超訳「マスターバス処理時にやりがちな9つの間違い」(Pro Audio Filesより)

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Mix Bus(マスターバス)処理に対してやりがちな9つの間違い theproaudiofiles.com/mix-bus-mistak… By Jason Moss

2018-04-07 23:58:54
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1. You think the mix bus is where the magic happens マスターバスで、なにかマジカルなことが起こることへの過度の期待

2018-04-08 00:00:42
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はじめにマスターバス処理の可能性を感じたとき、 これだ!自分とプロとの違いの秘密はここにあったんだ! と思ったもの。しかしそれは大間違いだった。

2018-04-08 00:01:51
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マスターバスへの処理は、アイスクリームに乗ったチェリーのようなもの。安っぽいフレーバーを超絶美味に変えるか?そんなことはない。 果たして必須か?いや、無くて困るほどのものでもない… そう、よいミックスを作ることが何より重要なのだ。

2018-04-08 00:01:52
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2. You add processing too late プロセッサを挿すのが遅すぎる

2018-04-08 00:03:49
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ミックスの終盤近くでマスターバスにプロセッサを加えれば、それまで何日もかけて築き上げたミックスを一瞬で破綻させてしまうことも可能だ。最良の結果を得るには、早い段階でマスターバスにプロセッサを加えて、その音を聴きもってミックスを進めること。

2018-04-08 00:03:50
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こうすればプロセッサが加える変化を加味したミックス作業ができる。また、マスターバスに挿したプロセッサの恩恵を受けながら、それがバランスを破綻させることを回避できる。

2018-04-08 00:03:50
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3. You try to fix problems on the mix bus マスターバスで問題の解決を図る

2018-04-08 00:04:01
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ミックスに関する問題の多くは、わずか1つのトラックが原因だったりする。 例えば、ミックスが濁って聞こえる(muddy)場合、シンセの低音が多すぎるかもしれない。あるいは、ギターのローミッドが厚すぎるのかもしれない。

2018-04-08 00:04:52
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いずれにせよ、マスターバスに対して処理を行うと、セッション中のすべてのトラックが影響を受ける。これは痩せっぽちなミックスへの最短ルートだ。 代わりに濁りの原因を特定して、トラック単位で対処すること。マスターバスでの問題解決は本来、最終手段であるべき。

2018-04-08 00:04:52
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4. You don't gain stage properly ゲイン・ステージ(トラックやバスなど、各地点でのレベル管理)が悪い

2018-04-08 00:05:10
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多くのプラグインは、入力レベルによって音が変わる。最大限の音質を得るには、正しい信号レベルでプラグインに入力すること。 では、どのようなレベルが適切か? DAWのメータが-18dB程度に振れるようにしよう。(これは平均レベル。ピークレベルはこれを越えてもよい)

2018-04-08 00:05:40
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訳注:おそらく正しくは-18dBFS。「平均」を見るにはメータをRMS設定に。ちなみにぴったり-18dBでなくとも、この前後であれば問題ないと思う…あとプラグインの入力レベルで音質が変わるのは、あくまでアナログモデリング系で、それも全てに言えることではないような…

2018-04-08 00:06:18
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5. You use fast-attack compression アタックタイムの早いコンプを使用する

2018-04-08 00:06:30
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早いアタックタイムに騙されてはいけない。第一印象では、ミックスがスムーズになり、よりコントロールされた風に聞こえるだろう。しかしここに落とし穴がある…トランジェントが破壊されるのだ。

2018-04-08 00:07:44
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トランジェントとは、音の頭にある瞬間的にレベルの高い信号のこと。これが音楽にエネルギーと生命を与える。トランジェントを削ぐことで、ミックスは平坦で退屈なものになる。通常は、比較的遅いアタックタイムでトランジェントを維持する方が賢明だ。(マスターバスにおいては、一層のこと)

2018-04-08 00:07:44
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6. You're too heavy-handed なにごともやりすぎる

2018-04-08 00:08:43
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ごくまれに、マスターバスに極端な処理を施すことが理にかなうケースもある。しかし大半の場合、軽度な処理の方が適している。 処理はあくまで緩やかに。 コンプのレシオも緩やか。 EQカーブも、広い範囲に、緩やかに。 これが良好な結果に繋がる。

2018-04-08 00:09:39
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もしこれ以上の処理を必要とする場合、個々のトラックで解決すべき問題の対処をしようとしていないか、再考すること(前述の第3項を参照)

2018-04-08 00:09:39
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7. You don't use gain compensation on your limiter リミッティング時にGain Compensationを使用しない

2018-04-08 00:09:57
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リミッターは、我々が所持するうちで最も危険なツールだ。 なぜかって? 我々はえてして、ミックスをよりラウドに仕上げる過程で、作り上げたミックスを破壊する。しかし、多くの場合、これは我々のせいではない。少なくないリミッターが、重大な欠陥を抱えているのだ。

2018-04-08 00:10:38
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リミッティングを加えるほど、トラックはラウドになる。 よりラウドなトラックは「必ず」より良く聞こえる。これにより、適切な分量を見極めるのが困難になるのだ。 その結果、あれほど苦労して作り上げたミックスを潰すことになる。 しかし、これには解決策がある。 Gain Compensationだ。

2018-04-08 00:11:30
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これはいわゆる、リミッターのInput GainとOutput Gainをリンクする機能だ。Inputを上げれば、Outputが下がる。これにより、リミッティングを行っても出力レベルは一定になる。こうすることで、適切なリミッティングの量を判断しやすくなる。

2018-04-08 00:11:30
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やるべきことは単純で、Input Gainを上げてゆき、音像が小さくなり始めたと感じたら、少し戻す。 簡単でしょう?

2018-04-08 00:11:37
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訳注:多くのマキシマイザがリダクションの量に応じて再生レベルも上げる造りになっています。マキシマイザに限らず、処理の前後で本当に音が良くなっているのか見極めるには、ストイックに体感音量を揃えて比較することが重要です。そのためのツールが存在するほどです meterplugs.com/perception

2018-04-08 00:13:41