出版業はバクチワールドな産業なんですと言うお話
「いまや商業漫画の依頼は作家にとってコスパが悪い!? 漫画出版業界が抱える問題点を編集者・荻野謙太郎氏が指摘」に超注目!ちょっとちょっと、すごい! togetter.com/li/1162536 作成者: @mar3r3r
2017-10-20 08:08:02雑誌そのものがマンガだけで単独採算とらない作りだったり制作の原資は広告収入だったりしたっていうのが数量落ち込んできたらぶっ壊れてしまったという話であり、出版社そのものもなんというかその人数を抱えるだけの収益を元々稼げる仕組みではなかったというのが数量落ち込んできたことで(文字数
2017-10-20 13:49:58雑誌流通を基本に莫大な広告媒体として成長してきてしまったが故の不幸で、ついで流通で採算性が悪い書籍では支えられないという産業構造としての問題がミシミシメキメキと音を立ててるのが現状ですネ
2017-10-20 13:52:25誰か中抜きしてるんじゃないのか、出版社は搾取しているのではないか、という声も多いですが、収支分解してみると搾取する隙間もなくてみんな貧しくやってますはい
2017-10-20 13:53:22「作家がこれだけ描いてもこれしか貰えない」という所も単純に売り上げに対しての手数がかかりすぎるので割り当てが少なくなってるみたいなところで、全員が何十万部と売れる作家であった時の体制のままなんです単純な話にすると
2017-10-20 13:57:14大手出版社の採算ベースと言われる書籍の初版部数は軒並み1万数千部以上で、しかもそれは「完売前提」というラインからしても、出版という産業は数万部以上を作り売れ続けるレベルでなければコストを賄えず成り立たないのかがわかるかと。そしてその規模の部数を個人が動かすことは困難であるのです
2017-10-20 14:02:09しかし数十万部を売る作家だけを確保し続けることは難しく、引き抜きなどは契約条件での駆け引きもあり、なにより「何が売れるかは売ってみないとわからない」というバクチ世界なので各社採算に合わない物でもある程度の数を世に出すわけです。そう、普通にバクチワールドな産業なんですここ
2017-10-20 14:05:35なにが売れるかわからないバクチワールドなのに、作家・編集・制作・営業・宣伝・総務・経理・組版・校閲・製版・印刷・製本・配送・書店とまぁ細かく分けると手間がかかるもんで、全然スリムじゃないので現状の多点数少部数短納期なんていう状況って産業として一番キツイんですわね
2017-10-20 14:08:35結局のところ今後は「小さな出版社」っていうのにならないといけなくて、個人以上の数量を捌くための必要最低限の仕組みという、1人の作家に数人の補助っていう、なんというか漫画家のプロダクション単位でモノを作っていくみたいなのが未来の出版社という雰囲気は凄くあるわけですよ
2017-10-20 14:11:22「取次は悪だ」「大手優遇だ」とか言う話もありますけど、まぁ大手取次自体が大手出版社が自分たちの流通のための会社ですから、中小の扱いはついでというか物量の問題あるんで扱い悪いってのはまぁ仕方ないですよねっていう所にアマゾンとか来たんでさてどうなるかなーっていう話もあったりしますね
2017-10-20 14:13:48作家が一人でなんとかなる数量って大体3000とか5000部で、これ超えてくると部分部分で人の力が必要で、1万部とかパレット3枚とかそういう話になっていくと一人で出来なくはないけど組織の力が必要になってくる。さてその時にどう動くかっていうのが今後に求められるとこかなぁっていう
2017-10-20 14:15:57数十万部が売れる大作家なのに俺の取り分が印税10%とかふざけてる!!!!っていう話とかあったりしますけど、じゃあ自分で手配して流通経費出して手伝った人に給料渡してってやるとやっぱり残るの10%とかじゃないですかね?みたいなところもあったりして在庫管理とかまで考えるとなかなか難しい
2017-10-20 14:18:39既得権益で甘い汁的なイメージあるとは思うんですが、既得権益があるってことはそれだけの仕組みがあるってことで、それを即日で変えられない程度には完成された仕組みではあるんですよ。えぇ、変わんないです無理つらい。
2017-10-20 14:20:29出版業は巨大な制作製造工程を持つ装置産業なのでその利点を生かせる物量があれば成り立つわけですし、無料低額のサービスで個人出版が隆盛を極めるとその低い敷居で過当競争になるわけですから、ある程度の資本が必要な敷居の高いステージである出版業も未来がないわけではないとは思います
2017-10-20 14:30:30そんな赤字でもうどうにもなんないのになんで雑誌あるのって、まぁマネーのサイクルとかもあるんですけど、制作のノウハウや実作業の現場の維持っていう目的もあって、定期刊行があるから単行本などの不定期刊行の作業人員も確保できるとかそういう部分もあるんでなかなか無くせないってのはあります
2017-10-20 14:44:22単行本の雑誌を兼務してる編集部であれば人員コストを雑誌側につけてたりしてて、雑誌を廃刊して単行本だけにすると、その作業をする人は単行本だけで賄わないといけないってなると単行本の原価が上がるわけです。この辺は出版社内に限らず製版や印刷製本でも同じでお値段変わらずとはいかないですはい
2017-10-20 14:47:23新技術電子書籍が今の紙の本の倍の値段でも飛ぶように売れるぜ時代は電子だぜっていうような話だったら全然違ったと思うけど、新技術で導入にコストがかかるけども今の技術的も流通的にも償却しきった紙の本よりも安くないとダメだぜっていうのがまぁ辛かったよねっていう話にもなる
2017-10-20 15:01:02700円の本を10,000部で印税10%として70万円+原稿料。500円の本を3,000部で印税60%とすると90万円。前者は商業、後者は同人。同人の印刷費と商業の原稿料のバランスか?雑感。
2017-10-20 15:43:09同人誌の作家の販売規模って割と不明で、コミケの壁とかシャッタークラスが何部刷って委託がどの程度で予測される採算が第三者から見えないから「金儲けするための情報」が乏しいから「同人で金儲けできる」と言う奴が軒並み失敗するのは実態調査が出来ないから。まだ商業の方が情報が流れ易い
2017-10-20 15:51:08商業では食えない!って話が出てたけど、これはどっちかっていうと個人で漫画描いて食べれる時代が来たと解釈するべきだとは思う
2017-10-20 14:50:45コミケの大手で搬入3000部として1000円で300万、年2回で600万、印刷とか諸経費引いてナンボじゃって考えると、商売としての同人ってかなりキュウキュウなんだよな……仮に全部一人でやりこなしたとして税その他を引き引きして残るのは……うぅ……
2017-10-20 16:31:44