Age of Wonders III -Chronicle of Valmsun Runekeeper- その5

PCゲームソフト、『Age of Wonders III』のプレイ記録その5です。 南東部をほぼ手中に収めたヴァルムスンは、ようやく北上を開始する… 第1章 ロガーン・ドゥルの勃興  http://togetter.com/li/1003681 第2章 躍進のハルファー・ドゥン  http://togetter.com/li/1006034 続きを読む
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まんぼ @manbo_khazad

はたして遺跡に封印されていたのは、一冊の呪文書だった。 「"破壊の手(ディスインテグレート)"…?」 マナの力を極限まで圧縮し、目標にぶつけて一瞬で消滅せしめるという攻撃呪文のようだ。 #AoW3CoV pic.twitter.com/xEcJ12fFvJ

2016-09-10 04:13:27
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まんぼ @manbo_khazad

"魔法の拳"や"石打ち"が第1サークル、"石の皮膚"が第2サークル。そして先ごろ研究した"伝導電撃"が第3であるのに対して、これは一気に第6サークルの呪文だ。そのことからも、その威力は推して知るべしであろう。 #AoW3CoV pic.twitter.com/6ANcr5c0LS

2016-09-10 04:15:07
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まんぼ @manbo_khazad

ロガーン・ドゥルの魔術学院では日夜研究が行われ、新たな魔法が開発されていた。武器に強力な元素魔力付与を行う"星の刃(スター・ブレード)"、大気を不安定化させて敵複数を巻き込む"伝導雷撃(チェイン・ライトニング)"。 #AoW3CoV pic.twitter.com/qnKQZXoidK

2016-09-11 02:49:10
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まんぼ @manbo_khazad

この"幻獣召喚(サモン・ファンタスティック・ビースト)"もその成果の一つだ。 「隔たりの地より来れ、我が呼掛けに応じその姿を顕現せよ。なんじ強き獣よ、我がマナを血肉とし、ここに現れ我が敵を討つ牙となれ!#AoW3CoV pic.twitter.com/zskdEXZfcM

2016-09-11 03:44:43
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まんぼ @manbo_khazad

紫色のマナのきらめきと共に、氷の元素界より巨大な翼竜が顕現した。初めての行使だったが、どうやら何れかの元素に属する翼竜が召喚される呪文のようだ。 「ひとまずこれで…」"深き守り手"兵の穴を埋めることはできるだろう。 #AoW3CoV pic.twitter.com/Da66h4Jswf

2016-09-11 03:51:54
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まんぼ @manbo_khazad

禁断の聖域の探索を終えた後は、予定通りトラドゥ・アルムからの建設隊が城塞の設営を行った。同時に、以前に計画していたトラドゥ・アルムから東へ進んだ山間の森林地帯にも城塞の設営が行われる。 #AoW3CoV pic.twitter.com/QT6TKaIqnX

2016-09-12 03:19:19
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まんぼ @manbo_khazad

両拠点は無事完成し、それぞれサグルス・グル(山際の砦)イロス・グル(孤立した砦)と名付けられた。同時期にヘイルストーブの規模が拡張し、マナ地脈のひとつがファイラック領に組み込まれてしまったが、これは仕方がない。 #AoW3CoV pic.twitter.com/s1fU75qiIB

2016-09-12 03:22:54
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まんぼ @manbo_khazad

『ペル・ノッチソン負傷』の報が入ったのは、そんな頃合いだった。 「一度ロガーン・ドゥルへ戻って、体を休めるんだ。」 うなだれるペルを気遣いながらそう告げると、ヴァルムスン自身は入れ替わりに北上を開始した。 #AoW3CoV pic.twitter.com/jb1Xb8DcMi

2016-09-15 02:16:17
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まんぼ @manbo_khazad

実際のところ、今の部隊構成を考えると、兵科適性としてはヴァルムスンがそちらへ行ったほうがいい。ペルには傷が癒えたら、西の監視塔の先、雪原地帯の方へ向かってもらうことにするのが良いだろう。 #AoW3CoV pic.twitter.com/0tGVkig9oI

2016-09-15 02:20:33
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まんぼ @manbo_khazad

ダアァグ居住地に住むという荒地の主、火巨人の王にもヴァルムスンは一目、会ってみたいと思っていた。 「火巨人。もしかしたら、かつてのロガーン王国のことも知っているかも知れないな…」このことである。 和平の約定をした仲であるし、実際挨拶もしておくべきだろう。 #AoW3CoV

2016-09-15 02:25:36
まんぼ @manbo_khazad

ところが、居住地が見えてくるにつれ、ヴァルムスンは違和感を覚えた。 「あの旗印… 何だ?」 茶色地に黄色の翼めいた紋様をあしらった旗が、居住地の境になびいているのだ。 あんな報告はペルからは受けてはいない。 #AoW3CoV pic.twitter.com/eiXv1gsSSu

2016-09-15 02:37:01
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まんぼ @manbo_khazad

そこで止まれ!』 国境手前で、ヴァルムスン一行は巨人の見張り兵に呼び止められた。 「ロガーン・ドゥルのヴァルムスンだ。そちらのダアァグ居住地の王とは国境開放の約定があるはず―――」 見張りは手を挙げてヴァルムスンの言葉を遮った。 #AoW3CoV

