読解力って何?「読解の苦手な子」の原因を解きほぐす(O9Cさんの連ツイシリーズ5)
何故問題から読むのかというと、問題文は、本文の要約の役割をしていることが多いからです。 長い文章を読むことが苦手だったり、読めるけれど頭にとどめておくことが苦手な場合、問題文から読むことは役に立ちます。問題文に目を通すと、本文が何について書かれているのかがわかりやすくなります。
2016-11-30 21:27:02問題文の方が本文よりもずっと短いですから、内容も把握しやすく、記憶にも残しやすいです。 問題文を読み、何について聞かれているか考えながら本文を読んでみる。最初から総当たりで本文に入るよりも、重要な点が見つけやすくなると思います。重要な点は、問題文に書いてあるからです。
2016-11-30 21:38:59この方法はテストや試験でしか役に立たないし、本来の読む力を育てないんじゃないかと思われるかもしれません。確かに、本を読むときには傍に問題文はありません。 それでも、私はこの方法が文章を要約する力を育てると考えています。
2016-11-30 21:41:58問題から先に読み、本文とつなぎ合わせていくことで、文章の中に何が書かれているかを考える力がついていきます。そして、重要なところだけしっかりと読むこともできるようになっていくと思われます。文章を読むのは速いのに、時間が足りない子の多くが、文章にベタッと平面的に目を通します。
2016-11-30 21:46:16あるいは、速さを保ちつつ、一字一句拾うように目を通していきます。そうすると、全文を頭の中で処理してしまうので、どこが重要な部分なのか混乱してしまうんですね。読解が得意で論理的な子は、問題文からアタリをつけて、それ以外をさっと把握し、該当箇所をじっくり読んだりします。
2016-11-30 21:49:04ここで、話が「キーワード解き」につながります。何について書かれているのかということが把握できた時、実はキーワード解きが真価を発揮します。問題文に関係ありそうなところを見つけたら、あとはキーワード解きを行うことで、答えを探す時間を大幅に短縮できます。
2016-11-30 21:50:57とにかく本文からキーワードを見つけて、あとは運任せにするのと違い、問題文から答えになりそうな箇所を推測できているので、キーワードを探す範囲もぐっと狭まります。キーワードを論理的に使える状態になっていると言っていいかもしれません。
2016-11-30 21:53:32では、次に「語彙」の話に入ります。 語彙は、ここではボキャブラリーと言い換えてもいいです。言葉の様々な形を知っていることということでしょうか。例えば、「見たり聞いたりすること」を「見聞」と言い換えたり、力を出すことを「発揮する」と言い換えたりなどです。
2016-11-30 21:58:12私は語彙力は「滑らかな地面」だと考えています。文章を読むときに、躓きにくくする力です。知らない言葉に出会うと、どうしてもそれが気になってしまいます。それが文章の趣旨ではなくても、頭から離れにくくなる。すると、文章が伝えようとしていることが理解しにくくなってしまう。
2016-11-30 22:05:17知っている言葉が多ければ、そういったものに引っかからなくてすみます。 ここまでは、語彙、言い回しをたくさん知っておくことの利点です。 言葉をたくさん知っていることは良いこともあります。しかし、文章を書くということから見ると、難しい言葉を使うよりも必要なことが出てきます。
2016-11-30 22:08:55言葉をたくさん知っているということと併せて必要なのは、その言葉がどんな意味を持っているのか、正しく理解しているということだと思います。難しい言葉は、かっこいい感じの組み合わせだとか、かっこいい響きがありますね。
2016-11-30 22:10:30私は中学生くらいの時に、やたらと漢字を使いまくって手紙を書くのにハマったのですが、皆さんもそういう経験はあるでしょうか。椎名林檎の歌詞みたいな手紙、書いたことない?あるでしょ!?(興奮)何故かというと、かっこいいからです。かっこいいが先行すると意味が疎かになりがちです。
2016-11-30 22:13:15実は、語彙の力で大切なのは、意味の方なんですね。「忘却の彼方だ」というかっこいい言い回しを知っていたとしても、それをもう一段階易しい意味に直せるかどうかが書く力に関わってくるように感じます。言葉のストックだけが増えてしまうと、文章はアンバランスになります。
2016-11-30 22:15:23語彙はたしかに大切だけど、ちゃんと意味を、自分の言葉で説明できて、獲得したことになりますよという話でした。
2016-11-30 22:18:14語彙に関してもう一つ。 親子でやったり、教室でやると楽しいかもしれない取り組みを置いていきます。誰でも知っていそうな言葉、例えば、「電話」とか「すべり台」などをそのものの名前を使わずに説明し、相手に当ててもらうんです。3ヒントクイズに似てますが、言葉の力をつけるのには使えます。
2016-11-30 22:22:08@irorrrri5656 嗚呼、解っていただけて兎に角嬉しいです。私の学生時代は暗黒の青春で御座いましたから、此のような手紙を人様にばら撒いて居りました……。(愉しい)
2016-11-30 22:23:46これは、自分の中のイメージを言葉につなげる練習でもあるので、書くことにも読むことにも繋がってきます。 では、今日の連ツイは終了です。 ありがとうございました!
2016-11-30 22:25:36- 目次まとめと、O9Cさんのブログのご案内。
はてなブログに投稿しました。「感情コントロールについて」全3回のなかの1回めです。 #はてなブログ 感情コントロールについて1 - みんなネガネをかけている oqceee.hatenablog.com/entry/2016/12/…
2016-12-09 19:41:13はてなブログ更新しました。 感情コントロールについて、Twitterでは書ききれなかったことも書いています。 twitter.com/oqceeee/status…
2016-12-09 20:17:17