[R-18]魔女シリーズ11~身長2mの髭面ショタが美女の逆アナル責めに完堕ちする話・下巻
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◆◆◆◆ ロックは幼い少年ながら、天にいます神仙に仕える誇り高き戦士「尚武(しょうぶ)」として育った。だが巨大な神鋼の甲冑をまとい死闘するさなか、敵である悪しき魔女に捕まったうえ、さんざん淫らな手管に遭い、ついに屈服してしまったのだった。
2018-08-23 20:44:53身も心も堕ちた男児を待つのは、さらに過酷な運命だった。 魔女に従い森に住む民、喫菜(きっさい)が、勇ましい囚人(めしゅうど)がとうとう抵抗する心を失ったとみるや、戦士の具足である「紫電」の秘密を明かすよう迫ったのだ。
2018-08-23 20:47:41「ぬうううんん!!」 もろ肌脱ぎとなったロックは、巌を積み重ねたようなごつい肩をふくらせ、気合とともに腕をもたげる。 竜胆色をした小山ほどもある人型。木々のあいだに埋もれた鋼の巨人は、力任せの一押しを受けて装甲の一部を開き、内部のからくりをさらす。
2018-08-23 20:49:08「これが、紫電の経絡(けいらく)、つまり乗り手の功力(くりき)を伝わせるしくみにござる。拙者が、ぬん!と気合を発すると、ここを、ぬん!と功力が流れ、ぬんぬんぬん!」 言葉でうまく説明できない部分を、身振り手振りで説明する。髭面の巨躯が青筋をたてて筋肉をこわばらせると、迫力がある。
2018-08-23 20:51:47「ぬんぬん!」 「分かった分かった。ゆっくりな」 喫菜の年寄りが苦笑いしながら相槌を打つ。周囲にはもっと若い男女がひしめいて、蔦にぶらさがったり、枝によりかかったりしながら、目を皿のようにして尚武と甲冑とを交互にうかがっている。
2018-08-23 20:53:44「このような話、喫菜の方々は面白いでござるか」 不安げに巨漢が尋ねると、老爺はうなずく。 「ふふ。わしら喫菜はもとはといえば、あんたを送り込んだ神仙から枝分かれした民だ。その神仙というのは、何かを知りたい、究めたいという欲でもって動いているような連中だろう。わしらも…」
2018-08-23 20:56:26「森とともに生きる暮らしを選んだとはいえ、新しいものを知りたい、詳しくなりたいという気持ちは捨てられんのさ」 「そういうものでござるか。しかし、拙者を紫電に触らせてよいでござるか」 「姫さんが良いと言ったのだから良いのさ」 「ぬん…」
2018-08-23 20:58:05ロックがかすかに赤くなってもじもじする。七尺はあろうかという上背が奇妙に縮んだようだった。 見ている翁はかすかに口角を吊り上げたが、何も言わなかった。 ややあって、尚武は視線を上げ、喫菜のひとりがもっている橙色の結晶に注意を向ける。 「あれは何でござる」 「魔女の術さ」
2018-08-23 21:00:07「ござる?」 「正しくは魔女とその夫であるムンザ王が二人で工夫した術だな。あの結晶にはさまざまな景色や音、言葉をとどめておける。後進が学びやすいようにな」 「ぬん。仙境にも似たからくりはあるでござる」
2018-08-23 21:01:42喫菜の年寄りは目を細めた。 「そうとも。考えを蓄えたいというのもまた、捨てられん欲だからな…あの術は、わしらがねだって王と后に作ってもらったようなものよ。森の奥枢には文庫もある」 「何でござる?」 「これまでにわしらが調べ、試し、究め、測り、論じ、記した考えの数々を集めてある」
2018-08-23 21:06:33「紫電のこともそこに」 「無論な。王や后は気に入っておった。姫さんは初めのうちは馬鹿にしていたが、近ごろはこもりきり。さらわれた母上を取り返す手がかりを文庫に求めておる」 「ぬん…」 「行っておやり。今はあんたが、姫さんの一番の助けになるようだしな」
2018-08-23 21:08:44老爺が、古い辛楡(からにれ)の幹を拳で叩くと、どこからともなく獰猛な肉食獣、忍び山猫があらわれ、ついてこいというように尻尾を振った。 すっかり森の暮らしに慣れたロックはそう驚きもせず、後に従う。
