- tomoshibi6o6o
- 142639
- 205
- 15
- 10
この本めっちゃレオポルト1世の表現にこだわってるんだけど推してるな? 《これぞハプスブルク家の下唇。容貌魁偉はハプスブルク大君主の隔世遺伝。 面長、輝きのない大きな目、弓型の鼻、そして下唇と突き出た下あご。 よくぞここまであますところなく顕れたものか!(続)》
2017-11-16 17:51:12《《(続)これぞハプスブルク家の顔。 中世最後の騎士マクシミリアン1世、ハプスブルク世界帝国の創出者カール5世、オーストリア=ハプスブルク家の祖フェルディナンド1世らの錚々たるハプスブルク大君主の隔世遺伝が顕れた証なのである》
2017-11-16 17:51:41「受け口」「下唇の垂れ下がり」はフリードリヒ3世に誘因があるのではないか、という指摘。
2017-11-16 18:04:20フィリップ端麗公(長顔)からカール5世(超長顔)の流れは「(超)長顔」の負の因子を生み出し、血族結婚で着実に次世代へ伝えられてしまった。 また、同時にフアナ狂女王の母方から精神病の因子が流入し、うつ病や、考察力・決断力不足による優柔不断という統治者として致命的な欠点を生じたとの指摘。
2017-11-16 18:14:43アーダム・ヴァントルツカは、近親婚はハプスブルク王朝になって始まったものではなく、「近親結婚は言うまでもなく前々から、スペイン王朝とポルトガル王朝の結びつきに際して始まっていた」と述べる。
2017-11-16 18:16:46『ハプスブルク家700年の顔の変化-下唇突出の家系(P35)』より、下顎の手術を受けたカール5世(カルロス1世)の予想図。 誰だ...誰だ?? pic.twitter.com/z3V1BQDPkb
2017-11-16 18:24:34「フィリップ端麗公は長顔で、その子供世代(カール5世ら)から超長顔が出現する」あたりの突然変異に人体の神秘を感じるし、わかったのはこんな顎の顔貌が形成されたのは、血族結婚の弊害ではない可能性が高い、ということだ。 (ただしその変異は血族結婚で着実に伝わってしまう)
2017-11-16 18:28:23「ハプスブルク家700年の顔の変化-下唇突出の家系」の書評をば。 本書は顔面形態の考察がメインなので、歴史的事実はあまり述べられていないし、文中でも「マクシミリアン1世と妻エレオノーレ」などといった誤りもある。
2017-11-16 18:39:27また、顔面形態の考察法も、遺骨やDNAなどによる実践的なものは少なく、従って遺骨画像などは掲載されていない。 (遺骨に対して言及があったのはアルブレヒト2世とカール6世だった) 顔の判断・分析は肖像画に依存するもので、実物とはやや的確を欠いているのではないかという危惧もある。
2017-11-16 18:43:00個人的に気になったのは、ルドルフ4世など肖像画から「精神に障害があるように感じる」といった感想を、複数人に対して述べられていることが、引っ掛かった。その点を気にしすぎかもしれないが…… 遺伝的な伝わり方も記されているが、これも合わせて、柩を開くことができないため判断は難しい。
2017-11-16 18:46:02歴史的な観点、歴史的な新発見を期待して読むと、ちょっと踏み外すかもしれない。あくまで顔面形態の考察・遺伝考察であり、医学的な内容を期待して読む人は読んでみると面白いと思います、まる。
2017-11-16 18:48:34「フリードリヒ3世の母(ツィンバルカ・マゾヴィエツカ)が受け口をハプスブルク家に持ち込んだのでは?」 に対して本書では 「(ツィンバルカ・マゾヴィエツカはの特徴は)脳下垂体の異常(腫瘍)に起因するのでは」 という回答をしている。
2017-11-16 18:51:55となると、持ち込んだのはツィンバルカ・マゾヴィエツカではない…? ということになる。 フリードリヒ3世もマクシミリアン1世も、下唇が出てながらも、顔は四角四面(縄文人のような感じの)であり、フィリップ端麗公で長顔に、そして長顔の両親から生まれたカール5世らはあんな超長顔に……なんでや。
2017-11-16 18:54:03つまり本書では、下唇や鷲鼻といった「ハプスブルク顔」はルドルフ1世やフリードリヒ3世、マクシミリアン1世に伝わって見られる形質であるとしながらも、「ハプスブルク家の異様な顎」はカール5世兄弟で出現した、というような感じに受け取れた。
2017-11-16 18:57:39あと前に話したマクシミリアン1世がインスブルックに入ったとき「顎の化物だ!」と言われていたあれ、どうやら話の筋を見ると、孫カール5世の逸話が間違って伝わってしまったものの感じがしますね…訂正したほうがいいかもしれない。
2017-11-16 19:00:22鍵RT引用(すみません) 「マリアテレジアあたりから顎が薄れてるイメージがあってそれだとフランツ1世のおかげで薄れたみたいになる」 フランツ1世はフェルディナンド2世の女系子孫で、彼は顎は出ていなかったけど、顔面形態としてはカール5世と同じ「超長顔」で分類されてました。
2017-11-16 19:01:51マリア=テレジアとフランツ1世の子、啓蒙君主ヨーゼフ2世。親の血を引いて顎が小さい。 pic.twitter.com/m7eKt52Nla
2017-11-16 19:07:18ハプスブルク顎とは…うごご…という感じで全く見えない。 素晴らしい……顔もあまり長くはなく、母親に似たという感じ。 一方で弟レオポルトはやや面長だったという。
2017-11-16 19:09:59「ハプスブルク顎」はカール5世ら兄弟姉妹を起点として、繰り返される近親結婚によって持続・維持され、近親婚が薄れたマリア=テレジアの代から急激に消滅していく…という感じか。
2017-11-16 19:12:35本書は、「ハプスブルク家の異様な顎」は近親婚によって形成されてきたものであるという、未だ根強い風説を否定しているという意味でも、とても前進的な試みだと思う。
2017-11-16 19:19:27《ハプスブルク家700年の顔の変化》、読み返したらカール5世のことを 「スペインのトラスタマラ王朝には彼のような“人間離れした顔”の者はいない」 「日常生活の姿まで辛辣に記載されているのは、それだけ異常な様相を呈していたからだ」 と猛烈に書かれていて容赦ない。
2017-11-17 18:44:56神聖ローマ皇帝カール5世のある日の朝食 生卵を冷えたビールを一気飲み(体に悪い) うなぎパイとアンチョビ(塩分濃い)
2017-11-17 18:39:04教義上、断食しないといけない時でも教皇に赦免をもらって大食いしてたというレベル
2017-11-17 18:40:15