編集部イチオシ

オートバイでコーナリングする時は、倒しこむ直前にフロントから減速Gを抜重する ← ちょっと待って、抜重って何?

というわけで、みんな大好き「荷重」という単語と対をなしている割には殆ど話題に上らない「抜重」に関してのツイートと、それにまつわるQ&Aをまとめました。
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TWIN @TWIN_SuperSport

某ダーズクラ某のライテク記事で必ず載ってる「ブレーキリリースやスロットルオフをスイッチにして曲がる」 確かに理に適ってるんだけど、これに依存してしまうと、ブレーキや使わない(使えない)時や、スロットルを明確にオフにできない状況だと曲がれなくなってしまう。 その代わりに使うのは

2017-06-20 08:31:37
TWIN @TWIN_SuperSport

身体の前後方向の動きになるが、これは自分の筋力を使って動くと車体が不安定になるし、最初はそもそも恐怖感で動けない事も多い。 そんな時は、減速時に身体が前に引っ張られるあの嫌な感触を逆に利用する…腹筋背筋で踏ん張らなければ良いのである twitter.com/TWIN_SuperSpor…

2017-06-20 08:33:43
TWIN @TWIN_SuperSport

実際、ライテク雑誌の「リヤ荷重」を鵜呑みにして、、下りコーナーでガソリンタンクを太腿で力一杯挟み込み、思い切りシートの後ろに座って腹筋背筋で上半身を起こし、結果として腕がぱつんぱつんに伸びきってるフォームになってる人が多い。けどこれはコーナーを一番曲がりにくいフォームなのである。

2017-06-20 08:40:55
TWIN @TWIN_SuperSport

詳しい話はまた後ほどにして、一つ言えるのは 「下りコーナーでは、曲がりたい瞬間に腕の力お腹筋背筋の力を抜いて伏せろ」である。 もっと正確に言うなら、「曲がりたい瞬間だけ、重力や減速力に逆らうな」かな。

2017-06-20 08:49:29
TWIN @TWIN_SuperSport

下りコーナーが怖くなる乗り方は、まとめて言えば 「フロントから減速Gだけを抜重しろ」 になる。とはいえ、これだけだとピンと来ない人が殆どだから、順を追ってまったりと説明していく。

2017-06-20 11:54:47

ツイートに間違いがあったので訂正。
誤「下りが怖くなる
正「下りが怖くなくなる

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まず「抜重」とはなにか? これは、読んで字の如く、「重さを抜く」という意味で、みんな大好き「荷重」と全く逆の意味である。 twitter.com/twin_superspor…

2017-06-20 11:56:47
TWIN @TWIN_SuperSport

これで一番最初のツイートを紐解くと、「フロントに掛かっている減速Gの重みだけを抜け」となる。そうすれば、フロントタイヤは簡単に動く=バイクが下りコーナーでも倒しやすくなるのだ。 twitter.com/twin_superspor…

2017-06-20 11:59:27
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物体は重たいと動きにくい。 このことを体感できる実験は簡単にできる。 500mlのペットボトル飲料を買ったあと、中身を飲む前に机の上に立てて、キャップの辺りを真横から軽くつついてみよう。余程強く突かない限り、ペットボトルは中身の重みのせいで倒れない筈である。 twitter.com/twin_superspor…

2017-06-20 12:14:32
TWIN @TWIN_SuperSport

では次に、中身を飲みきった空っぽのペットボトルを机の上に立てて、先ほどと同じ(中身満タンのペットボトルが倒れなかったのと同じ)強さで、ペットボトルのキャップの辺りを真横から突いてみると…いとも簡単にペットボトルは倒れる。同じ形状のものでも、これだけ動きやすさに差が出るのだ。 twitter.com/twin_superspor…

2017-06-20 12:16:40
TWIN @TWIN_SuperSport

話を元に戻そう。減速Gとは、ブレーキをかけた時にオートバイの車体とライダーの重さに関わってくる。 つまり、倒しこむ瞬間だけでいいので、車体かライダーを先程のペットボトルの実験と同じように軽くしてしまえばよい。 twitter.com/twin_superspor…

2017-06-20 12:19:39
TWIN @TWIN_SuperSport

この方法にはやり方が2つある。 一つはバイクを一瞬軽くする方法 もう一つはライダーを一瞬軽くする方法である。 原理的には全く同じなのだが、説明のしやすさは後者の方なので、まずはライダーを軽くする方法から説明する。 twitter.com/twin_superspor…

