関ヶ原合戦における「高橋陽介」説について~始まる前から、西軍の梯子を外した男…毛利輝元かーっ!

一次史料にみる関ヶ原の戦い(改訂版) 高橋 陽介 https://www.amazon.co.jp/dp/4434231685/ 『おまえ、この前【関ヶ原合戦における「白峰旬」説について~この戦、それほど劇的じゃなかった? - https://togetter.com/li/1121560】ってのまとめたばっかりじゃんか』という人もいるでしょうけど、俺だってびっくりだよ!こんな話聞いたことないよ! でもそういう本と説が出てるんだからしょうがないでしょー! 続きを読む
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清新明朗な加賀内閣 @hirataitaisho

@suikyosen しかしそりゃぁ「全国政権」としてはずいぶん無責任のような気が……「政権担当能力」という意味では、失格の評価を与えざるを得ないですね。 あ、でも応仁以来の、地方太守が中央の争いに(収拾の見込みはないけど)ちょっかいを出すという行動原理からは当然なのか…

2017-06-22 00:35:54
酔鏡仙@ @suikyosen

公家社会における中央官職は幾つかに別れていて、一つは大臣・大納言・中納言・参議等の議政官職、一つは近衛大将・中将・少将並に衛門督・兵衛督・馬頭等の武官職、一つは弁官・少納言・八省長官(卿)並に次官(輔)等の文官職。で、毛利は公家ではなく羽林家相当の武家だから、欲しいのは近衛中将と

2017-06-22 00:39:43
酔鏡仙@ @suikyosen

@hirataitaisho そうなんです。輝元は天文22年(1553年)生まれで、世代としては室町幕府13代将軍足利義輝がまだ現役だったギリギリ戦国前期世代なんですね。家康よりは歳下ですが、まだまだ「中央統一政権」なるものには懐疑的な見方を持っていてもおかしくない世代であるかと……(これは家康もそうですけど

2017-06-22 00:43:16
酔鏡仙@ @suikyosen

#おんな城主直虎 がちょうど永禄11年(1568年)早春頃なのだが、織田は斎藤龍興を破って美濃平定直後で、徳川は三河統一果たしたばかり、秀吉は竹中重治を家臣に迎えた頃。西国では毛利元就存命で、大内輝弘の乱で大わらわな時代。1553年生まれの輝元の青春期はまだこういう時代だったわけ

2017-06-22 00:53:08
酔鏡仙@ @suikyosen

そんな揺れ動きまくる戦国時代真っ只中に生まれ、父隆元が早逝し、応仁の乱の記憶まだ新しい1493年生まれの祖父元就から薫陶受けた輝元が、ただでさえ秀次事件や何やらで内部ガタガタな豊臣家を見て「盤石な全国統一政権」を志向するとは正直思えない。(続

2017-06-22 00:57:35
酔鏡仙@ @suikyosen

で、安芸毛利氏は元就登場まで一介の安芸国衆であり、隣国は西国の覇者にして一時"天下人"へ昇りながら畿内撤退を余儀なくされた大内義興、守護大名出雲京極氏を追い落として実権握った尼子経久がいた。それらの記憶生々しい時代に生まれた輝元が、果たして"天下"なんぞ狙うものだろうか?と

2017-06-22 01:02:51
酔鏡仙@ @suikyosen

@Kasshinhu 私自身も史学科出身なのでアレですが、その辺を一々「疑って」地道に「検証」し続けて「これは信用できる。これは信用できない」と篩分けして、在ったであろう"事実"に近い像を組み立てるのが歴史学ですから……歴史研究は着実に進んでいますが、進むには10年20年以上の時間を要するのです……

2017-06-22 01:14:04
酔鏡仙@ @suikyosen

昨日、いや日付変わってるから一昨日か、にもチラッと呟いたけど、歴史研究はどの時代どの分野に関しても10年前や20年前よりは確実に進捗してはいるのよね。ただ前にも述べた通り歴史学とは即ち「情報分析」の学問で、それには膨大な時間と労力かかるから一朝一夕には成果出ないし出せないのよ……

2017-06-22 01:17:27
酔鏡仙@ @suikyosen

昨日述べたが「○○の驚くべき真実!」とか「××の知られざる真相!」とか「□□に隠された謎の暗号!」とか「△△に世紀の大発見!」みたいな題名で某社とか某社とか某社から氾濫してる歴史関係の本、極稀に良書もないこたぁないけど大抵地雷だから。史学はそうそう派手な成果は基本出ないし出せない

2017-06-22 01:22:14
酔鏡仙@ @suikyosen

「資料(史料)を一々疑ってたら歴史研究は遅々として進まんやろ」との批判受けたけど、申し訳無いが歴史学とは事細かい部分を一々疑って地道に検証重ねて先行研究もバッチリ網羅した上で「これが概ね"事実"に近いだろう」を導き出す学問なの。遅々として進まないけど、そういう学問だから仕方がない

2017-06-22 01:28:37
酔鏡仙@ @suikyosen

さて、久しぶりにマジメな話して疲れたので、今日は約1ヶ月ぶりに我が愛妻の薄い本でドチャシコ射精って寝るべよ #何もかも台無し

2017-06-22 01:31:52
四式戦闘機 @ki84type4

話題の「関ケ原合戦の真実」を読み始める。多分今夜中に読み終えると思うが、ちょっと断定的口調が過ぎるというか、通説を一刀両断に否定する割に根拠が薄いのが鼻につく。結構危うい本じゃないかな、これ。

2017-06-23 20:40:34
四式戦闘機 @ki84type4

「関ヶ原合戦の真実」読み終えた。興味深くはあるけどあまり良い本とは思えない、というのが感想。確かに一次資料に重点的にあたってみるというのは大事なことだし必要なことだが、どうもこの本の場合著者の思いというか立場が全面に出すぎている気がする。

2017-06-24 23:35:18
四式戦闘機 @ki84type4

この人の立場は「徳川史観の否定」であり、「徳川イデオロギーの否定」なんだろうが、それ自体一つのイデオロギーであって、それを強調するあまり自身がドグマに捕まっているような気がする。主に書き味の問題かもしれない。もっと冷静に、淡々と書けば印象も変わったろうに、妙に攻撃的なんだよなあ。

2017-06-24 23:37:03
四式戦闘機 @ki84type4

ちょっと前に話題になった「関白秀次の切腹」と似た雰囲気の本だと思う。素直に賞賛するにはちょっと二の足を踏む、危険な本だと思った。

2017-06-24 23:37:50
四式戦闘機 @ki84type4

あ、これは付け加えておかないと。平山優「武田氏滅亡」もまた著者の思いが全面に出てる本だが、あれとははっきり言って比較にならんと思う。「武田氏滅亡」は一種文学作品めいた風格に達しているが、「関ケ原合戦の真実」は到底そこまで至っていない。少なくとも俺はそう思った。

2017-06-24 23:40:25
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