車椅子の警備員はいざというときに問題に立ち向かえるのだろうか、という問いへの、 警備業法くん‏（shidoukyou）の回答

警備業法くん @shidoukyou

@V2ypPq9SqY こんにちは。心配になる気持ちはよくわかる。 こういった施設で警備員に求められる役割は２つ ①犯罪・事故の未然防止 ②事故発生時の拡大防止 車椅子の隊員について、これらの役に立たないんじゃないかとの疑問があるからだよね。 この辺について説明出来ればと思ってレスをするよ。（続く）

警備業法くん @shidoukyou

@V2ypPq9SqY まず①犯罪・事故の未然防止について。 治安の著しく悪い場所においては屈強な警備員の配置が必要となる事があるね。例えば盛り場のセキュリティなんかはたいてい若くてガタイのいい兄ちゃんだね。 （続く）

警備業法くん @shidoukyou

@V2ypPq9SqY でも治安に特に問題なく、バリアフリー等により巡回等の通常業務を支障なく行え、また本人に緊急時に適切な対応が取れる状態であるとすると。 適切に巡回を実施し、センサー判別のつかない問題を現地で判断し、適正に報告出来る警備員がいる事は十分意味があるんだ。（続く）

警備業法くん @shidoukyou

@V2ypPq9SqY また障害をおっていても、その行動と立ち振る舞いが適正で場の秩序を強化している印象を与えるならば、犯罪に対する抑止力としても十分な効力を発揮できると考えられるよ。 警備員は単体で仕事をするのでなくチームワークで活動するものだから、出来るパートを担当する事で役に立てるんだ。（続く）

警備業法くん @shidoukyou

@V2ypPq9SqY ②事故発生時の拡大防止についても同様で、歩行に困難がある事で対応できない仕事は確かにたくさんあるけれど、十分な訓練を受け、役割分担をしているのであれば、車椅子の隊員であっても、やれる役割はいくらでもあるんだ。 （続く）

警備業法くん @shidoukyou

@V2ypPq9SqY 例えば警備員教育では逃げる犯人を追いかけたり、格闘する事よりも、適正に犯人の人相着衣風体を記憶し、可及的速やかに報告通報する事が重視されているよ。 ガタイのいい兄ちゃんでも慢心して、犯罪の情報をシェアしないで犯人に立ち向かって返り討ちにあったら、逮捕が遅れてしまうよね。（続く）

警備業法くん @shidoukyou

@V2ypPq9SqY 火災等の事故発生時も、他人を担いで避難するのが苦手でも、メガホン等で適正に避難誘導する人として役に立てるし、むしろ緊急時にはそういった役割の方が重要だったりするんだ。 近年の警備はセンサーと人的警備の組み合わせが大切なので、空港などで車椅子の隊員の仕事は十分可能なんだ。（続く）

警備業法くん @shidoukyou

@V2ypPq9SqY 最後に日本の警備業法上での障害者についての記述だけど、既に他の方が仰っているけど、平成16年改正で身体障害や軽度のうつ病等については問題ないとされるようになったよ。これは障害者雇用差別の問題と絡んでいるポイントだけど、日本ではあまり警備業者の障害者雇用は進んでいないんだ。（続く）

警備業法くん @shidoukyou

@V2ypPq9SqY というのもやっぱり「障害者じゃいざという時役に立たないだろう！」みたいな考え方が僕たちの中で多数派だからだね。 警備業が『安全・安心産業』なので「（実際はどうかは別として）安心を与えられない」隊員を雇いたくないからだね。（続く）

警備業法くん @shidoukyou

@V2ypPq9SqY ところがそんな１０年ほどの間に諸外国ではバリアフリー化等の成果で障害者であっても立派に活躍している警備員がどんどん増えているんだ。 こういう時勢の流れを上手く掴んで、僕達ももっと幅広い人材を集められればって願っているけど、まだ日本では難しいのが現実だね。（続く）

警備業法くん @shidoukyou

@V2ypPq9SqY 長々とレスをつけて失礼。 結局、車椅子の隊員に不安を覚えるのは何でだろうって点を考える事は僕達の生活の安全を守る上でとても大切なポイントなんだ。 どうして「こいつらにはできないに決まっている」「ていのいいカナリヤ」と思うのかを考察する事が出来ればと思ってレスしたんだ。（続く）

警備業法くん @shidoukyou

@V2ypPq9SqY 少しでもお役に立てたら幸いだよ。 あまりピンとこなかったなら僕としてももっと説明する言葉を磨かなきゃって反省するよ。 ともあれＦＦ外から失礼しました。 (｡-_-｡)