政府預金の性質　――ベースマネー的か、マネーサプライ的か――

望月慎（望月夜） @motidukinoyoru

今KF氏とたむりん氏が「政府預金がBMかMSか」を議論しているらしいのだが、政府預金はBMでもありMSでもある両義的な存在だというのが結論と思われる。

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そうは思わない。政府預金は中央銀行の負債であり、中央銀行当座預金の名義を変えたものでしかない。

望月慎（望月夜） @motidukinoyoru

確かに政府預金は中央銀行負債なのだが、政府預金からの振り込みは、他者の日銀当座預金(BM)だけではなく、他者の銀行預金(MS)を増やすことも出来る。純粋なBMだとするとこれは有り得ない。 twitter.com/KF0612/status/…

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純粋なBMって何ですか？ twitter.com/motidukinoyoru…

望月慎（望月夜） @motidukinoyoru

本来BMはBM同士、MSはMS同士でしかやり取り出来ない。 現金引き出しや預け入れも、それ自体はBMもMSも変化しない。(構成が変わるだけ) しかし、政府預金は支出の際、BMもMSも両建てで増やす。徴税の際は、両建てで減らすことになる。 twitter.com/KF0612/status/…

望月慎（望月夜） @motidukinoyoru

政府預金は確かに日銀負債なので、カテゴリー的には日銀当座預金とほとんど同質なのだが、政府支出の際には、日銀当座預金だけでなく、銀行預金も増える。つまり、MSともやり取りしているのである。ちょうど銀行預金の移動と似たことが起きていて、政府預金のMS的性質と呼べる。

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恐らくMBとMSがセットになってるようなイメージを持たれてるのかもしれませんが、MSは銀行資産の増減に合わせて創造されたり消滅するだけの話で、銀行間送金時も送金されてるのはMBに限らず決済性資産だけで、MSは送金時消滅し、送金側で新たに創造されていますね。 twitter.com/motidukinoyoru…

望月慎（望月夜） @motidukinoyoru

構造として、政府預金は、市中に引き出された現金とほとんど全く同じの仕訳の動きになる。(よく知られているように、市中に引き出された現金は、BMにもMSにも計上される) 徴税の際、日銀当座預金と銀行預金が両建てで減るが、これは現金の引き出しと酷似する動きである。 twitter.com/KF0612/status/…

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銀行券がMB及びMSになるからといって、政府預金口座に振り込まれる中銀当座預金を同じ様に見なすのは難しいと思うんですよ。 納税や国債の代金の為の中銀当座預金は、政府支出後に売りオペ回収されてしまう訳で、銀行券とは違い支払い手段として残らない訳ですから。 twitter.com/motidukinoyoru…

望月慎（望月夜） @motidukinoyoru

政府支出によって還流した中銀当座預金をどれくらい吸収しどれくらい残すか、というのは、中央銀行の金融調節の範疇なのであって、混同してはまずいと思う。 現実として、政府支出時点(≒現金預入)時点では、銀行預金は増加するわけだから。その後どのように金融調節されるかは関係ない。 twitter.com/KF0612/status/…

望月慎（望月夜） @motidukinoyoru

「中央銀行に還流した後、(金融調節によって)吸収されるかもしれない」というのは、別に政府預金だけではなくて、中央銀行券でも全く同じことが言えるのである。故に、そこは区別されるべきポイントではなく、むしろ類似点である。 twitter.com/KF0612/status/…

望月慎（望月夜） @motidukinoyoru

市中銀行券と政府預金が、仕訳上きわめて似通っているというのは、私の中で結構驚きの(そして納得の)発見ではある。

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政府口座に振りこむベースマネーだけでなく、短期的に供給され回収される資金は、統計上ベースマネーとして記録されてないと思うのですが。 twitter.com/motidukinoyoru…

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吸収されるという類似性は持ってるが、統計上銀行券はMSとMBに区分されてるが、短期資金は統計上扱われてない。 政府支出時点を切り取った話という事なんだろうが、そうなると統計上どのように定義すべきか解らないので、政府預金をMB、MSに含めた場合の問題点を考えた方が建設的な気がする。 twitter.com/motidukinoyoru…

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政府預金をベースマネーに加えたら、MMTの話が解りやすくなる。 政府預金をマネーストックに加えたら、MMTの話が解りにくくなる。 主にこの二点やなw

望月慎（望月夜） @motidukinoyoru

回収されたらベースマネーとして計上されず、回収されなかったらベースマネーとして計上されるというのは、預入現金でも政府支出でも変わりはしない。 (預入現金に関しては、預入される前から、つまり市中にある間からベースマネーとしてカウントされている、という違いにすぎない) twitter.com/KF0612/status/…

望月慎（望月夜） @motidukinoyoru

ベースマネーとして最終的に計上されるかどうかは、預入された市中現金、あるいは支出された政府預金が(金融調節によって)回収されるか否か、だけに依存するのであって、そこには本質的に差はない。単に政府預金は(市中にはないから)市中現金として扱わない、というだけにすぎない。 twitter.com/KF0612/status/…

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発行された銀行券は回収されるとは限らないが、政府支出によって増えたベースマネーは確実に回収されるからこそ統計上存在しないわけで、ここは大きな違いだと思いますが。 twitter.com/motidukinoyoru…

望月慎（望月夜） @motidukinoyoru

政府支出によって増えた中央銀行当座預金も、預入現金によって増えた中央銀行当座預金も、回収されるとは限らない。 どれくらい回収されるかどうかは、いずれにしても金融調節の如何にかかっている。 twitter.com/KF0612/status/…

望月慎（望月夜） @motidukinoyoru

政府預金だから回収されなければならないとか、預入現金だから回収されないとか、そういうことは一切ない。 どちらにしても、単に金融調節という全く別の目的と枠組みにおいて、回収されるか否かが決定されるというだけで、関係のない話を無理やり繋げようとしても仕方がない。 twitter.com/KF0612/status/…

望月慎（望月夜） @motidukinoyoru

繰り返しになるが、政府預金は、特に国債発行によって追加される場合は、信用創造と同時に現金として引き出したのと全く同じ構図(仕訳)である、と理解すべきである。 それが政府支出によって市中に供給された際、中央銀行がそれを回収するか否かは、金融調節の都合次第である。 twitter.com/KF0612/status/…

望月慎（望月夜） @motidukinoyoru

この場合、中央銀行が回収するのはあくまで現金資産(中央銀行当座預金)であって、少なくとも回収の瞬間は、追加されたマネーサプライは据え置きであることに注意したい。まあ、中央銀行の金融調節(引き締め)を通じて、全体の信用創造水準が絞られることで元の木阿弥に戻る可能性もある。 twitter.com/motidukinoyoru…

API @API0612

短期の資金調達なんてほぼレポ取引でしょ。なので自動的にベースマネー吸収する事になってると思うけどね。

望月慎（望月夜） @motidukinoyoru

それは、現金の引き出し及び預入に比べて、政府預金の調達及び支出は計画が(日銀にとって)明らかだから、スムーズに金融調節が出来ているというだけの話で、現金入出と政府預金入出の間に仕訳上の本質的な違いがある、という意味にはならない。 twitter.com/KF0612/status/…

API @API0612

最終的に民間銀行の資産として残るのは国債であって、自分としては国債をマネーストックに含めた方がスッキリするんですよ。 資金循環統計上でも合致するわけで。 twitter.com/motidukinoyoru…