創作荘ラインTRPG『ソーセージ・ケイブ』シナリオ８『人魚の娘』セッションダイジェストその５・その６（完結）

ぞろ目の八ことマスケッター（旧1d6） @hm1d6

#創作荘ラインTRPG　『ソーセージ・ケイブ』シナリオ８『人魚の娘』セッションその５、その６（完結） ※次回からシナリオ９に入ります。 出鱈目スポーツ新聞　共通歴１０００年１２月５日付 『恋に気づいてクレｿﾝﾇ』 　本紙記者は、護衛グループ（全員NPC組）の一員を勤めるバルナ氏が

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実は人魚の女王の娘だと突き止めた。元々バルナ氏は『はがねのきっさき』亭でウェイトレスとして働いており、感情が高ぶった時に出す声で絶大な人気を博していたが、優秀な幻術師としての一面を備えていた。半魚人達との戦闘後、いつまでたっても帰らないバルナ氏を一同も心配していたところ

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だったが、半魚人と人魚が本格的に衝突した際一同は人魚側にたって戦い、勝利して人魚の女王に謁見した際に判明した。それは、人魚の女王が、一同とバルナと自らの家来達の前で宣言したのだが、バルナにとっては著しい混乱を招く内容でもあった。要約すれば、王位を継いだばかりの女王がお忍びで

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宮殿を出て、気紛れにジンダ川（この河口にヒタ・ジロ市がある）を遡った時、淡水鮫に襲われ、当時ギランマ（のちの『はがねのきっさき亭』の女将）と共に旅をしていたローゲンス（同用心棒。当時１２歳）に救出されたのがきっかけである。女王は実はショタコンの性癖を有しており、ローゲンスと

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男女の仲になった。しかし、ローゲンスは救出劇の際左腕を失い、人魚の技術で本物同然の義手をあてがわれるも、代わりに女王は宮殿に戻らねばならなくなった。しばらくして女王はバルナを出産したが、人間だったため、ヒタ・ジロの孤児院に預けられた。事情を聞いたギランマは、バルナを陰で助け、

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彼女が成長してから『はがねのきっさき』亭に雇い入れたものである。 　さておき、困惑するバルナをなだめた一同は、人魚の女王から褒美を貰い、船に戻った。それから１日でテティ島に到着し、クイップ山の鉄鉱石を宝飾品と交換した。護衛には交代で１日の休暇が出たが、ここでバルナの衝撃をも

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上回る出来事が起こった。 　以下、目撃者であるエンボルト号船員の三宮（仮名）氏との一問一答。 ……盗賊ルーフェスと魔女クレソンヌが街中の酒場で暴れたという噂だが 「ちょっと違うんですよ。地上げ屋が子分を連れて店の大将に絡みましてね、クレソンヌがその場でやめろって注意したんです」

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……クレソンヌは魔法を使ったのか 「それが、地上げ屋もさるもの、金色のシャープ（ゲーム内の消耗アイテムの一つ）っていうやつですかね、あれを持ってるから魔法は無意味だって先回りしたんです」 ……それでクレソンヌは諦めたのか 「いやー、その地上げ屋連中と飲み比べしようとか言い出して」

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……地上げ屋の人数は 「子分もいれて５人でした」 ……本当に勝負したのか 「はい、一対一を５回やって全部勝ち抜きできたら地上げを諦めるって条件で。負けたら金貨一万枚です」 ……クレソンヌに休憩は 「ないです。一人倒したらすぐ次がきます」 ……地上げ屋は素面だったのか 「はい」

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……クレソンヌは勝ったのか 「はい。最後まで涼しい顔でしたよ。地上げ屋も大勢の客の前で恥をかかされて、這って逃げていきましたね」 ……５人連続抜きとは信じがたい 「あー、そういえば、勝負が始まってからウェイターが代わりましたね」 ……見覚えは 「ないです」

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……勝負のあと、クレソンヌはどうしたのか 「俺も気になったんで、ちょっとパパラッチしたんですがね、そのウェイターとホテルにしけこんだんですよ」 ……ホテルとは 「そりゃ、男女が利用する奴ですよ」 ……出てくるところは見たのか 「はい、何故かルーフェスさんと一緒でしたね」

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……二人の様子は 「いわゆる恋人繋ぎっていうんですかね、べたべたくっついてましたよ」 　以上、一問一答終わり。 　このあと、旅が帰路に入ったのを中〆すべく、船内で幹部格のみの宴会が開かれた。しかし、NPC護衛組のリーダー、ミニデンが本性を現した。本来この宴会はアルコールを一切

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用いず、美味だがアルコールと一緒に摂取すると猛毒になるキノコが振る舞われていた。なお船内の水は僧侶が祝福して傷まないようになっており、アルコールは全く添加されていない。にもかかわらず、宴会が始まってすぐ、ミニデン以外の参加者は中毒を起こした。辛うじて事態を察知した一同は

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銀のジョッキ（消耗アイテム、バッドステータス無効化）を使って中毒から回復し、ミニデンを倒した。後日判明したところによると、ミニデンは大陸からのスパイで、人魚の宮殿の位置を探っていたようである。寸前で口封じを免れ、宴会の参加者全員を救出した一同。ミニデンを倒し、

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遂にジリの集落に戻ったが、焼き討ちされ無残な瓦礫の山が待ち受けていた。ここで特集は終了である。次回シナリオ『真冬の炎暑』をお楽しみに。