
『肝練り』とか最初に言い出したのは誰なのかしら ~薩摩藩の火縄銃ロシアンルーレット宴会行為『肝練り』の起源を辿る~
-
tomo1109_Reffi
- 321081
- 1273
- 95
- 282

薩摩島津家にあったという「肝練り」という無形文化財ネタ、最近ネタとして使ってるのをよく見るけど(例:三月のライオン、「異世界から帰ったら江戸でなのある」)、そんなにメジャーなネタだっけか?
2016-10-18 21:37:40
@tomo1109_Reffi @taiden_sunrise あれって「ふたばに貼られて一部界隈で人気を博したけど、孤独のグルメ、テルマエ・ロマエ程には爆ぜなかった」ていう認識だったんよね。この辺、伝播ルートで認識も変わるとは思うんだけども
2016-10-18 23:04:44
@technerd @taiden_sunrise 自分の場合はふたば界隈とは特に関係ないところで知ったような・・・遡ると江戸時代に肥前国平戸藩主の松浦清が書いた随筆「甲子夜話」に記述があると出てきましたけど、これどの程度のことが書いてあるんだろう
2016-10-18 23:18:13
@technerd @taiden_sunrise 肝練りを取り上げてる作品で自分がすぐ思い出したのは大和田秀樹の野獣社員ツキシマとか。コロンビアで麻薬王になった元商社のサラリーマンと主人公が肝練りやる話があるんですけど。これも直接的には薩南示現流が元ネタですかね。
2016-10-18 23:09:26
@tomo1109_Reffi @technerd 僕が見るのはこれなんすよね、元ネタ未だに分からず。 pic.twitter.com/rTpRUg6HWh
2016-10-18 23:23:01

@taiden_sunrise @tomo1109_Reffi それがふたば界隈にも貼られてた薩南示現流てマンガ、のはず。ちょっとした誤解が語り継がれる尖端に居る気がしてきた
2016-10-18 23:30:00
@technerd @taiden_sunrise オタクサブカル界隈で肝練りというか薩摩がネタとして扱われるようになったのはほぼ間違いなく薩南示現流が直接の原因なのではないかと。
2016-10-18 23:39:03
@technerd @taiden_sunrise 甲子夜話、「聞いたところによると○○には○○という妖怪がいて・・・」みたいな適当な記述もあるらしく、文献上における最古の起源であろう甲子夜話自体がもう当時の藩主が書いた江戸なのであるみたいなもんだというあたりに面白みを感じますね
2016-10-18 23:44:20※江戸なのである=佐高例の『異世界から帰ったら江戸なのである』
Wikipedia:甲子夜話
内容は(中略)社会風俗、他藩や旗本に関する逸話、人物評、海外事情、
果ては魑魅魍魎に関することまでの広い範囲に及んでおり
https://ja.wikipedia.org/wiki/甲子夜話

@tomo1109_Reffi @taiden_sunrise 物証…が残るモノでもないので、当時から出処不明のコピペネタみたいな扱いだったんではなかろうかと。正しさより面白さが残るケースがままあるのがミームの本質みたいで面白い
2016-10-18 23:46:45
@technerd @taiden_sunrise 検索してたら肝練りは司馬遼太郎の創作だという話も出てきましたけどどうなんでしょうねこれ。松浦清→司馬遼太郎→津本陽と時代を追うごとに話が面白おかしく盛られていったのかな。まあ原典読んでみないことには何とも言えませんが。
2016-10-19 00:09:32自分で調べてみても埒があかないので資料調査のプロに依頼してみた

プロの力を借りるべく図書館で資料検索依頼してきた。「肝練りってご存知ですか?火縄銃を天井から吊るして車座になって囲み、火を付けて回転させてロシアンルーレットをやるという薩摩の風習なんですけど」みたいな話をクソ真面目な顔で延々と語るスーツ姿のおっさんを司書の人はどう思ったのだろうか
2016-11-12 11:54:22
<依頼内容その1> 肥前国平戸藩の藩主であった松浦清が書いた随筆「甲子夜話」に、肝練りに関する記述があるというのは本当か?載っているとしたらどの巻か?278巻もあってどこに載っているのかわからない。九州大学のデータベースで調べた限りでは18巻が怪しいのではないかと思っている。
2016-11-19 18:33:41
<依頼内容その2> 「肝練りは司馬遼太郎の創作である」とする説を見かけたが、本当か?司馬遼太郎の著作の中で肝練りに関する記述が出てくるものをピックアップして欲しい。
2016-11-19 18:35:44
<依頼内容その3> フィクション・ノンフィクションを問わず、「肝練り」に関する記述が出てくる資料・作品があればそれを教えて欲しい。
2016-11-19 18:36:53そして1週間後

というわけで、もしかしたら一部心待ちにしていた人がいたかもしれない肝練りの起源についての現時点での調査結果を・・・結論からいうと、ちゃんと「甲子夜話」に載ってました。司馬遼太郎の創作ではなかった。
2016-11-19 18:18:53