コンテクストとハイコンテクスト「シン・ゴジラ」は何故海外では受けないのか?
- kentaro666
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某外国のレビューサイトのシンゴジページで、一番参考になった票が多い意見に「モンパニを期待する人には向かない。これは1万人以上の犠牲者が出た大地震や原発事故のあった国が舞台であり、他国がその国を勝手に戦場扱いにして頭突っ込んでくるのと戦う話である(意訳」ってあって伝わるんだなあって
2016-09-16 13:39:34やはりそういう疑問か。海外では惨敗かもね、これは。 twitter.com/keumaya/status…
2016-09-16 20:55:54「映画は国境を越えない」(押井守)「タイ人の友人が『シン・ゴジラ』を観て謎だった部分がいかにも日本人的な所ばかり..」 togetter.com/li/1025086#c30…
2016-09-16 19:45:08@kentaro666 ビジュアル化してみました。 twitter.com/kabutoyama_tar…
2016-09-16 21:36:28ゴジラとはあくまで、「国家によって屠られた者」「国家の犠牲者」の恨みや呪いの象徴として、国家機関/国家象徴としての天皇に真っ向から対峙する存在である。 (※画像は、この映画のラストシーンを「ある角度」から俯瞰したもの) pic.twitter.com/KqSFPozjvd
2016-09-15 14:51:52.@mariouji 「七人の侍」は欧米・第三世界を問わず世界中で受けていますね。あと「となりのトトロ」も世界中でバカ受けするみたいです。キューバで上映したら映画館が「となりのトトーロ、トトーロ」と大合唱になったとか。
2016-09-16 23:08:32@nori65t @mariouji 黒澤明は西部劇のジョン・フォード監督に多大な影響を受けてますから、作風がもともと西部劇なのでしょう。
2016-09-16 23:27:05はちまジンへのリンクこそありますが、取り上げてるソース元は真っ当なサイトなので否定してもしょうがないかと。 個人的には、ゴジラという世..「「シン・ゴジラ=ガラパゴス映画論」まとめ アジア(台湾、シンガポール、タイ、..」 togetter.com/li/1025066#c30…
2016-09-17 09:51:36海外のゴジラ酷評の件だいぶ加熱してきたけど、この記事こそ最も読まれて欲しいなと思う。 twitter.com/takahisanagai/…
2016-09-17 10:04:10「2人逃げ遅れただけで攻撃中止?あり得ない」 / 永井孝尚ブログ『なぜシン・ゴジラは、シンガポールで酷評されるのか?』 takahisanagai.com/20160906
2016-09-06 09:37:49それではなぜ最終的に日本人の芸術家が世界に通用していなかったのかというと、文脈の設定に対する理解不足と、人間と人間の勝負に弱かったということもあると思います。
2016-09-17 14:16:49ゴジラの海外展開がとやかく言われているが、日本のクリエイターとしては当然、「まず日本で」のヒットを考えるよね。その意味では「シン・ゴジラ」は日本で大ヒットしたのだから、文句はない。クリエイターはそれでいいと思う。しかし会社やプロデューサーは、本当はそれだけではいけない。
2016-09-17 17:28:26.@hkdic 出版界も、漫画家たちも、一部の例外を除いて「作品を海外で売る」ということにサッパリ乗り気ではありません。日本で売れているものが、海外では初版1万部で終わったとか、そんな話ばかりで、はっきり言って「儲からない」からです。しかしそれはまさに「コンテクストの問題」です。
2016-09-17 22:11:33.@hkdic 理由はいくつも考えられますが、最大の問題は、日本の漫画出版は20年間縮小し続けているとはいえ、未だに市場として世界第一位なので、日本国内のコンテクストに合致しているものが求められ続けているからです。わざわざ小さい市場の需要に合わせる必要を感じないからです。
