武蔵野の段丘は最後の氷期2回(と、その前の間氷期)の地形記録?

関東ローム層を調べていたら、いつの間にか武蔵野の台地の成因に迷い込みました。 日本列島の歴史の中では、ごく最近の武蔵野の台地の形成。氷期のうちの最後の2回(氷河時代250万年のうち、最後の20万年くらい)の記録を残しているようです。
7
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

関東ローム層も少し知りたいと思って、書名だけで図書館で予約したのですが……まさかこんな本格的な本だとは思いませんでした。ひえーΣ(゚Д゚) 1965年刊。 pic.twitter.com/fnqkFTlPOR

2017-02-18 13:56:32
拡大
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

あ、でもなんかいいかも……。(中身が読みこなせるかは別問題ですが) @hira_sail pic.twitter.com/s1iPz1O272

2017-02-18 14:08:04
拡大
拡大
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

関東ローム層の形成は、たかだかここ数十万年のことだというのが、頭の中にうまく入りません。 秩父盆地とか、日本海の開裂とか2000万年前あたりばかり調べていたので、突然その1/100も新しい時代の話になって、頭がショートしてます……。 @hira_sail

2017-02-21 13:26:55
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

関東ローム層の多くと、それらが乗っている武蔵野台地などの関東の台地群は、下末吉海進以降の一連の海退の中で形成。 最終氷期の前は無かったんですね(再度頭に叩き込んでいます……) 下末吉海進↓ ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B… @hira_sail

2017-02-21 13:35:03
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

関東ロームは、新しい方から立川、武蔵野、下末吉、多摩の四つに区分されるようなのですが、「関東ローム」によると、下末吉と多摩のギャップが10万年のオーダーとのことなので、多摩ロームを乗っけている多摩面(多摩丘陵、狭山丘陵など)まで遡っても最近の氷期2つ分。 @hira_sail

2017-02-21 13:43:25
Takayuki Ogata @s15taka

段丘は、高位から、多摩面、下末吉面、武蔵野面、立川面。ちなみに最終間氷期は最終氷期より古い。 twitter.com/hira_sail/stat…

2017-02-21 13:44:04
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

そうでした。下末吉面は最終間氷期なので、最終氷期より前です。多摩面は、その前の間氷期の生き残り(?)でしょうか twitter.com/s15taka/status… @hira_sail

2017-02-21 13:49:32
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

多摩面〜下末吉面までの間にも段丘面が多数形成されたのだと思うのですが、下末吉海進で下末吉面が作られた時に埋まったり、侵食で失われたと考えればいいのでしょうか。 多摩面より前の間氷期の作った平面は関東にはなさそう。 約20万年分くらい、2周分の記録ですか。 @hira_sail

2017-02-21 14:07:17
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

昔の図鑑には、氷期はギュンツ、ミンデル、リス、ウルムの4つが載っていた記憶があるのですが、氷河時代は250万年前からなので、まだまだ無数に氷期と間氷期があった筈。 @hira_sail

2017-02-21 14:11:17
Takayuki Ogata @s15taka

現在より寒冷になったのは5Maからざっと8回くらい twitter.com/hira_sail/stat…

2017-02-21 14:16:10
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

(いつもご指摘いただいてしまってすみません。ありがとうございます)

2017-02-21 14:15:38
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

@s15taka 直接の気温や氷の量の変化ではありませんが、このあたりを見て、もう少し沢山あると思っていました。 commons.wikimedia.org/wiki/File:Five… @hira_sail pic.twitter.com/OsdxHELt4Y

2017-02-21 14:24:21
拡大
Takayuki Ogata @s15taka

@hira_sail それはスケールと解像度の違いです。私が書いたのは現在を基準にした相対気温でみた場合。その解像度だと、ほぼ氷期・間氷期のレベルになり、8回くらい。相対気温がマイナスの中での変動を入れたら、そりゃたくさんあります。

