
壊れた心、壊れた家族…その先に再生はあるのか。「ど根性ガエルの娘」「美しい子ども」「アル中病棟」他、依存症情報と立ち読みHP、関連まとめリンク集
春田りょう 「うつくしい子ども」
加虐母の描写が圧巻です。「明日に逃げこむ」ため努力する子は、今日もどこかに沢山いる…。
(まとめ概要より)
ちばてつや賞入選 春田りょう 「うつくしい子ども」より
ストーリー
アル中で鬱の母親から虐待を受けつつも、一心不乱に勉強する愛。
母親から「じゃあ死ねば」「産んでごめんね…」など酷い言葉をぶつけられても幼い弟が死んでしまっても、未来を摑むため、愛は切実に努力を続けていく。
問題を抱える家族で生き抜く子どもの描写が丁寧な作品です。
単純なハッピーエンドでもバッドエンドでもない先が見えない終わり方になっていて愛の未来はどうなるんだろうとも考えさせられます。
興味のある方は、ネットで読めるのでぜひ読んでください。
新連載「酔うと化け物になる父がつらい」
作者;菊池真理子
連載HP:http://chancro.jp/comics/bakemono
掲載HPより作品紹介
「自分の家族がおかしかったって、今になってようやくわかった。
父はアルコール依存症。母は新興宗教信者。
そんなふたりのもとに育ったわたしは、いつしか自分の気持ちを上手に偽ることができるようになっていた…。
実録崩壊家族エッセイ!」
大月悠祐子 「ど根性ガエルの娘」

まとめ概要より
「家族の再生とは…」
※この本は、15話だけ読んで打ち震えるのではなく、是非全部通して読んでみてほしいです。13話、14話も、重要なエピソードあり。今後がますます楽しみな漫画です。
「ど根性ガエルの娘」WEB公開分はこちら(試し読みコーナーの下に電子版へのリンクがあります)
※紙本の発行も決定したそうです。おめでとうございます!
※関連作品と記事。
※15話に至る道がどのように用意されたか、なぜ15話が書かれたのか…答えがここにありました。この漫画は、家族再生の物語であると同時に、更なる回復の加速剤にもなっているのですね。
この記事についての抜粋&考察ツイートは長いので最後に回します。
「失踪日記」
吾妻ひでお 「失踪日記」
漫画家・吾妻ひでお氏も、原稿を描けなくなり失踪した過去があります。
「タバコ買ってくる」の一言で始まった失踪からの路上生活の日々を描いた「失踪日記」はシリアスな経験を扱っているのですが、大変面白おかしく描いているあたり、流石です。
「アル中病棟」
吾妻ひでお 「アル中病棟」
失踪日記の最後の方でアルコール依存症の状態に陥っていた吾妻ひでお氏が、本格的なアルコール依存症パワーを発揮して暴れるようになり、家族に拘束されて入院治療するところから始まる入院経験&人間観察記。
出てくる人たち誰もが個性的で面白く、読み終わるとアルコール依存症の知識も大雑把に身についています。
※そしてツイッターへ…。

孤独の病に陥らないために
(「ど根性ガエルの娘」1巻より)
「長く漫画家を続けている人は皆、必ずブレーンを作るんだ」
「でもなぁ、父さんはあのとき、誰にも助けを求めなかった。ひとりきりでどうにかしようとした。…そうして壊れた」
そして「市に出せ」なかった病は大病に…。
私が何かにつけて引用している「病は市に出せ」はこちらのまとめから引用しています。

※森川すいめいシリーズリンク集と関連まとめ。