浮世絵関連のツイートまとめ。第11集(5000~5500件目まで)。

国芳の未発表作。北斎と伊八。雛祭り。歌麿の異版。清親と芳年など。
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

@NIJL_collectors ライデン民族博物館のDBで国芳の作品を探索したところ、国芳の傑作シリーズ「其面影程能寫繪 弁けい/たいこもち」「おかづり/ゑびにあかがひ」「猟人にたぬき/金魚にひごいッ子」に次ぐの四枚目の作品(未発表作)があることが判りました。 pic.twitter.com/oQcNlxnJTQ

2017-02-13 19:19:48
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

「古屋二ぼうぶら」(『伊達紋袖鏡』大正10年) 「ぼうぶら」は「かぼちゃ」のことだそう。ポルトガル語の「abóbora」が語源だとか。「ぼうふら」ではありませんw pic.twitter.com/iLORDWe29I

2017-02-17 21:56:33
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

北斎の「神奈川沖浪裏」。本図のもとになった彫刻が千葉県行元寺にあります。初代武志伊八郎による「浪と宝珠」の欄間で、波間に見える宝珠を冨士に置き換えたところが北斎らしい。別の面には反転すれば北斎の大波とそっくりな形の浪も。 isumi-kankou.com/isumi-kanko-to… #富士の日 pic.twitter.com/KGj71jZbSX

2017-02-23 20:23:06
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

河童と掛けて 猫の鼻ととく 心ハ いつも頭がぬれてゐる。 #河童 #猫 pic.twitter.com/U7BX3SZYnb

2017-02-24 21:54:09
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

三代豊国筆「五節の花尽 上巳の桜」 右上部の香札に桜の花と「若紫」の源氏香が描かれていることから、右手に五重衣の女雛を持つこの娘が『偽紫田舎源氏』に登場する若紫(紫の上)であることが判る。蝶を大胆にあしらった曙染の振袖を着た娘の背後には、貝合わせの貝を入れた貝桶が見える。 #雛祭 pic.twitter.com/6nJDAsyMau

2017-03-02 22:01:52
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

坂東彦三郎と澤村訥舛の男雛と女雛。 立雛の意匠には、「松に藤」の組み合わせをよく見かけます。松が枝に藤の柵(しがらみ)。永遠に仲睦ましくという意味でも込められているのでしょうか。太く逞しい松の木に絡みつく藤の花。どことなく艶めきだった風情があります。 #雛祭 #国貞 pic.twitter.com/STpNu8J1oc

2017-03-03 07:08:16
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

はからずも桃の節句にお迎えした歌川国貞の「女用十二手箱ノ内 茶器箱」。紙の表面に擦れが目立つものの、濃くも薄くもない透明感のある色彩はまさに初摺ならではのもの。刀の冴えた線の彫も紙の上にくっきりと浮かび上がっていて、息をするのさえ忘れてしまうほどのうつくしさ。 pic.twitter.com/lghf4VKxlx

2017-03-03 19:25:52
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

一対左右二片の貝は合わせればきっかりと合うが、他の貝殻は決して合わないところから、二夫にまみえないという教訓として、嫁入り道具に加えられた。美しい貝合わせの貝も、女の人をしばる道具であったことを知り、今は少しはかない思いをしている私である。(大西民子「目の眼44」1980,p4) pic.twitter.com/OyP5gGVlul

2017-03-03 20:30:30
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

鳥居清長の五人囃子。 先輩絵師北尾重政の五人囃子図に倣ったもので、裃は揃いの法輪唐草模様だが、振袖には謡(正月=若松に搗羽根)、横笛(上巳=貝づくし)、小鼓(端午=兜)、大皷(七夕=笹短冊)、小太鼓(重陽=竹垣に菊)と、おのおの五節句にちなんだモチーフが描かれている。 #五人囃子 pic.twitter.com/s29goHRQ2x

2017-03-03 20:58:24
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

清長筆「子寶五節遊 上巳」 雛壇の五人囃子(絵では三人?)は能楽に由来し、室町時代の設定を持ち込んだものだとか。下段の竹花入れには桃桜、椿の花。重ね盃に対の貝桶。蝶花形で飾った長柄銚子に提子。雛段の手前には、フラスコ詰めの干菓子と菓子箱(見切れている)の供物も見えます。 #雛祭り pic.twitter.com/WhIUoTPLFh

2017-03-03 21:04:58
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

おなじく鳥居清長の「子寶五節遊 上巳」 こちらにも、御菓子箱とフラスコ詰めの干菓子が描かれています。どちらの絵でも、フラスコ詰めの干菓子は桐箱の上に載せて出してある。この桐箱はどう見てもフラスコが入っていた箱なので、ひょっとするとこの干菓子はあくまで鑑賞用? pic.twitter.com/bwJKeF2FMV

