「若手分類学者の底力を見よ! 〜社会の眼も意識しつつ〜」メモ

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木登りヤギ@君の足元を駆け抜けてゆくオーケストラ @kinoboriyagi

貝形虫類とは 二枚貝のような背甲に付属肢などの軟体部が包まれた体制。一部の種では殻に炭酸カルシウムが沈着して硬い。化石として残る。 知られた貝形虫としては田んぼにいる淡水性のカイミジンコや、海で光るウミホタル。

2017-01-07 16:13:22
木登りヤギ@君の足元を駆け抜けてゆくオーケストラ @kinoboriyagi

ウミホタルルシフェリンの結晶化に成功し、下村先生がノーベル化学賞受賞。生物学・医学分野でひろく便利に使われる緑色蛍光タンパク質GFPを発見した。

2017-01-07 16:14:35
木登りヤギ@君の足元を駆け抜けてゆくオーケストラ @kinoboriyagi

貝形虫類はあらゆる水のある環境に生息し、個体数も非常に多いので、淡水・汽水・海水環境の示相・示準化石として利用できる。この種類の貝形虫類の化石が出るところは石油がある可能性がある、みたいな使い方ができる。

2017-01-07 16:16:39
木登りヤギ@君の足元を駆け抜けてゆくオーケストラ @kinoboriyagi

砂浜海岸を掘ると水が湧いてくる。これを間隙環境という。砂つぶの隙間の水中に非常にたくさんの動物が生息している。今まで記載した1新属19新種の画像。1mmくらい、どれもぺったりした丸い粒にしか見えない。

2017-01-07 16:18:47
木登りヤギ@君の足元を駆け抜けてゆくオーケストラ @kinoboriyagi

今までは潮間帯の調査がお壊れてきた。水通しがよく、間隙性貝形虫類に都合のいい環境。浅海帯でも、砂の粒子が粗いところになら生息しているのではないか。陸と島が近接している環境にできる砂の山、砂堆(さたい)。ここから新属、新種の貝形虫が発見された。化石として知られていた種類も。

2017-01-07 16:21:53
とよけらとぷす @rex_toyo

レポートの続きを。 東大の田中さんによる「貝形虫類の自然史研究」 砂浜の潮間帯は粒度の粗い砂で構成されており、砂の間に住む間隙性動物の宝庫である。瀬戸内海で見られる砂堆も粗い砂で構成されており、浅海域でありながら、潮間帯の砂の間隙にいるような貝形虫類が見られる。

2017-01-07 20:47:35
とよけらとぷす @rex_toyo

@rex_toyo ちなみにそのうちの1種は化石でしか確認されていなかったものだとか。ロマンがありますね。

2017-01-07 20:49:05
木登りヤギ@君の足元を駆け抜けてゆくオーケストラ @kinoboriyagi

砂堆にはナメクジウオやイカナゴの生息場としても知られている。一方、コンクリートに適している。広島県三原市沖の能地堆は昔はイカナゴやタイなどの大型魚類、スナメリがいたが、コンクリートのために大量に採取され、今ではただの大きな穴になっている。

2017-01-07 16:23:57
木登りヤギ@君の足元を駆け抜けてゆくオーケストラ @kinoboriyagi

津波と貝形虫類の長距離分散 震災瓦礫、日本由来の津波漂流物(JTMD) 漂流ゴミの推計は約150万トン。海を渡り、アメリカ西海岸に漂着した漁船もある。太平洋東側で目撃された多数の漂着物。撤去などに問題が発生している。また、貝形虫類がたどり着いてしまう問題。

2017-01-07 16:26:38
木登りヤギ@君の足元を駆け抜けてゆくオーケストラ @kinoboriyagi

青森県三沢市発オレゴン州行きの桟橋、岩手県陸前高田発ワシントン州行きの漁船d貝形虫の多様性を調べた。3種出てきた。どれもアメリカ西海岸からの報告はなく、日本から漂着したことが確定。

2017-01-07 16:28:34
とよけらとぷす @rex_toyo

@rex_toyo 東日本大震災の津波でアメリカの西海岸に流された漁船の中からアジア域でしか確認されていない海生の貝形虫類が採取された。 ここから海生の貝形虫類が津波漂着物に乗って長距離を移動することが示唆された。

2017-01-07 20:52:41
木登りヤギ@君の足元を駆け抜けてゆくオーケストラ @kinoboriyagi

貝形虫類の分類はほとんどが殻だけの記載。付属肢や交尾器など軟体部を観察して、再分類する必要がある。

2017-01-07 16:30:02
木登りヤギ@君の足元を駆け抜けてゆくオーケストラ @kinoboriyagi

超深海に住む貝形虫類。生体なら6487mからの報告がある。炭酸塩保障深度以下では炭酸カルシウムの殻が作れないとされていたが、それより深い場所で殻を持つものが見つかっている。

2017-01-07 16:31:53
木登りヤギ@君の足元を駆け抜けてゆくオーケストラ @kinoboriyagi

貝形虫類の世界にはまだまだ新しい知見がかくされている!

2017-01-07 16:32:51
とよけらとぷす @rex_toyo

@rex_toyo 貝形虫類の研究者は古生物系の人が多く、離れた土地に生息していて殻の形が少しでも違えば別種として分類してしまう傾向があったが、それも見直しが必要かもしれない。

2017-01-07 20:56:40
とよけらとぷす @rex_toyo

古生物系の人が書いた本に「淡水生の貝形虫類はかなり広い分布を持つものが多いが、海生の貝形虫類は比較的分布域が狭いものが多い」っていうようなことが書いてあったような気がします。 それも見直しが必要っていうことですかね。

2017-01-07 21:01:27
とよけらとぷす @rex_toyo

確かに貝形虫類くらいのサイズなら、そういう漂着物とか渡り鳥とかで簡単に運んでもらえそうな気はしますよね。

2017-01-07 21:04:54
とよけらとぷす @rex_toyo

他にも興味深い講演が目白押しでした。 今まであまり気にならなかった生き物が気になったり…

2017-01-07 21:09:28

熱帯アジアのアリ分類学

木登りヤギ@君の足元を駆け抜けてゆくオーケストラ @kinoboriyagi

熱帯アジアのアリ分類学:分子系統と地史からの統合的アプローチ 細石 真吾(九州大学熱帯農学研究センター) pic.twitter.com/VDHV0CDePR

2017-01-07 13:38:35
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木登りヤギ@君の足元を駆け抜けてゆくオーケストラ @kinoboriyagi

アリ! 普通だ! ようやく親しみのある生き物が出てきた!

2017-01-07 16:34:32
木登りヤギ@君の足元を駆け抜けてゆくオーケストラ @kinoboriyagi

熱帯アジアのアリ分類学:分子系統と地史からの統合的アプローチ 細石 真吾(九州大学熱帯農学研究センター) 様々な原生生物の顕微鏡写真。色も形もとりどり。これらは真核生物の中でどうまとめられているのか。

2017-01-07 13:41:00
木登りヤギ@君の足元を駆け抜けてゆくオーケストラ @kinoboriyagi

アリの紹介。とにかくたくさんいる、せかいじゅうにいる、なんでもたべる、、がいちゅうもいる。日本では約300種、全世界では将来的には約20000種になるだろう。シリアゲアリ属。普通のアリと違って腹部の付け根が下から上に持ち上がっている。

2017-01-07 16:36:20
AntRoom 島田拓 @AntRoom_taku

ありんこ日記 AntRoom : 大きな獲物を見つけたシリアゲアリ blog.livedoor.jp/antroom/archiv… pic.twitter.com/FWp2x91iJ0

2017-01-10 12:08:15
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