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アンタレスは「火星に対抗するもの」!?

さそり座の1等星アンタレスはその明るさと赤さから「火星に対抗するもの」という意味を持つとされています。しかし、本当は「火星に似たもの」が正しいという話が… はたして、真相は!? 一日かけていろいろな情報が出てきました!
天文 星名 古代ギリシャ 火星 ギリシャ語 アンタレス 歴史
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今(2018年2月)、夜明け前の空には火星とさそり座のアンタレスが並んでいます。アンタレスとは「火星に対抗するもの」という意味だとよく言われますが…

井上毅(いのうえたけし) @INOUE_Takeshi_
夜明けの前の星空。明るい木星。仲良く並んだ火星とアンタレス。少し控えめな土星。昇ってくる細い月。目覚め始める人々。良い一日になりますように😊 pic.twitter.com/2QXxSeVeaD
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きっかけはこのツイート

東山正宜 @itaimecom
さそり座の真っ赤な心臓が二つに 下が一等星アンタレス 上がこの夏、大接近する火星です 火星はローマ神話ではマルスですが、ギリシャ神話だと戦いの神アレス そしてアンタレスは「アンチアレス」。火星に対抗する者、です 今ちょうど、夜明け前の空でにらみ合っています pic.twitter.com/Ah7XEZ1t5Y
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ここに「アンタレス意味は『火星に対抗するもの』ではないのではないか」という指摘あり。Wikipedia(2018.2.13現在)には確かに「正しくはギリシャ語で『火星に似たもの』を意味する Άντάρης に由来する」と出典を添えて書いてあります。

東山正宜 @itaimecom
ありがとうございます wikipedia のアーレスの説明でそう確認したつもりでしたが、英語版のアンタレスでは equai to ares とありますね 勉強になりました twitter.com/poge_sasaki/st…
東山正宜 @itaimecom
火星に対抗する者 ではなく、 火星に似た者 が正しいそうです 失礼しました
井上毅(いのうえたけし) @INOUE_Takeshi_
なんと。これは私も知りませんでした。今朝のラジオでもおもいっきりそんな話をしました。。。。 twitter.com/itaimecom/stat…

まとめ人も、いくつかの本を参考に、「火星の敵」なんて書いてましたが…ホントに!?

井上毅(いのうえたけし) @INOUE_Takeshi_
アンタレス=火星に対抗するもの というのは間違いで、本当は「火星に似たもの」という説明を知りました。調べてみるとそうした記述になっていますね。火星との対比ということでは同じですが、、、、(星の名前由来の誤解はよくあるのですが・・・)知識のアップデートをしないと。。。 pic.twitter.com/rf5HIfXr0q
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TSUKADA Ken @tsuka_ken
@INOUE_Takeshi_ アンチアレスはけっこう出回ってしまっていますよね…。多くの書籍にそう書かれているので私もしばらくそう話していました。原恵さんの著書には「火星に対比するもの」と書かれていて、やはり“似たもの”という意味が近いのだと思います。星の語源は難しいです。
井上毅(いのうえたけし) @INOUE_Takeshi_
@tsuka_ken そうですか。愿さんの本にはそう書いてましたか。対比するもの。微妙なところですね。ただ、Antiと覚えていたのがどうも違うということに驚きました。勉強をしなおします。

裏付けを取りたい!!

Kouji Ohnishi 大西浩次 @koujiohnishi
@INOUE_Takeshi_ WIKIにもそう書いてあるので、知っていましたが、裏づけが取れていないので、下記の本をいないかな? Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). A Dictionary of Modern star Names: A Short Guide to 254 Star Names and Their Derivations. Sky Pub. Corp.. p. 52. ISBN 978-1-931559-44-7.
Kouji Ohnishi 大西浩次 @koujiohnishi
@INOUE_Takeshi_ なお、IAUで昨年、有名な星の名称が正式に決まったのですが、この時に、ここの星に関する経緯が(どこかに)あるはずで、この辺を含めて「裏づけ」を取らないと・・・なお、アンチ・タレスと広まった経緯も確認しないと(たぶん、日本だけでないはず)。
井上毅(いのうえたけし) @INOUE_Takeshi_
@koujiohnishi 大元はStar Names(リチャード・ヒンクリー・アレン1899)あたりではないかと予想しています。確認しておきます。

ちょっと脱線

井上毅(いのうえたけし) @INOUE_Takeshi_
アンタレスを調べていたら、ギリシャに「アンタレス・ホテル」というのがあることを知りました。いつか泊まりたいな!antareshotel.gr
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2
@INOUE_Takeshi_ ホテル・ベテルギウスなんてのもあるのでしょうか?不安定そうな…(^-^*)
井上毅(いのうえたけし) @INOUE_Takeshi_
@C6H5NH2 ありました笑 Betelgeuse Beika Hotel こちらはペルーですね。 booking.com/hotel/pe/betel…
井上毅(いのうえたけし) @INOUE_Takeshi_
@C6H5NH2 冬の大三角グランドツアー ホテル・シリウス Hotel SRIUS hotelsirius.net/En/ ホテル・プロキオン booking.com/hotel/pt/hoste…