2016-09-17 22:17:21.@hkdic 私はよく韓国や中国の漫画関係者と会うのですが、彼らは自国漫画の輸出に熱心で、アジア圏では韓国や台湾漫画がかなり進出しています。ところが、彼らは一様に「日本市場にどうしても食い込めない」とぼやくのです。日本漫画は非常に特異な「巨大ガラパゴス市場」なのです。
2016-09-17 22:22:25.@hkdic 近年の世界の漫画市場の動向を私なりに見ていて、私は遠からず、中国・韓国の漫画が世界市場を席巻すると見ています。彼らは「輸出」を第一に考えて、海外のコンテクストの研究に余念がないからです。日本は巨大なガラパゴス市場として、他を寄せ付けないまま老いていくのでしょう。
2016-09-17 22:26:41@kentaro666 技術過信や海外への過小評価などを原因に破滅的衰退を遂げた携帯端末と構図は同じな気がします。「思うままに頑張れば結果に結びつく」と思い込むようになってしまって、その「思うまま」が実は狭まった文脈の上に乗ってしまってることに気づかない。
2016-09-18 08:28:15.@hkdic バノイスさんの仰る日本映画の海外進出の失敗と日本漫画の海外進出の失敗は、根底は全く同じなのですが、ひとつ違うのは「日本の漫画市場規模は世界一」という点ですね。「世界一の閉じた市場」なのです。海外ではコミックフェスティバルが盛んで、日本作家もよく招待されますが、
2016-09-18 12:17:08.@hkdic ほんの10年前までは、米国のコミコンの運営者が日本の作家に連絡を取ろうとして、直接雑誌編集部に電話をかけると、そこは大手企業にも関わらず英語ができる社員が居らず、電話で英語で話されても訳が分からず、電話をガチャンと切ってしまうなんて話が本当にありました。
2016-09-18 12:21:24.@hkdic 今は大手出版社には曲がりなりにも海外担当の渉外部があるので、さすがにそれはないとは思いますが、当初、そういう部署には窓際社員が回されていたりしました。今でも実情はあまりら変わらないのではないかと思います。
2016-09-18 12:24:04.@hkdic 「NARUTO」は海外でも当たったようですが、同じ会社の国内メガヒット作品はそうでもないとか。私が面白いと思うのは、日本では「70年代までの過去の作家」とみなされていた故・辰巳ヨシヒロ氏が海外では手塚の隣に並べられて、約20万部を売り上げているという事実です。
2016-09-18 13:03:16.@hkdic 辰巳ヨシヒロはさいとう・たかをらと共に大人向けの漫画「劇画」を日本で最も早く始めた1人ですが、日本では過去の作家とされ、日本で辰巳を海外に輸出しようという版元は全くなかったのです。90年代以降は殆んど忘れられた作家になっていました。
2016-09-18 13:06:31.@hkdic ところが、辰巳に回顧漫画を描かせようという奇特な編集者が現れて、漫画古書店のカタログに「劇画漂流」を連載して単行本にしたところ、米国で出版されて権威ある出版賞であるアイズナー賞を受賞したのです。
2016-09-18 13:10:30.@hkdic これがきっかけで辰巳の漫画は「大人が読むに耐える文学的な漫画」という評価が欧米で確立し、世界15カ国で翻訳され、カンヌ映画祭受賞作家であるシンガポールのエリック・クーが映画化しました。辰巳は海外では有名作家ですが、日本では全く売れないので無名のままです。
2016-09-18 13:15:04.@nori65t 「劇画漂流」は当然日本でも出版され、講談社漫画賞を受賞しましたが、日本ではずっと過去の作家扱いだった人で、実際絵柄も古いですから、海外のようには売れなかったです。海外では日本漫画の文脈が共有されてませんから、古いも新しいもなく、それが良かったのだと思います。
2016-09-18 16:19:17.@hkdic 辰巳ヨシヒロ「劇画漂流」は世界で20万部売れましたが、日本では1万行ったかどうか。何せ萌えのカケラもない劇画絵ですから、まさか21世紀になって海外で最も売れた日本漫画の一つになるなんて、想像した者はいないと思います。 pic.twitter.com/A6hsFHnhCv
2016-09-18 22:28:00