2017-02-21 14:30:21
Takayuki Ogata @s15taka

@hira_sail ちなみに第四紀氷河時代に向けての寒冷化は、新第三紀から始まっています。氷期と間氷期の気候変動が激しくなったのは1Maくらいからです。

2017-02-21 14:34:52
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

隆起と海面変動による段丘形成の模式図。 右下がりの実線が、年間2mm隆起する場合の陸の高さ。例えば5eの上の海進で海面と同じ高さの平野が出来たとすると、今は標高230mあたりになります(続)。 @hira_sail pic.twitter.com/GPq3iHkDKD

2017-02-25 14:07:07
拡大
拡大
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

海水面が下がると(陸も隆起します)、侵食が進んで谷ができますが(110あたり)、再び海水面が上昇すると、谷は堆積物で埋まって平野に(100あたり)。 この平野も次第に隆起して、今は標高180mくらいと読み取れます。 @hira_sail pic.twitter.com/pU0nuj9GVq

2017-02-25 14:12:56
拡大
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

その後、90(千年)あたりの海退に向けて海水面が2回上下して平面を作りますが、2回目に出来た平面は、80の海進の時に、平面の下に埋もれてしまうことが分かります。(1回目の平面は、80kaの海進の時には、すでにそこより高く隆起していますので残ります) @hira_sail pic.twitter.com/puRICe4oMG

2017-02-25 14:21:44
拡大
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

一旦乱暴に推測してみると、120kaあたりの段丘が、下末吉面。100ka〜80ka あたりの段丘が武蔵野面、60〜40kaあたりの段丘が立川面でしょうか?(仮) 多摩面はそれより昔の段丘面の名残になりそうです。 @hira_sail

2017-02-25 14:42:26
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

各面の標高の差を見れば、推測の良否が測れるかなと思ったのですが、3つの面が近接して測れる場所がありません。 川の上流下流で測り比べると、そもそもの傾斜があるため、比較するには仮定が増え過ぎてしまいそうです。 @hira_sail pic.twitter.com/sboWGUJXfC

2017-02-25 15:53:26
拡大
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

あえて、赤線上を東西で測り比べてみます。 本来は傾斜や侵食、堆積の影響を割り引かなくてはいけないと思うのですが……。 @hira_sail pic.twitter.com/y3G1tM0Fcu

2017-02-25 16:10:04
拡大
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

多摩川で18m、立川(Tc)面で23m、武蔵野(M2)面で40m、下末吉(S)面で47mでした。差が 多摩川-5m-Tc-17m-M2-7m-S ですので、TcとMの間は、相対的に時間が開いているのかも知れません。 @hira_sail pic.twitter.com/O2MT19GAEc

2017-02-25 16:17:02
拡大
拡大
拡大
拡大
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

「武蔵野台地周辺の地形分類図(地下水学会)」によると、M1が8万年前、M2が6万年とのこと。 さっきの推測より新しい感じです。Tcはさらに新しいということになります。 jagh.jp/content/shimin… @hira_sail pic.twitter.com/J0Re2tC2bE

2017-02-25 17:54:06
拡大
拡大
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

立川ローム層は、多摩川河口では地下30mの埋没段丘に(「関東ローム」)。 先の海水準変動と段丘形成のグラフでいうと、隆起線が-30mのあたりに来るということですね。 問題は、これらの段丘を作った隆起がどれくらいだったのか。 関東造盆地運動があるので、場所によっては隆起はマイナス? pic.twitter.com/SdvSnjVNzv

2017-02-25 17:36:23
拡大
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

関東造盆地運動。 新第三紀から続く、中心部が沈降して、周辺が隆起する運動とあります。 隆起により台地などが出来た旨ありますが、武蔵野台地あたりが隆起で出来たの かどうか。 そうだとすると、沈降範囲が狭くなりすぎる気がしなくもなく。 ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2… pic.twitter.com/YJUcKmRzvK

2017-02-25 18:26:51
拡大