大野先生と太もも展

尾崎 日菜子 @hinakoozaki

市場に並んでいるものは全て合意の産物であるという前提は、失業によって強制的に労働力を売らないと生きていけない場合や、文化の中で承認されている労働に参入することが社会的排除を回避する唯一の手段である場合を完全に無視している。 表面的な「売る自由」の尊重とはこんなものだ。

尾崎 日菜子 @hinakoozaki

本当に「売る自由」を実現したければ、売り手が売らない条件が絶対に必要である。売り手は売らなくてもいいが、それでも売るという決定があってこそ、「売る自由」を行使していると言える。 であるなら、売り手はお前に売らない条件をお前が主体的に作っていかなくてはならなくなる。

尾崎 日菜子 @hinakoozaki

売り手は経済的困窮を理由に売らないし、文化的強制から売りもしない、さらに加えれば、売り手のセクシャリティが毀損されない範囲で売るのだから必然的にセクシャリティに合わない人は理由もなく断られることにもなる。 「売る自由」を拡大させることは、お前が売り手に断られる可能性の拡大も含む。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

♡　そやそや。逆の書き方だけど同じこと思ったわ。 twitter.com/anatatachi_ohn…

大野左紀子 @anatatachi_ohno

RT　猫の箇所は内心「ひぃっ」てなったけど、こちらとは別世界の者、別の秩序の中にいる者、つまり他者性の描写が必要だったんだろうと思う。そうした他者と出会い、愛し合うことの奇跡と僥倖が浮かび上がるようになっている。

2018-03-01 22:39:08

大野左紀子 @anatatachi_ohno

ふと思ったが、「ふともも展」の写真の太ももにモデル本人の目の画像がコラージュされていたら、だいぶ様相は変わったろうね。一方的に見られる身体の一部が、見る者を見返してくる。客体化された中で立ち上がる主体。モデル自身が、自分の太ももに目を描き込むんでもいいけどね。タトゥーみたいに。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

もちろんモデルたちがそれを面白いと思ってやんなきゃ意味ないけど。そういう発想があったらアートとして擁護できるかもしれないと思うけれど、既に厭というほど蔓延している欲望をただ自堕落に肯定してるもののどこがアートなんだか。良く言って、ひっそり楽しむべき娯楽だわ。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

（そういや、戸川純とヤプーズの『ダイヤルYを廻せ！』に入ってる『ヒステリア』って、男の部屋に置いてきた鉢植えの花が、女の目を持って、自分を捨てた男を見つめ続けるって歌だったよね。見られるだけのものが見るものになる。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

@arurukan_home 目というパーツは主体や意志の象徴としてわかりやすいので、わりと単純な戦略だと思うし、どっかの現代アートの作家さんが似たようなことやっていそうではありますけどね。

SIVA @sivaprod

@anatatachi_ohno かつてあった伊勢の国際秘宝館にはいかにもスカートをめくって下さいってしつらえをした女性の人形があってめくるとどこかに設置されたスピーカーから笑い声が流れてくるらしく。意味が分からないまま先へ進むと出口近くにモニターがあって→

SIVA @sivaprod

@anatatachi_ohno 見たら人形の股間にしかけたカメラが捉えた覗いてる男の様子をモニターしてて先に出たお客さん達がそれを見て笑ってる声だったそうです。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

@sivaprod 「いかにもスカートをめくって下さいってしつらえをした女性の人形」があったら、多くの人はめくってみるでしょうね。そこに観客を騙して笑う、笑われた者は笑う側に回るという仕掛けが入っている点は、ちょっと悪趣味に感じます。まあ秘宝館なのでそれも含めて楽しむということなのでしょうけど。

SIVA @sivaprod

@anatatachi_ohno 数は多くないでしょうけどめくらなかった人もいるだろうなあとは思います。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

@sivaprod もちろんそうでしょうね。人形であっても抵抗を感じたり、人目を気にしたり。

仁藤夢乃 Yumeno Nito @colabo_yumeno

今日、日本で人身取引の被害に遭い、売春を強要された経験を持つタイ人女性たちとイベントに登壇。彼女たちは当事者でありながら支援グループを作っていて、コラボの活動とと重なり、出会いに勇気付けられた。日本の人身取引の現状、被害者支援や当事者同士のエンパワメント等について話をしたのだが…

仁藤夢乃 Yumeno Nito @colabo_yumeno

その中で、私を含む登壇者や来場者から、日本を中心に広がる女性や子どもをモノ化し性的・暴力的に消費するアニメなどの表現や、JKビジネスやメイドカフェを含む少女の商品化を「萌え文化」など文化としていいのか等の指摘があった。それに対してひどい反論をする男がいた。twitter.com/colabo_yumeno/…

仁藤夢乃 Yumeno Nito @colabo_yumeno

彼は20代で「少女を物化し性暴力を振るうポルノ漫画を書いて同人誌を販売していた友達が、内容が性を扱う過激なものだったため裁判で負け職を失った。それをなりわいにしている人がいて、その人の生活を奪うようなことをするのはいかがなものか」と性的搾取の被害者が何人も目の前にいる中で堂々質問。

仁藤夢乃 Yumeno Nito @colabo_yumeno

同時に、「自分から進んで性的な対象となり男性と関わる仕事をしている女の子もいるはずだ。自分にもそういう知人がいる。ご自身が嫌な体験をされたからといって、なんでもかんでもダメと言って彼女たちの居場所を奪うな」と言われた。

仁藤夢乃 Yumeno Nito @colabo_yumeno

自身が女の子を買うような立場にあるのかなと思ったが、こういう人のずれた正義感のパワーって強くて、自分の言っていることの意味が理解できていない感じも怖い。被害者が体験を語り1日かけて現状を共有したあとでの発言。その発言そのものがさらなる被害になったけど守ってくれる人はいなかった。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

@ikebukuronomori 『箱男』、姿を隠して視線だけになりたいという男の願望と、見る側と見られる側の非対称性が端的に描かれてましたね。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

RT 連ツイ全部読んで暗澹たる気持ちになった。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

（自分は表現規制には反対でゾーニングの立場だけれど、表現批判も同時に必要であり、また女性の「モノ化」とか「性の消費」には両面的な意味があると思っている。つまりあまり一口では言えない立場。だが「表現の自由戦士」の人から見るとクソフェミに見えるだろう。だからやりとりしようと思わない。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

このツイについて、「若い美人が性的視線の集中（権力性）に息苦しさを訴える状況は深刻な性犯罪にでも遭わない限りまず無い。権力性に翳りが見えはじめた中年以降になってから“息苦しい”と言いだすのはズルい。若い頃に言ってみろ」と幾重にも失礼なこと言ってる奴がいたのでブロックした。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

深刻な性犯罪に遭わなくても、性的視線の集中に強い抑圧感や息苦しさを感じている若い女性はいる。美人・不美人に関わらず。不美人の私は若い頃、性的視線の集中という体験をしても、「息苦しい」と言うことができなかった。どこに向かって言っていいかわからなかった。40過ぎて言い始めた。遅い方だ。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

現在、性的視線に晒されることはほとんどなくなったので、前よりは開放感がある。でも、周囲を見渡して時々息苦しいなと思うことに変わりはない。息苦しそうにしている人を見てもそう感じる。そしてそう感じたら、誰がいつ言おうと構わないと思っている。そのことで他人にケチをつけられる謂れはない。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

（これまではヘイトスピーチを撒き散らしている人やミソジニーに凝り固まったヤバい人を見ると、接触がなくてもブロックしていたが、これからは面と向かって言えないような失礼な呟きや阿呆過ぎる反応する人もブロックしていくことにした。