正しくは「火星に似たもの」と断言するだけの根拠はまだ見つからない

井上毅(いのうえたけし) @INOUE_Takeshi_
名著バーナムのCELESTIAL HANDBOOK(1978)の記述。Name ANTARES,from the Greek *** ,the "Rival of Mars" so called from its conspicuous red color.(アンタレスの名称は、その目立つ赤い色からギリシャ語で火星のライバルの意)とあります。
井上毅(いのうえたけし) @INOUE_Takeshi_
アレンのStar Names(1899)の記載 generally thought to be from {p.365} anti Ares, "similar to," or the "rival of," Mars, in reference to its color,(色の類似から、アンチ・アレスつまり「火星に似た」あるいは「火星のライバル」と考えられている)constellationsofwords.com/stars/Antares.…
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コメント

tosakov @tosakov 2018年2月14日
出典を明記するって大事ですね
CD @cleardice 2018年2月14日
アシモフのエッセイでも触れてた記憶があるけど結論がどっちだったか覚えてないな・・・
はるを待ちかねた人でなし @hallow_haruwo 2018年2月14日
「伍する」だとどちらともに近いニュアンスになるんだろうか?競い合える程度に同等に近いとも、同等に近くて競い合いうるとも使える語句のイメージだけど。
藤村シシン @12/7新宿で朝日講座 @s_i_s_i_n 2018年2月14日
なるほど、「ant-とanti-は同じ意味である(anti-の後に母音が続くと母音の連続を避けるためiが脱落する)」「古代ギリシャ語のanti-には『反〜』以外にも『似ている』など様々な意味がある」の二点が共有されていなかったため、問題が複雑になっていたのですね
nekosencho @Neko_Sencho 2018年2月14日
「さてはアンチだなオメー」ってのも、「さては似たものだなお前」とも解釈できるってことか
いくら @YamadaIkra 2018年2月14日
Web上の知識がアップデートされる過程っていいなあ。こないだ作られてたパピルスの巻物とかも好きです。
竹内幹蔵 @Micky_Takeuchi 2018年2月14日
s_i_s_i_n それで、「アンティアレス」ではなくて「アンタレス」なんですね! 基本的なことがわかりました!
はるを待ちかねた人でなし @hallow_haruwo 2018年2月14日
争いは、同じレベルの者同士でしか発生しない!!(AA略 をふいに思い出したわ。なんか両方の意味含んだ語があるのに得心いったw
きたはら @kitahara220 2018年2月14日
割と気になるのは、火星とアンタレスが「ライバル」に見えるのって火星が合に近いときだけで、だいたい火星のほうがはるかに明るいんだよね(朝方の人は早起きして東の空を見て欲しい、衝まで半年近くあるけどすでに火星のがだいぶ明るい) となると、色が似てるという意味合いのほうが強いのかなあとか
まさかなまき @MASAKANA_MAK 2018年2月14日
スカーレットニードル・・・いやなんでもない。。
きたはら @kitahara220 2018年2月14日
これに限らず、科学の啓蒙書で定番になってるようなネタって意外に出典があやしいの多そう 既存の本でよく出てるのをそのまま使いまわしてるのが普通だろうし
あるぺ☆@1日目(土)西は09b @alpe_terashima 2018年2月14日
kitahara220 個人的にはむしろ、アンタレスの方が暗いからこそ「対抗する」「似ている」というニュアンスなんじゃないかな?と思っていました。基本的に「偽物」は本物に劣りますからね。
RET @RET_Aries 2018年2月15日
kitahara220 少なくとも数字上は,現在の火星は1.0等,アンタレスは1.1等なので「すでに火星のほうがだいぶ明るい」ということはないです.また,ここで「合」とおっしゃっているのは「アンタレスと火星の会合のとき」のこと,でしょうか(太陽と火星の,いわゆる外惑星の合ではなく).
BORUBIKU @borubiku 2018年2月15日
ここでの「敵対するもの」と「似ているもの」って捉え方の違いはあるけどほとんど同じ意味に聞こえるな。「強敵」と書いて「とも」と読む、みたいな感じ。
#53 @hsgwkyt 2018年2月15日
個人的には「どちらの意味にも取れるが話者の火星への親愛度によって『どちらを採用するか』が変わる」って説がなるほどありそうで腑に落ちるなあ。
聖夜 @say_ya 2018年2月15日
アンタレスといえばあのオリオンをも屠ったさそり座の中心でもあるわけで、ある種の畏敬の念を抱かれていたのは間違いないと思います
きたはら @kitahara220 2018年2月15日
RET_Aries あれ、そうでしたか。ちょっと前に見た時に明るかった気がしたのですが、アンタレスのほうがやや低空なので、霞んでいて勘違いしたのかもしれません。ここでの「合」は太陽と火星の合のつもりです。
きたはら @kitahara220 2018年2月15日
alpe_terashima なるほど、そういう見方もできますね。近くで衝になる大接近付近のときなんかだと、偽物も偽物って感じになってしまいますからねー。
Yano K. @yanok 2018年2月15日
漢字「敵」の意味として、並び立つ(匹敵)とカタキの両方があることを思い起こすと面白い。
RET @RET_Aries 2018年2月21日
kitahara220 遅くなりましたがご回答ありがとうございました.実は火星とアンタレスがある程度接近しているときってアンタレスのほうがやや明るいことが多いんですが,それを調べたときに太陽との離角(つまり合に近いかどうか)を考慮していなかったので,再調査のためのよい気付きをいただけました.
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