ジルベール・シモンドン『個体化の哲学』読書メモ集
- arishima_takeo
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目次。そして大目玉だと叱られ案件だった件について。 pic.twitter.com/fh7eoRp4Ys
2018-07-15 11:59:30「転導は存在と思考という二重の次元に従うものであり、転導によって生じる諸項にとってまったく外的でないことを示す」(ガレリ「ジルベール・シモンドンの問題設定への手引き」)。内的共鳴は演繹とか帰納とかでは生じない、と理解してもいいのだろうか。
2018-07-15 12:21:27「知が個性化する運動であり、存在の運動でもある転導は、準安定的な系のエネルギー放出と連帯して形をなすのであり、一性とも同一性とも異なるものとして現れる」(ガレリ)。それな。
2018-07-15 12:23:18シモンドン。realite, existence, substance。この辺の訳し分けがウゼーとか思った記憶。最後のは「実体」で固定でいいが、前者二者は悩ましい。「実在論」も混乱する言葉だったと思うけど原語なんだっけ。
2018-07-15 12:46:44「というのも、個体化は、前個体的なリアリティのポテンシャルを一挙に汲み尽くすのではないからであり、また他方で、個体化が出現させるものは単に個体だけでなく、個体‐場の対であるからである」(シモンドン『個体化の哲学』)。そうだね。
2018-07-15 12:50:46transductionは完全なる解決に至らず残余を残す。これはabductionの仮説形成、完全なる解決ではなく仮固定での進行と共鳴しているようにみえるのだが。
2018-07-15 12:55:49「生命体には、内的反響のより完全な体制があり、この内的反響が永続的コミュニケーションを要求し生命の条件である準安定性を維持する」(シモンドン『個体化の哲学』12p)。内的反響とフィードバックの違いについて。
2018-07-15 13:49:10ん、もしかしてuniteを「一性」と訳しているのか? (これも処理が難しい…統一性か単位か…もうユニットでもいい気さえする)
2018-07-15 13:56:37ある概念はア・プリオリでもア・ポステリオリでもなくア・プラエセンティ〔只中に〕である。なぜならそれは個体よりも大きなものと、それより小さなものの間の情報的かつ相互的コミュニケーションであるからである。byシモンドン『個体化の哲学』19p
2018-07-15 13:59:59われわれが転導ということで意味するのは、物理的、生物的、精神的、社会的な操作であり、この操作によってある活動性は、領域の内部に少しずつ広がり、この活動性の拡大は、ところどころに働きかけられる領域の構造化に基づいて進む。byシモンドン『個体化の哲学』22p
2018-07-15 14:37:27「転導は精神の歩みであるだけでなく、直観でもある。というのも、転導は、構造を、提起された問題に解決をもたらすものとして問題設定の領域に現すものであるからである」(シモンドン『個体化の哲学』24p)。うーむ、やっぱりアブダクションと通じ合う概念な気がするな。
2018-07-15 14:42:20帰納は、各例示(項)に共通のものを取り出そうと齷齪するために特異なものを切り捨てて済ます。反対に転導は、特異から特異へと次元を超えて(次元を発見して)コミュニケーションさせる。アブダクションもまた「コレってアレじゃね?」「なんか似てる」という直観で一見関係ないもの同士を結ぶ。
2018-07-15 14:46:36転導は、その操作の結果が最初の諸項をすべて含む具体的な織物であるという事実によって特徴づけられる。byシモンドン『個体化の哲学』25p
2018-07-15 14:48:38「あらゆる精錬過程よりも前に沼地のなかで粘土はすでに形相としてある。というのも粘土は〔沼地のなかで〕すでにコロイド状だからである」(シモンドン『個体化の哲学』38p)。形相質料図式批判。粘土+型=煉瓦。が、粘土それ自体がもっている形相性が既にあるじゃん、と。
2018-07-15 15:20:21共鳴とは一定の囲いのなかでエネルギーと運動を交換することであり、位相的には確定されている中間的な次元の特異性においてミクロ物理的な質料とマクロ物理的なエネルギーを互いに伝達することである。byシモンドン『個体化の哲学』46p
2018-07-15 15:29:11「個体化するものと個体化されるものは、生命体においては、延長されたアラグマティックな関係はある瞬間にのみ存在する」(シモンドン『個体化の哲学』52p)。アラグマティックってなに?
2018-07-15 17:42:03「質料形相図式が第一に反映しているのは、労働の社会化された表象であり、また個体的生物の同じく社会化された表象なのである」(シモンドン)。ここ面白い。自由人(形相)にとって奴隷が扱う質料は、未規定な受動的素材のようにみえるが、奴隷は素材そのものに内在する形相性を知っている。
2018-07-15 17:51:03