(主に古代)ペルシャについての調べものまとめ(アーラシュさん資料まとめ番外)

これまで読んだ・調べたアーラシュさん(Fate/Grand Order、Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツのキャラクター)についての資料のまとめ↓ http://togetter.com/li/1038347 が長くなってきたため、直接関連しそうな項目(主観)以外の雑多な要素を分離したもの(色々暫定・いくらか重複あり)。 何かしら読んだら追加する予定。
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sleepsounds @sleepsounds

それで読んだわけですが、イスラム教による同性愛禁止をものともせず美少年を賛美する詩が大量に作られたとか、ともかく外見の話で性格の美点とか全然俎上に乗らないとか、異邦人だろうが異教徒だろうが美少年であればいいとか、美少年の上唇の上の産毛?を賞賛したりとか、人間ってやつぁ……だった。

2016-11-25 22:09:22
sleepsounds @sleepsounds

あ、もっぱら詩の話ですね。あと最初のうちは自分(詩人)は彼(美少年)に選ばれた存在!みたいな感じなのに、だんだん時代が下ると、彼がつれない……取り巻きに追い払われる……みたいな感じになるとか、そもそも美少年にはモデルがいるのではなく共同幻想的な美の理想を賞賛しているのではとか。

2016-11-25 22:13:11
sleepsounds @sleepsounds

そして別にそのへん文学というか詩に限らなかったらしく、たとえば父親が息子に向けて書いた、宮廷での立ち居振る舞いを説いた書物で男女どちらも嗜むように勧めているとか、どちらの穴の方がいいのか(だいぶあれな噛み砕き方……)議論があったと記してる人がいるとかで色々すごいなおい。

2016-11-25 22:19:10
sleepsounds @sleepsounds

そしてそういう少年愛的なものの需要は10~12世紀のホラーサーンとトランスオクサニアで花開いたのだが、それまでの文学(王書とかホスローとシーリーンとかそういうあたり)においてはさっぱりその片鱗も見えないのでどうしてそういうことになったのかはよくわからないらしく。

2016-11-25 22:26:25
sleepsounds @sleepsounds

なおなんでarrowが引っかかっていたかというと、トルコ人の奴隷兵士への賞賛に軍隊や兵士に関わる言葉での比喩が使われたというところでだった。美少年の流し目も矢なのだな……。

2016-11-25 22:29:34
sleepsounds @sleepsounds

めっちゃ本題からそれましたね!(何度目だ)

2016-11-25 22:36:54

文学における詩の地位

sleepsounds @sleepsounds

カーブースの書、詩人についての章で「散文で言えることを詩作するな。なぜなら散文は家来、詩は王者のようなもので、王者にふさわしいことは家来にそぐわぬからである」ってあって、詩の地位高いな……!ってなってた。

2018-06-05 22:54:07
sleepsounds @sleepsounds

カーブースの書の詩の話「腰に短剣も帯びたことがない人について、「汝が剣は獅子を斃し、槍にてビーストゥーンの山を動かし、矢にて毛髪を裂く」と言うな」ってあって、そりゃそうだと笑ってしまった。

2018-06-05 23:40:07
sleepsounds @sleepsounds

それはそれとして「矢にて毛髪を裂く」という弓矢の技量の表現があるのふーむであった。あと「どんな詩を作るにせよ、自分の矢筒から作り、他人の言葉にまつわりつくな」ってくだりもあって、語彙のストックを矢に例えるのちょっとへーだった。

2018-06-05 23:42:57

「ペルシア逸話集」より

sleepsounds @sleepsounds

タバリー概ね「この人によるとこう」みたいに淡々と何が起きたと伝えられているか記述して神がどうこうないのにイスラムあるいはキリスト教絡みのことになると「神が彼を罰として遣わされたのは」みたいな話も書くの面白いというかなんというか。

2016-10-20 09:54:39
sleepsounds @sleepsounds

タバリー読んでるがアーラシュさんは関係ないけど色々面白い話が。ある場所に建てた塔より先に侵入しないと協定を結んでたので、塔を象に引っ張らせてその後ろを進んで協定は破ってないと主張しようとするってとんちかよ!(なお相手が掘った落とし穴に落ちて死ぬ)

2016-10-21 21:10:31
sleepsounds @sleepsounds

なお死んだ王の復讐のためにやってきた男が、シャーナーメ(英訳)の注釈でアーラシュさんと並び称されているという2人のうちの片方(Sufarai)だった。ので若干かすってないこともない。

2016-10-21 21:13:02
sleepsounds @sleepsounds

もっとも塔を引く話と復讐のために向かってきた騎兵の馬の眉間を射抜くのは別々の伝承(人によってこう書いているというのを並列しているので)だった。

2016-10-21 21:15:53
sleepsounds @sleepsounds

あとそれよりだいぶ前の王だけど(シャープール1世かな?)、ある場所に行ってそこにいた男にここに街をたてることができるか聞いたら「私が文字を覚えられるならあなたも街を作れるでしょう(多分反語的に)」と言われたのでその男に読み書き習わせて経理にして街を作る責任者にした話がなんか好き。

2016-10-21 21:31:06
sleepsounds @sleepsounds

その男を王が教師のところに連れて行ったら、教師は男の気が散らないように髪の毛と髭を全部剃らせて勉強を教えたっていう妙なディテールがなんとなくおかしい。

2016-10-21 21:35:15
sleepsounds @sleepsounds

王の政策方針を批判した書記がインク壷で死ぬまで殴られたという話はどう受けとればいいのだ(なお王は善政をしいた感じで描写されている)。

2016-10-21 21:42:31
sleepsounds @sleepsounds

軍の一番偉い大臣に任命された人が、王も他の兵と同じように扱って給料も四千と一ディルハム(普通より一ディルハム多いだけ)しか払わないのとか割と楽しい。

2016-10-21 21:49:00
sleepsounds @sleepsounds

あとタバリー読んで知ったのは(訳注でだけど)「イブン・なんとか」というのは「なんとかの息子」だという意味だということである。まじかー、マクドナルドがドナルドの子孫的なあれかー、ってなった。「~の娘」「~の母」「~の父」という表現もあるそうだがあまり出現しないので覚えられなかった。

2016-10-25 21:17:17
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