2016-09-16 01:39:11
まんぼ @manbo_khazad

『この居住地はいまやノムリク・トリスメギストス(錬金術師)公の支配下となった。ノムリク公との間に取り決めなくば、通り抜けること適わぬ。』 巨人は淡々とそう伝えた。 ヴァルムスンは唖然とする。ノムリク…誰だって? #AoW3CoV pic.twitter.com/lsBFZKorPz

2016-09-16 01:40:42
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まんぼ @manbo_khazad

つまりいつの間にか北、もしくは東から接近したそのノムリクとやらが火巨人の王と接触し、属国として取り込んでしまったということか。 釈然としないものがあるが…「それなら仕方がない。そちらの王によろしく伝えてくれ。」 #AoW3CoV pic.twitter.com/IDMRkIWkUY

2016-09-16 01:46:07
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まんぼ @manbo_khazad

当初の予定では北上の後に、ダアァグ居住地を通過して東側のタイロバーの軍と合流するつもりのヴァルムスンだった。しかし領内を通行できないとなると、それも難しい。最悪、山を越えて行かなくてはならないだろう。 #AoW3CoV pic.twitter.com/e7wnh4nWdM

2016-09-16 01:50:23
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まんぼ @manbo_khazad

「とりあえずは…」 ダアァグ居住地の勢力圏すぐ外に、ティグラン所有の火山の独立拠点があった。 ペルの負傷がなければ、亡者たちの陣に続けて落としていた予定の場所だ。 「ここを片付けるか。」ヴァルムスンは兵を展開した。 #AoW3CoV pic.twitter.com/gAz0cOI6Cj

2016-09-16 01:58:35
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まんぼ @manbo_khazad

兵力差は明白だし、何度も戦っているティグランだ。おおむね手の内はわかっている。この中だと厄介なのは術師程度である。 「できるだけ被害を出さずに片付けよう。」 それに氷の翼竜や、新しいいくつかの魔法の効力も見ておきたい。 #AoW3CoV

2016-09-16 02:01:08
まんぼ @manbo_khazad

大気に満ちる怒れる雷よ、我がマナの呼びかけに応え打ち震えよ、我が敵を悉く砕け!」 初手、バチバチと激しい音と共に"伝導雷撃(チェイン・ライトニング)"の魔法が発動し、敵複数部隊に伝播して手傷を負わせた。 #AoW3CoV pic.twitter.com/464i8cioPn

2016-09-16 02:05:43
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まんぼ @manbo_khazad

「悪くはない、けど…」 浅い。敵部隊の全体からすれば、そこまでの被害ではない。 今はまとまっていた敵が2部隊しかいなかったのでこの程度だが、この魔法はもっと敵の部隊が数多く密集している状況でこそ真価を発揮するものだと考えるのがよさそうだ。 #AoW3CoV

2016-09-16 02:07:31
まんぼ @manbo_khazad

ティグランの秘術師(ミスティック)は前進してくる。まもなく敵の遠隔投射攻撃の射程距離だ。 「それなら、」 ごくり、と唾を飲むと、ヴァルムスンは呪文書を再び開いた。 第6サークルの禍々しい呪文が目に入る。 #AoW3CoV pic.twitter.com/5pPaFMwdOS

2016-09-16 02:17:02
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まんぼ @manbo_khazad

我が指触れし者、須(すべから)く滅ぶべし。これなるは滅びの手、マナの秘儀にして原初混沌への帰結―――#AoW3CoV pic.twitter.com/MVlMPPmT6P

2016-09-16 02:21:40
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まんぼ @manbo_khazad

呪文の完成と同時に、目もくらむようなエセリアルの激しい光がティグランの秘術師たちへと降り注いだ。 一瞬のことだった。 ティグランたちは粉々に分解され、跡形も残らず、後にはかすかに光の粒子がただようのみである。 #AoW3CoV pic.twitter.com/19utBuEhOs

2016-09-16 02:24:41
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まんぼ @manbo_khazad

「こいつは強力すぎる…」 自分の発動した魔法の威力に、ヴァルムスンは思わずそう口の中でつぶやかずにはおれなかった。 威力もさることながら、伝導雷撃よりも少ないマナと詠唱力で発動できるという事実が、改めて彼を驚かせた。まさしく太古の叡智、禁呪だ。 #AoW3CoV

2016-09-17 03:48:30
まんぼ @manbo_khazad

しかしこと戦いにおいては、危険な敵を速やかに排除できるということは、実に効果的なのは確かだ。使いどころを間違えなければ、戦いの趨勢を一瞬で変え得る可能性があるだろう。 #AoW3CoV

2016-09-17 03:52:38
まんぼ @manbo_khazad

氷の翼竜と、太陽の燃える力を使うティグランは互いに天敵同士であり、普通に殴り合っては被害が大きい。 こちらは電撃の魔力を直接手に纏って敵に至近距離から投射する"気絶の手(スタニング・タッチ)"がうまく効いた。 #AoW3CoV pic.twitter.com/j7EFD5S531

2016-09-17 04:05:05
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