編集部イチオシ

Landing Zone Bravoの読書録

自分の読書記録を備忘のためにまとめています。面白い本があったら教えてください。
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Landing Zone Bravo @l_z_b

ローレンス・レッシグ, 『コモンズ:ネット上の所有権強化は技術革新を殺す』, 山形浩生 訳, 翔泳社, 2002年. 読了。いろいろな経緯から著作権について勉強しており、レッシグも初めて読んだ。二十年以上前の本なので今から見ると古いところも多いけど、いわば常識になった点も多く大変面白かった。

2024-04-07 01:02:55
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トマス・S・クーン, イアン・ハッキング 序, 『科学革命の構造』, 新版, 青木薫 訳, みすず書房, 2023年. 読了。訳文が読みやすいのも勿論だけど、再読すると賛成するにせよ反対するにせよ本書で示唆されたことを検証することでその後の科学哲学が発展したこと感じる。読むことを強く薦めたい。

2024-03-24 18:58:02
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上原直彦, 『琉歌百景:綾なす言葉たち』, ボーダー新書, ボーダーインク, 2014年. 読了。沖縄の「八八八六音」でうたわれる短歌である琉歌の名作選エッセイ。ウチナー口の読み仮名と歌意解説がついていて大変親切。ラジオ番組が元になっているらしい。琉球のひとびとの心象風景を垣間見るようで愉しい

2024-02-11 20:31:34
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赤祖父哲二, 『アメリカ 三つの顔』, 英宝社, 2013年. 読了。老先生の謎の授業という感じの本ではあるが、アメリカの大統領や牧師、文学者やらの宗教的な区分や、社会階層や、血筋などの日本人だとわかりにくいけど、アメリカ人ならみんな知ってる背景になる情報を延々と書いてくれて勉強になった

2024-01-20 21:10:36
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根占献一, 『イタリアルネサンスとアジア日本:ヒューマニズム・アリストテレス主義・プラトン主義』, 知泉書館, 2017年. 読了。イタリアルネサンス思想、特にフィチーノのプラトン主義とラテラノ公会議における霊魂不滅説の教義化が日本のキリスト教布教への影響とその背景としての思想史の叙述。

2024-01-03 21:36:20
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若桑みどり, 『クアトロ・ラガッツィ:天正少年使節と世界帝国』, 集英社文庫, 集英社, 2008年. 読了。原著03年. 大変面白かった。天正少年使節を中心に日本が初めてヨーロッパ思想とカトリックと出会った織豊政権期の歴史を著者自身が調べた豊富な資料をもとに述べたもの。自由な著述が魅力とおもう。

2023-12-31 00:22:09
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上原兼善, 『境域の近世:慶長戦役後の琉球と薩摩』, 沖縄学術研究双書16, 榕樹書林, 2023年. 読了。島津氏の琉球侵攻から琉球処分前夜までの琉球外交史。これも面白かった。支配の象徴とも思しき江戸への使者派遣は実は琉球王府側が積極的だったとか、微妙なバランスと駆け引きを理解することができる

2023-12-14 00:30:18
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橋場弦, 『丘のうえの民主政:古代アテネの実験』, 東京大学出版会, 1997年. 読了。古代アテネ民主政体の概説。面白い。学生の頃に読むべきだったな。陶片追放よりも弾劾裁判のほうが一般的であったとか、三十人政権後のほうがより洗練された民主政治システムを構築したとか、知らないことばかりだった

2023-12-09 22:59:01
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上原兼善, 『島津氏の琉球侵略:もう一つの慶長の役』, 琉球孤叢書19, 榕樹書林, 2009年. 読了。面白い。薩摩による琉球侵攻をめぐる、島津・徳川幕府・琉球王府・明の外交交渉と越前からルソンに及ぶ広大な領域での情報網と、当時の東アジア外交の緊迫感が興味深い。読書家諸兄姉はぜひ手に取られたい

2023-11-23 17:11:04
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宮下直, 『ソバとシジミチョウ:人-自然-生物の多様なつながり』, 工作舎, 2023年. 読了。日本の生態学の第一人者による科学エッセイ。率直で簡潔な文体で生態学の基本概念を絶滅危惧のシジミチョウなどの生態や観察の実践を通じて説明している。良い本だと思うけど、値段がちょっと高い。

2023-11-18 18:38:23
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高良倉吉, 『続おきなわ歴史物語』, おきなわ文庫, ひるぎ社, 1986年. 読了。こちらも面白かった。正巻のほうが謎だけを残すエッセイ的な文章が多くて、こちらはもう少しまとまっていて、学術的な雰囲気のエッセイが多い。内容は琉球史こぼれ話。どちらも面白いので、どこかから復刊されるとよいなあ

