こじらせていたリーマン不定期更新5(20170728-20170806

こじらせていたリーマン @ro1xrc3

色とりどりのサンドイッチ。たまごやレタス、トマトにシーチキン。同じ一人暮らしなのに、チョロ松の食生活はどうしてか俺より豊からしい。しょっちゅう俺ん家に来てるのに、いったいどうやって食材を充実させてるんだろう。長持ちの秘訣でもあるのだろうか…それはともかく。いざ、いただきます。

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「あー…美味い…」 思わずつぶやいたら、隣で弁当つついてた見知らぬおじさんがびっくりしていた。すまんおじさん。でも本当に美味いんだもん。

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まず口にしたたまごサンドは味の加減も舌触りも最高だし、トマトとレタスとチーズのもシーチキンのも俺好みの味。何より種類が多くて楽しい。腹持ちがちょっと心配だが、こんだけ食べれば残りの時間も大丈夫そうだ。

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改めてチョロ松にお礼しないとな。そう思いながら食後のコーヒーをぐいっと飲んで、次の仕事へ向かうべくコンビニを後にした。

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そろそろチョロ松が伸びをする頃

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うんと伸びをすると、肩がぱきぱき鳴った。デスクワークは体がこるのがいけない。今度整体でも行ってみようかな…。

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…なんとなくおそ松の顔が浮かんだ。『チョロ松の身体に俺以外の奴が触るなんて許せない！』なんて言いそうだなと思ってしまった。さすがにそこまでやきもちやきじゃないか。

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そろそろチョロ松が出勤する頃

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おはようございます。挨拶しながら部屋に入ると、机の上に何かが置いてあった。まあ、半分予想はしていたけれど。

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「営業の松野さんがにこにこしながら置いていかれましたよ」 同僚の女性が教えてくれる。…若干にやにやしているように見えるのは気のせいだと思いたい。ともかく…机の上の保冷バッグを開けると、ゼリーが二つ入っていた。林檎と、マスカット。赤と緑のパッケージ。

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…この、パッケージに描いてある絵のようなものは、僕とおそ松の似顔絵かな…。にかっと笑った顔と、ちょっとへの字口の顔が、それぞれに油性ペンで描いてある。まったくもう…。僕がこういうので嬉しがると思ってるんだろうな。

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…その通り。嬉しくなっちゃうから、悔しい。我ながら単純。

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そろそろおそ松が取引先の課長と一服する頃

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そろそろチョロ松のスマホにメッセ―ジが届く頃

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時間的におそ松かな？と思ったけど、違った。トド松からだ。 <明日大学のオープンキャンパスでそっちに行くんだ！晩御飯一緒に食べない？> …食べない？の後に『奢って』という意思が透けて見える。いいけどね。

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今日おそ松とやりとりしたのは、朝のゼリーのお礼をスマホで送ったときくらいだ。昇進したばっかりだし、忙しいのかな。ちょっと心配。

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そろそろチョロ松がゼリーを食べる頃

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お風呂上がりに、おそ松からもらったゼリーを食べる。どちらか悩んで、林檎の方にした。描かれたおそ松っぽい顔に、ちょっと笑ってしまう。

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『部長甘い物好きだから、喜ぶでしょうね』

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…何かひっかかる。部長は甘い物が苦手だと、前どこかで聞いたことがあるような気がする。でも庶務のパートさんが嘘をつくとは思えない。そもそもそんなメリットがない。じゃあ、僕が以前得た情報のほうが、間違いだったということになる。

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「どこで聞いたんだったかな…」 思いだせないまま、林檎のゼリーを掬って食べた。甘酸っぱくて、おいしい。

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そろそろおそ松が会議中にあくびをして、隣の上司に足を踏まれる頃

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そろそろチョロ松がミルクティーを買う頃

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そろそろチョロ松が資料を作る頃

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月初めの業務が落ち着いてきたので、合間をみて資料を作成する。今度来る支社の子のためのものだ。システムのことだけでなく、全体的な業務の内容を改めて教えて、支社との足並みをそろえたいらしい。