2017-03-03 21:08:59
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

国芳の団扇絵「名酒揃 剣菱」 雛の節句に餝る菱餅を名酒剣菱のマークに通わせています。当時は白と草の二色だった菱餅や色とりどりのびいどろ、フラスコに詰められた干菓子などが大きく描かれ、資料的にも素晴らしい一枚。 東京国立博物館(tnm.jp)蔵 pic.twitter.com/dWgnU9OvJJ

2017-03-03 21:10:33
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

喜多川歌麿の「画本虫ゑらみ」から 筍といばらの花。描き添えられた螻蛄と鋏虫が観る者に今掘り出したばかりという筍の湿った土の匂いを想起させます。歌麿は筍の皮の和毛の触感を視覚的に表現するため、摺師にかなり苦心をさせたよう。この絵を臨写した英泉の団扇絵が日本浮世絵博物館にあります。 pic.twitter.com/QHEEnWI8di

2017-03-06 20:15:13
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

左上の蝙蝠が綱の上で三番叟を踊っているのは、その大きな翼が三番叟を踊る際に着用する「素襖(すおう)」という袖の大きな衣裳に似ているから。その下の三味線を弾く化け猫は、手拭を被る化け猫の姿が街頭で歌を唄って歩く流しの女芸人にそっくりだから。ちなみに、三味線は猫の皮で出来ている。 twitter.com/aoi_skmt/statu…

2017-03-08 18:50:35
坂本葵 @aoi_skmt

河鍋暁斎「動物の曲芸」明治4-22年 猫とネズミが力あわせて曲芸! 綱渡りするコウモリの可愛さ。 #きょうの猫アート pic.twitter.com/Zp3m6spkxj

2017-03-08 17:05:15
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

広重の作品に描かれた伊勢参りをするわんこ「おかげ犬」。 広重筆「東海道五十三図絵 四十八 関 大社客別道 都人参宮」版下絵 広重筆「隷書東海道五十三次 四十四 四日市 日永村追分 参宮道」 pic.twitter.com/nS7DBzeUoT

2017-03-09 22:10:21
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

左上は出発前に両国の大川で身を清める大山詣での集団。中央に見えるのは石尊大権現に奉納する大木太刀。下は百万遍数珠繰りで、緋色の衣を着た僧侶を中心に大勢が輪を作り、念仏を唱えながら巨大な数珠を回しているところ。僧侶の右肩越しに見えるT字の物は鉦を叩く撞木(しゅもく)。右上のは不明。 twitter.com/harunicanaria/…

2017-03-10 19:06:58
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

喜多川歌麿の「婦人相學拾躰 おとなしき相」享和2-3(1802-3)年 石臼を挽く田舎者の娘。男根を思わせる挽木(ひきぎ・石臼のハンドル)を回しながら、可笑しそうに笑うその表情はけして下卑たるものではなく、純朴な田舎の娘の性に対するおおらかな反応として見て取ることができる。 pic.twitter.com/B4UyzIYFrw

2017-03-11 20:10:19
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

立派な天狗の鼻から男性のシンボルを連想する人は少なくないと思うが、この絵においてその見方は正しい。このおぼこ娘は子供が持つ立派な天狗の鼻を見て気恥ずかしそうに顔の半分を薄物の袖で覆い隠しているのである。のちにこの絵は改刻されて享和3年「江戸の花娘浄瑠璃」シリーズの一部となっている pic.twitter.com/HVc6Prg542

2017-03-11 20:04:44
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

@kurok_yuu 「江戸の花娘浄瑠璃」は当時流行していた娘浄瑠璃にスポットをあてたもので、現在までに「梅」「椿」「桃」「桜」「山吹」「紅葉」の6点を確認しており、シリーズのうち「梅」をのぞいた5点にはいずれも三味線を抱える娘の姿が描かれている。 pic.twitter.com/gnBKP4AwDe

2017-03-12 22:04:07
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

@kurok_yuu 統一感のあるこのシリーズ5点に、なぜ一点だけ別の版木を流用してまで「梅」の図を加える必要があったのか謎である。

2017-03-14 20:29:26
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

太田三郎の『俗謡画集 朝霧』見て思ったけど、 独特のタッチと色彩センスが宇野亜喜良先生の作風によく似ている。 ひょっとしたら、先生はこの人に影響を受けている…? #太田三郎を知っていますか #宇野亜喜良 pic.twitter.com/QvkUC6zOUU

2017-03-13 18:38:47
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

国貞筆「深川新地楼上の月」三枚続のうち左 状態が非常に良くて一瞬心が騒いだけど、よくみたら「Fine Woodblock Reprints」のカテゴリに入っていました。図録と比較しても、細部のディテールが異なります。改めてみると櫛笄の部分に復刻版の線の特徴がよく出ているような。 pic.twitter.com/YlJoVvrPvE

2017-03-14 18:21:05
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

昭和三年九月「かすみ屋の繪かんばん 動物十題」  動物十題『人魚』 かすみ屋に美容會が出来たので 人魚もさぞかし嘆くでせう (『かすみ屋月報』昭和3年9月16日) なにこれ、意味がよく判らんのだが… pic.twitter.com/TnPlccjfpM

2017-03-15 21:40:43
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