2017-06-20 12:23:03
TWIN @TWIN_SuperSport

では実験してみよう。用意するのは、体重計。 まず体重計の上に乗る。 体重計の数字を見ながら、後ろから膝カックンされた時と同じ感覚で足の力を抜き、しゃがむ。 この時の体重計の数字を見ていると、しゃがんでいる動きをしている最中だけ、数字が減る。つまり、軽くなっている。 twitter.com/twin_superspor…

2017-06-20 12:30:25
TWIN @TWIN_SuperSport

これをバイクの上でやってやれば良いのである。ただしバイクの上で膝カックンを常時やるのは難しいので、足の代わりに腹筋背筋の力を抜き、伏せて頭を下げる動きをすれば、同じことができる。これが「ライダーが身体を動かして抜重する」という動きの一つである。 twitter.com/twin_superspor…

2017-06-20 12:32:46
TWIN @TWIN_SuperSport

ここでピンと来た人もいると思う。そう、バイクの車体の方を軽くするにはバイクの車体に膝カックン的な動きを誘発させてやればよい。つまりフロントサスを動かせば良いのである。そしてコーナーのアプローチでフロントサスを動かせる操作と言えば…そう、ブレーキをリリースしてサスを伸ばす、である。 twitter.com/twin_superspor…

2017-06-20 12:35:16
TWIN @TWIN_SuperSport

MotoGPのライダーも抜重の動きをしている。ゼッケン93のライダーの、ヘルメットとカウルスクリーンの位置関係の変化に注目して欲しい。 twitter.com/twin_superspor…

2017-06-20 12:45:32
TWIN @TWIN_SuperSport

これらのバイクの動きやライダーの動きは、状況によって使い分けをすれば良い。サスを抜重に使えるほど動かせないのなら身体を使えばいいし、身体を動かしている暇のない緊急回避めいた動きならばブレーキを併用すれば良い。

2017-06-20 12:54:28
TWIN @TWIN_SuperSport

説明が長くなってしまったが、とかくフロントから減速Gだけを抜重できれば、下りコーナーの恐怖はなくなっていくし、自信もつく。そしてこの根拠のある自信は、セーフティライディングにも結びつくものになるのだ。

2017-06-20 12:55:40
TWIN @TWIN_SuperSport

ちなみに身体の動きは一朝一夕で出来るようになるものではない(スポーツ経験のある人ならその限りではないが)ので、焦らずじっくり取り組むことをオススメします。 本当は、誰にも迷惑のかからないクローズドな場所でゼロの字、八の字を走りこむのが王道かつ結果的に近道です。

2017-06-20 13:45:15
TWIN @TWIN_SuperSport

あとはやはり、シートにきちんとしたフォームで座れてないと、先述した身体の動きは恐怖感が先行して出来ないことが殆どである。何故なら上半身の動きを支えているのは半身とシートの接点であり、ここで「力まずにホールドする」事が出来てないとそもそも上半身の力を抜くことなど無理なのである。

2017-06-20 13:49:45
TWIN @TWIN_SuperSport

太腿や脛などの筋肉をガチガチに力む事なく、シートとガソリンタンクを自然にホールド出来るかどうかというのは物凄く大切なことである。 力まないとホールド出来ない=脱力すると上半身が揺さぶられる→恐怖感が生まれる→身体が恐怖感で固まる このループを断ち切る必要があるのだ。

2017-06-20 13:52:32
TWIN @TWIN_SuperSport

そのためには ・ガニ股でシートに座らない ・シートに座った時に背中を丸めない ・顎を引かない この3点を普段の生活から意識するのが大切。 別に特別な事をやれというのではなく、正しい姿勢で普段から椅子に座りましょう、という話。

2017-06-20 13:54:56
TWIN @TWIN_SuperSport

洋式トイレの便座座る時に意識してみると良い。

2017-06-20 13:56:32
TWIN @TWIN_SuperSport

補足。先程の「ライダーの体重を抜重する」のが出来てるかどうか、そしてそれを練習するのに良い方法があります。 カブやスクーターのような、ガソリンタンクがなく、教習所で教え込まれた「ニーグリップ」が出来ない車両で8の字をやってみましよう。 これはてきめんに効きます。

2017-06-20 15:09:51