2018-08-23 21:10:41うっそうと生い茂る木々は、ほとんど分け入るのも難しいほど密に並んでいるが、山猫と巨漢が突き進むにつれて左右にわずかに広がって道を作る。 「ぬん!」 魔女の森は、神仙の兵士をすっかり受け入れたようだった。
2018-08-23 21:11:36半刻も休まず歩いたろうか。 立ち枯れたまま半ば石となった巨樹がぽっかりと洞を開く、天然の堂が並ぶ空間に、橙の結晶がずらりと並んで、淡い灯を揺らめかせている。 ねじくれた根がそのまま椅子になったところへ、美女が腰かけ、傍らに角燈を置いてじっと結晶の一つを額に押し当てていた。
2018-08-23 21:13:56「ぬん!ヴェヴェ殿!ロックが参った」 「大声出さないの。まったく」 森の姫は結晶を置くと、根から降り、一瞬だけ腹に手をやって顔をしかめてから、ゆっくり巨漢へ近づく。 「抱っこ」 「承知でござる」 尚武はためらわず伴侶を横抱きにした。
2018-08-23 21:15:44兵士の分厚い胸板に蔦の髪を押し当て、何度かすりつけるように動かしてから、魔女は尋ねた。 「あんたみたいなのが、文庫に何の用」 「ヴェヴェ殿に会いに来たでござる」 「あっそ…ふうん」
2018-08-23 21:16:57「ぬん…しかし壮観でござる」 橙の輝石を眺め渡しながら、ロックが声を落として囁くのを、ヴェヴェは鼻を鳴らし、相手の髭に指をからめいたずらにひっぱる。 「ぬぬ」 「ここにはね。お父様とお母様が残した術が沢山あるの。この世にある魔女と樹精の術のすべてじゃないかな」 「ぬん?」
2018-08-23 21:19:54「お父様は術にかけてはお母様よりすごかったぐらい。でも、それだけじゃないよ。喫菜の物語とか、星読み、木々の芽吹きと茂り、実り、獣や鳥や虫の営み…調べたものはなんでもあるんだ…」 「ぬん」 「命のこと。お父様とお母様はそれを究めるのが好きだった。戦なんか得意じゃないんだ本当は」
2018-08-23 21:22:08「ぬん…ぬ…」 髭をひっぱられながら、巨漢は何と答えてよいやらわからず、ただ腕に抱いた美女を優しく揺する。父親が赤ん坊にするように。 「あんた向きじゃないよね…そうだ。戦いに関するものもあるよ。グラウ…赤烈火や…黒旋風のハインが、喫菜と一緒になって残した結晶が」
2018-08-23 21:24:34魔女が宙に指を躍らせると、角燈が明るく燃え、結晶の一つ二つが浮かんで、二人の周囲を回る。 すぐに二本足の火蜥蜴があらわれ、神鋼の甲冑の群と戦うようすが絵となって流れ込んできた。四枚の翼を持つ鳥人が嵐となって砂漠を駆けるすがたも。 「これは…ぬん…すごいでござる」
2018-08-23 21:26:18「この大火妖、みずからの炎と熱を武器に、先鋒をつとめる…命知らずの戦いぶり、しかしそれがかえって相手を浮足だたせ、自らを守る…風魔は荒っぽいようでいて、やはり相手の混乱を誘うのに長けているでござる」 「お、いっちょまえ。あんたこそ猪武者だと思ったのに」
2018-08-23 21:28:08蔓髪緑肌のおとめのからかいに、紫髪紫髭のもののふは記録から眼を離さぬまま答える。 「確かに…しかし、ヴェヴェ殿と勝負をするようになってから、拙者は、駆け引きや、裏をかくことのたいせつが分かったでござる。仙境では身につかなかったでござるが…」 「ふうん…それって、なんか」
2018-08-23 21:29:58ロックは木剣、ヴェヴェは魔女の術をそれぞれ操って勝負と称する立ち合いを何度も重ねてきた。それ以外のことも。 「…あんたはのびざかりだもんね」 「ぬん?」 「おこさまってこと。みためはでかぶつだけど」 「ぬう…」
2018-08-23 21:31:23尚武はちょっと考え込むように口をつぐんだ。森の姫は上目遣いをして尋ねる。 「どうしたの」 「拙者は…ここには何も残せないでござる」 「残したいの?」 「…ぬん。拙者も、赤烈火や、黒旋風のような。何かをこう…分からぬが、残して、誰かに見てもらいたいような」
2018-08-23 21:33:05