三浦つとむ崇拝者の信仰告白

三浦つとむ(1911-1989)という学者についての自分のつぶやきを集めておく。
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ふかくさ @fukaxa

「諸君は党派性、党派性と口さきではさわぎたてるが、理論家として正しく党派性をつらぬきとおすということは、自分の理論から徹底的に観念論をたたきだすことだと自覚したまえ。党の幹部の人たちににやにや追従笑いをしてみせることは党派性でもなんでもない」」(p.11, 三浦つとむ1996)。

2011-02-28 08:57:00
ふかくさ @fukaxa

「観念論者にはつまらぬ論文をあきもせずに出すと嘲笑され、清水幾太郎氏からは『弁証法が役に立つというなら役に立った実例を見せろ』といわれて返す言葉もないありさまを、腹の底から口惜しく思うのだ」(p.20, 三浦つとむ1996。初出は1948年)。

2011-02-28 09:21:33
ふかくさ @fukaxa

でも三浦つとむ師匠自身がその後出していった論文については、後年には清水幾太郎氏からも評価してもらえていたようだ。

2011-02-28 09:23:26
ふかくさ @fukaxa

「自己批判もせず責任も負わず外部の権威にたよって物ごとをやっていこうとする指導者を拒否しようという態度は、これは当然である」(p.22, 三浦つとむ1996。初出は1948年)。

2011-02-28 09:28:42
ふかくさ @fukaxa

当然ながら「近代主義批判」といってもマルクス主義側からとポストモダン側からとでは意味が全然異なる(無論不一致かどうかすらわからないというほど無関係ではないにせよ)。

2011-02-28 09:51:30
ふかくさ @fukaxa

「社会の変革と芸術の変革と直結して形式の変化を社会の変化にもとめるやり方、表現内容を反映内容と混同するまちがいは、そのまま裏がえしされて、近代主義の批判となってあらわれている」(p.31, 傍点略, 三浦つとむ1996。初出1948)。

2011-02-28 09:59:43
ふかくさ @fukaxa

三浦つとむ師匠は「対象→認識→表現」という反映過程を問題にしていて、これは「対象→表現」という考え方と対立している。

2011-02-28 10:03:23
ふかくさ @fukaxa

ポストモダンな表現とポストモダン社会を直結するのは、ブルジョア的な表現とブルジョア社会とを直結するのとあまり変わらない発想だと思う(いい悪いはともかくとしても)。

2011-02-28 10:06:09