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刀 阿波守藤原在吉 慶長二年九月吉日 刃長 2尺4寸2分(73.3cm) 天正17年(1589)より8年後の慶長2年(1597) 国広には他に長義写しの作例は見あたらずに、弟子の阿波守在吉のこの作品がもっとも山姥切国広の作風が近いといわれています。 阿波守在吉も作品は少ないです pic.twitter.com/6dclRNymfa
2017-03-02 21:22:40(左) 山姥切国広 天正17年(1589) (右) 阿波守在吉 慶長2年(1597) pic.twitter.com/SS47F8bnSZ
2017-03-02 21:30:04(左) 山姥切国広 天正17年(1589) (右) 阿波守在吉 慶長2年(1597) 切先部分を拡大してみました。 2振とも乱れ込んで尖って返っています。 pic.twitter.com/9sHbWiA7pw
2017-03-02 21:34:48(上) 阿波守在吉 慶長2年(1597) (下) 山姥切国広 天正17年(1589) 「島刃」といって島状になるキノコ雲のような変わった形の刃が入っていますね。 長義極めの作品には刃中に島刃が入るものもありますね。 本作長義(山姥切長義)にも島刃があるんでしょうか。記憶が。。。 pic.twitter.com/pKAdunhELL
2017-03-02 21:46:46堀川国広が天正17年(1589)に下野国足利を訪れた際に、単身ではなく弟子を伴っていたとしたら、そのうちの1人に阿波守在吉はいたのかもしれませんね。
2017-03-02 21:55:12備前長義の作風に、互の目に小互の目や尖り刃など頻りに交えて、足・葉がよく入って細かく複雑に乱れ、それが1つの塊のようになったものがあります。 だいたい8~9㎝くらいで形成されます。 それが紫陽花(あじさい)の花のようだと形容されます。
2017-03-02 22:11:09本作長義(山姥切長義)と山姥切国広も、この紫陽花(あじさい)の花のような塊になる作風の長義と、その写しになるのかもしれません。
2017-03-02 22:13:02赤マークしたところが紫陽花の花のように1つの塊になってます。 pic.twitter.com/Mf7O1WvhTR
2017-03-02 22:22:11赤マークしたところが紫陽花の花のように1つの塊になってます。 実際は、もう少し多くの塊がありそうです。 pic.twitter.com/AJ1jcwcb3v
2017-03-02 22:23:003/3 追記
号山姥切について
「山姥切」の号は「本作長義(山姥切長義)」と「山姥切国広」のどちらのものか。 また、双方の場合はどちらが先であったのか。 双方に「山姥切」の号があり本来どちらのものであったのかよく分かっていません。 ただ、基本的には「山姥切国広」の方の刀号といわれています。
2017-03-02 23:44:02@tsuruginoya 「本作長義(山姥切長義)」を所蔵する尾張徳川家の刀剣台帳や鞘書には「山姥切」と記された記録が無いそうです。 延宝年間に発行された本阿弥光常の代金子拾五枚の折紙があったそうですが、延享9年以前には紛失してしまっているようです。
2017-03-03 00:00:31@tsuruginoya 尾張徳川家の記録では、 ・中将様御道具 御腰物御脇指帳(慶安5年-享保16年) 一 磨上長義御腰物 折紙無し 延享九年酉六月 ・鞘書 「仁壱ノ七拾九(仁1-79)」 備前国長義御刀 磨上無銘長弐尺三寸六分 延宝三乙折紙 代金拾五枚
2017-03-03 00:00:44@tsuruginoya ここで1つ推測できることは、もし、折紙に「山姥切」の号が記されていたのであれば鞘書と刀剣台帳にも「山姥切」と記されていたはずです。 「本作長義(山姥切長義)」には折紙にも「山姥切」とは記されていなかった可能性が高いと思われます。
2017-03-03 00:02:283/4 追記
実際に展示された山姥切国広を目にして
足利市立美術館に到着しました。 明日(3/4)から始まる「山姥切国広展」の内覧会にお招きいただき伺わせていただきました。 pic.twitter.com/lZfFMo6lhq
2017-03-03 16:02:47@tsuruginoya アクリルの刀掛 光源はハロゲンランプ。ハロゲンは光が強めで刃は白く、刃紋の形がくっきりと見えます。 山姥切国広のような複雑な乱れの刃紋をした刀はハロゲンの方が映えますね。
2017-03-03 21:12:48刀 銘 九州日向住国広作 天正十八年庚寅弐吉日平顕長 (号:山姥切) 長さ 2尺3寸2分(70.3cm) 形状:鎬造、庵棟、身幅広く、元先の幅差少なく、先反り強くつき、大鋒に結ぶ。
2017-03-04 01:06:10@tsuruginoya 地鉄:板目に、杢を少しく交え、総体に柾がかり、地沸厚くつき、地景入り、鉄色やや黒みがかり、強い鍛えとなる。
2017-03-04 01:06:16@tsuruginoya 刃文:鎺元の焼きをやや低くし、その上は、互の目に、小互の目・尖り刃・角張る刃・矢筈風の刃・腰の開いた刃など交じり、足・葉繁く入り、焼き高く複雑に乱れ、大乱れを形成し、匂い勝ちに小沸よくつき、総じて沸厚くつき、金筋入り、砂流しよくかかり、
2017-03-04 01:06:37@tsuruginoya 帽子:大きく乱れ込み、尖って返り、先掃きかける。 彫物:表裏に棒樋を掻通す。 茎:生ぶ、鑢目筋違い、目釘孔一。
2017-03-04 01:07:03