2023-11-18 18:31:48
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熊野整, 『ビジネスエリートの「これはすごい!」を集めた外資系投資銀行のエクセル仕事術:数字力が一気に高まる基本スキル』, ダイアモンド社, 2015年. 読了。この本はほぼエクセル関連で必要なことがすべて書いてあるので、一番最初に読むべき本だな。私が怒られたことが全部書いてあるよ。

2023-11-05 12:37:01
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高良倉吉, 『おきなわ歴史物語』, おきなわ文庫, ひるぎ社, 1984年. 読了。大変面白い本。琉球史こぼれ話集といった軽い本だけど、薩摩出張する男宛ての遊女の手紙、ペリー艦隊の那覇での狼藉と顛末、開国期に留学先で友誼を結んだロシア人と交渉する琉球官僚、イギリス人に愛される琉球外交官など。

2023-11-04 16:06:52
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大城公男, 『稲の旅と祭り:シチと種子取』, がじゅまるブックス18, 榕樹書林, 2021年. 読了。石垣島のシチと種子取という祭祀について民俗学的手法によりその祖型を推測しようというもの。内容は若干散漫なものの、とても面白い本だった。ただ実証性は薄く、ひとつの面白い仮説という感じ。

2023-11-04 01:34:41
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赤嶺政信, 『キジムナー考:木の精が家の神になる』, がじゅまるブックス13, 榕樹書林, 2018年. 読了。面白かった。沖縄に伝わる樹木の精霊「キジムナー」に関する民俗学的考察。キジムナーは良いことも悪いこともする精霊だが、それがdomesticationされて家の精になることを主張し説明するもの。

2023-10-15 16:47:07
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古川安, 『津田梅子:科学への道、大学の夢』, 東京大学出版会, 2022年. 読了。梅子がモーガンの学生だったのは知っていたが、彼の下での優秀な学生だったのは驚いた。彼女が研究を続けてたら、とはこの本を読む誰もが思うところだけど、それをしなかった選択こそ尊敬されるべきもののだったのだ。

2023-10-06 21:38:44
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持田保, 『あなたの聴かない世界:スピリチュアル・ミュージックの歴史とリスニングガイド』, DU Books, 2023年. 読了。オカルトやスピリチュアル思想やらの強い影響下にある音楽と背景を解説した本。ちょっと記述が疑問なところもあるけど調べるのがものすごく大変なジャンルなので、理解が深まった。

2023-09-24 15:08:07
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鈴木智彦, 『昭和のヤバいヤクザ』, 講談社+α文庫, 講談社, 2019年. 読了。有名ヤクザの列伝。勉強になる。

2023-09-24 00:35:19
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江上生子, 『「生命の起原」とロシア・ソ連:ヴォルガ川・モスクワ川・オカ川の風景』, れんが書房新社, 1999年. 読了。オパーリンの伝記的な本ではあるのだが、とりとめもない本で内容の重複も多い。他の媒体からの再掲によるからだろう。つまらないわけでもないけど一般向けではないし学術的でもない

2023-09-23 18:57:40
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H. D. ソロー, 『市民の反抗 他五篇』, 飯田実 訳, 岩波文庫, 岩波書店, 1997年. 読了。表題作は1848年の講演原稿。アメリカのリバタリアニズムの最良の部分で、ここからリバタリアンになるのはひとつの理想だと思う。表題作以外はそんなに強い印象は受けず。

2023-09-17 12:26:41
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鈴木智彦, 伊藤博敏, 常田裕 ほか, 『芸能界とヤクザ』, 宝島SUGOI文庫, 宝島社, 2022年. 読了。勉強になった。

2023-09-10 21:09:37
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藤永茂, 『ロバート・オッペンハイマー:愚者としての科学者』, ちくま学芸文庫, 筑摩書房, 2021年. 読了。原著1996年。名著としか言いようがない。未読を悔いた。オッペンハイマーの評伝で、丁寧な読み解きによりイメージを覆しており結果として表題の「愚者としての科学者」が浮き彫りになる。

2023-09-10 11:09:40
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水越康介, 『応援消費:社会を動かす力』, 岩波新書1934, 岩波書店, 2022年. 読了。ファンマーケの話ではなく、まさに「買って応援」的な消費についての考察。ふるさと納税の史的概観などは面白くはないけどよいまとめになっているし、マーケ理論の入門的な記述も多くて門外漢には便利な一冊というもの

2023-08-15 17:41:05
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冬将軍, 『知られざるヴィジュアル系バンドの世界』, 星海社新書229, 星海社, 2022年. 読了。まったくわからない。主観的な記述が多く、まったくわからない対立図式などが使われ、体言止めが頻発し意味がとれない。ファンジンみたいなもんなので、本として読んだらいけません。

2023-08-14 16:44:58
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遅塚忠躬, 『フランス革命:歴史における劇薬』, 岩波ジュニア新書295, 1997年. 読了。名著。高校生のときに読みべきだった。でもすごい名著なので何歳で読んでも良いとは思う。この本、かなり影響があったんじゃないか

2023-08-14 16:25:00
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