ!))ピジョットは勢いを失い高度を下げた。

2016-08-19 15:40:23
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

「そうだ、ピジョット!メガシンカよメガシンカ!ああしまった!ピジョットナイト鞄にしまったんだった!」((悪い…もう持たねえ!))ついにピジョットは墜落した。もみくちゃに倒れたルナ達に深海棲艦が迫り、瞬く間に包囲された。

2016-08-19 15:41:42
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

「何やってるのよピジョット!バトルシャトレーヌを打ち負かした実力はどこへ行ったの!」((それとこれとは話が別だ!))「ああ…処断される…」 「さあ、ここまでだ」港湾夏姫が2人と1匹の前に立ちはだかる。万事休すと思われたその時!

2016-08-19 15:43:46
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

ゴゴゴゴゴ!大きなエンジン音と爆風が港湾夏姫を怯ませる。上空に巨大な飛空艇が現れたのだ!飛空艇から1人の艦娘が梯子と共に飛び降りた 「これを!」艦娘はルナに梯子を渡し、港湾夏姫に向き直る。ルナは梯子を登り、飛空艇に上がった。ヲ級もしれっとそれに続いた。「さあ、この綾波が相手です」

2016-08-19 15:47:41
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

「面白い。はあっ!」港湾夏姫はパラソルで綾波を斬る。綾波は素早く回転ジャンプするとパラソルの先に軽やかに着地した。「小癪な!」港湾夏姫が再びパラソルを振るう前に綾波は離脱、近くにいた手頃な軽巡ト級を細剣で突き刺す!

2016-08-19 15:48:19
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

「グエッ!」綾波は突き刺したト級を細剣を振って港湾夏姫に飛ばした。「ぐっ、おのれ!」次の瞬間、綾波は既に梯子に捕まり、飛空艇と共に離脱していた。 「逃げたか。まあいい」港湾夏姫はパラソルを掲げ勝鬨を上げた。「この地は我らのものだ!」熱射の島に休暇を得た深海棲艦の歓声が上がった。

2016-08-19 15:49:47
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

飛空艇フライトリバティーは哨戒中、とある島にて深海棲艦に襲われる少女を発見した。瑠奈花は救いの手を差し伸べるべく、綾波を差し向ける。綾波の活躍により、少女と深海棲艦1人を無事に保護し、島を離脱した。その後、雪花の艦娘は少女と深海棲艦を取り囲み、意味深げに2人を見つめていた

2016-08-24 20:31:48
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

「ま、待つのだ!私に敵意はない!」困惑するヲ級を差し置いて、艦娘達はルナに注目した。艦娘の1人、吹雪がボソッと呟いた。 「し、司令官は女の子だった…?」「へ?」 「馬鹿じゃないの。そんなわけ…」「でもあまりにも似て…」艦娘達が口々に呟く。その時だった

2016-08-24 20:33:10
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

「何をしている」 奥から男の声がした。艦娘達が道を開けると、そこには幼さを残す少年の姿があった。少年とルナは互いの姿を見て、目を丸くした。 「私と…」「同じ顔…?」

2016-08-24 20:36:35
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

「司令官、こいつはどうします?」ルナとヲ級は飛空艇内の司令室に連れて来られた。吹雪はヲ級の腕を掴んで少年に尋ねた。 「敵意はなさそうだな。放っておくのも酷だろう。何か適当に振舞ってやれ」「この私に慈悲を!?夏姫様も見習って欲しいものだ…」吹雪は頷き、感激したヲ級を連れ出した。

2016-08-24 20:38:32
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

そして、司令室には少年とルナのみが残った。 「さて、改めて自己紹介をしよう。私は瑠奈花。雪花艦隊を率いる司令官だ」「るなかさんね。私はルナ」ルナは司令室の窓から空を見て目を輝かせた。「空飛ぶ船ってやつ?すごいね!ジラルダンの空中要塞みたい」「ジラルダン…?」瑠奈花は首を傾げた

2016-08-24 20:41:16
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

「まあいい。君の話を聞かせてくれ。君は何故あそこにいたのか?」「えーっと、どこから話したものか…」ルナは頭を掻いた 「私はトキワシティ出身のポケモントレーナー。今は訳あってホウエン地方に来てて、隕石から星を救うために色々と動いてたの」

2016-08-24 20:42:19
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

「隕石?」「そう。この辺は大きな騒ぎにならなかった?大々的に臨時ニュースが流れたと思うんだけど」瑠奈花は首を振った。ここ最近、隕石の話題など出た事はないと。 「あれ、そうなの。おかしいなあ…」「ふむ…」瑠奈花は沈黙し、そして言った。「今度は私の話を聞いてくれるかな?」

2016-08-24 20:42:58
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

「なあに?」「この世界は最近、次元の均衡が不安定になっていてな。次元の裂け目を通じて別世界の存在が流れ着いたりするのだ」今度はルナが首を傾げた。 「この世界に君が言っていたトキワシティだのホウエン地方だのといった地名は存在しない。ポケモンという存在もいない」

2016-08-24 20:43:56
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

「え…そうなの?」「逆に聞こう。艦娘や深海棲艦という言葉を聞いた事はあるか?」ルナは首を横に振った。 「やはりな…恐らく君は、何らかの要因で別の世界から来てしまったのだろう」「でも…どうして?いきなり世界を超えたなんて信じられない」

2016-08-24 20:45:30
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

「無理もないだろう。だが、こうして私と君が出会ったのには何か訳があるはずだ。実は以前にも同じようなことがあったのだ。私と同じ顔をした異邦人と出会ったことが」「顔が同じ?私達みたいに?」「そうだ。そいつは魔法の絵札を媒介してモンスターを使役する力を持っていた」

2016-08-24 20:48:00
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

それもこの世界にはない技だ、と瑠奈花は付け加えた。 「彼はこの世界での役割を果たし、元の世界に帰っていった」「じゃあ私も、帰れる可能性はあるのね!」「そういうことだろう」ルナの顔に笑顔が戻る。 「私達も今は忙しいのだが、合間を縫って君が元の世界に帰れる方法を探そう」

2016-08-24 20:51:39
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

「ほんと!?よかったあ〜!異世界に1人なんて心細いと思ってたの!」 瑠奈花は優しく微笑み、握手を求めた。ルナは喜んでこれに応じた。 「そうだ!お近づきの印にこれあげる!」ルナは鞄から小さなカードを取り出して瑠奈花に渡した

2016-08-24 20:52:58
雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

「名刺か?」「トレーナーカードよ!」カードにはルナの顔写真と、彼女がポケモンと呼んでいた生き物の写真が6枚、裏には「6地方リーグ制覇!」と書かれていた。よくわからないが、それなりの経歴を持っているらしい。2人が言葉を交わしていると、吹雪が再び司令室に入ってきた。

2016-08-24 20:54:31
前へ 1 2 ・・ 5 次へ