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季刊 家計経済研究 第110号~特集:未婚者の生活と意識
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[PDF] 未婚者の生活と意識 独身者の親子関係とその経済的背景 / kakeiken.org/journal/jjrhe/…
2017-05-09 23:17:43![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
親との情緒的親密さは子の精神的安定と関連していること。そして親、とくに父親との情緒的親密さは、本人の安定した経済状況によって支えられていることが確認された。翻せば、経済状況が不安定な場合、親との親密な関係をもつことは難しくなるといえる。
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父母との情緒的親密さは、どちらも精神的健康(K6)と関連していた。両変数の関連については、性別や親との同居、恋人の有無、本人年収を統制してもその有意性を確認することができる。
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すなわち、精神的健康の観点からみた場合、親との情緒的関係は、30 ~ 40 歳代の独身男女にとって重要な関係性のひとつとなっているといえる。
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母との情緒的親密さの程度が性別によって異なるかどうかを比較した結果(図表−2)、父との情緒的親密さの程度は、子の性別による違いはほぼないが、母との情緒的親密さは、女性の方が強い。父との情緒的親密さと母との情緒的親密さは、
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回答している対象者のケース数が異なるため単純な比較はできないが、男女ともに父よりも母との方が情緒的親密さが強い傾向にあり、さらに母との情緒的親密さは女性の方が強い。こうしたことから、母娘間の結びつきの強さを窺うことができる。
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父親との情緒的親密さと経済状況 母親との情緒的親密さと経済状況 pic.twitter.com/Z9IZfyBWZV
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( ゚д゚)アッ 女性の回答では、父との情緒的親密さと親年収とが関連しており、親年収が 400 万円以上の場合に比べて、それ以下の年収である場合および親年収が「まったくわからない」と回答している場合に、父との親密度は弱くなる。唯一父娘間でのみ、親年収が関連していたといえる。
2017-05-09 23:21:18![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
( ゚д゚)ハッ モデルの決定係数に着目すると、父との情緒的親密さを従属変数としたモデルの決定係数が、母との情緒的親密さを従属変数としたモデルよりも一律に決定係数が高くなっている。すなわち、経済状況と親子の情緒的親密さとの関連は、とくに父子間において顕著であると考えられる。
2017-05-09 23:21:45![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
(。 ・ω・))フムフム 成人子と親との情緒的な親密さは、子の精神的自立を阻む要因として一様に否定的な評価を下される傾向にある。おそらくそのような傾向は、そうした言説の多くが心理カウンセラーや臨床医の経験に基づいて語られる形式であることも影響しているのではないかと想像される。
2017-05-09 23:22:03![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
すなわち、量的データにもとづく検証ではなく、なんらかの問題や病理を抱えて相談に訪れた特定の人々の事例から現代の親子関係全体を論じることになるため、必然的にその負の側面にのみ光をあてることとなりやすいと考えられる。 一方で、すでに先行研究としてあげたが、
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量的データを用いたいくつかの実証研究では、成人期においても親との関係が子の心理的安定に肯定的な影響を及ぼしていることが指摘されてきた。とくに母娘間でのそうした関連性が着目されてきた。 本稿では父母との情緒的親密さと独身男女の精神的健康との関連について検討した結果、
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父母との情緒的親密さはどちらも抑うつの程度と関連しており、親と情緒的に親密である場合には、抑うつ度も低く精神的により健康であることが確認された。
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悩み事などを相談できる理解者として、また助言やアドバイスを得られる相手として父親や母親を認識できることが、30 ~ 40 歳代前半の独身者の精神的健康にとって重要であることを示していると考えられる
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(。 ・ω・))フムフム サポート研究では、社会階層が低い場合にサポートの授受が少ない傾向にあることが指摘されてきた(近藤2005)。たとえば原田(2012)は、階層的地位(学歴・職業・所得)が友人数やネットワーク総数に影響を及ぼしており、男女ともに所得が高いほど
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友人数やネットワーク総数が多いことなどを指摘している。すなわち、不安定雇用に従事している場合や相対的に低所得である場合には、家族外のネットワーク規模やサポートの授受が乏しい状況に陥りやすい。さらに本稿の分析をふまえるならば、そのような経済状況の場合、家族外だけでなく、
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独身者にとってもっとも身近な親族ともいえる親との情緒的関係からも疎外されやすいことが分かる。安定雇用や一定以上の所得を獲得している場合には、友人など家族外のサポート・ネットワークを獲得することができ、かつ親との情緒的親密さも強い。一方で、不安定雇用に従事しており、
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低所得の場合には、家族外でのネットワークが少ないだけでなく、家族の中にも居場所を獲得しにくい状況になりやすいと考えられる。「親が子どもを自分のよりどころにし、子どもの側もぬくもりの中にいつまでもとどまっていては、社会的な自立が遅れる」
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(『朝日新聞』2016年1月6日付朝刊13版2面)という指摘がなされる一方で、実際には、親のぬくもりの中にもいられず、経済的安定の獲得もままならない独身者がいることは無視しえない状況であるといえよう。そして親との情緒的親密さが弱いことは、精神的健康にも負の影響を及ぼしうる。
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[PDF] 未婚者の生活と意識 ファミリー・フレンドリーな職場の未婚者 / kakeiken.org/journal/jjrhe/…
2017-05-09 23:24:46![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
第一に、大半の未婚男女は職場において結婚の有無による差別はないと回答しているが、平等ではないと認識している場合には、結婚している人の方が優遇されていると感じている回答者のほうが多い。
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第二に、結婚している人の方が優遇されているという認識は男性の仕事満足度を引き下げる。女性は結婚の有無のいずれの側が優遇されていても仕事満足度が下がる。
2017-05-09 23:25:07