尾上先生の勉強風景

1
前へ 1 ・・ 73 74 76 次へ
尾上正人 @9w9w9w92

「文化進化の研究において、ダーウィンの最も根本的な洞察を利用するとすれば、ダーウィンの淘汰モデルから借用するのは唯一のやり方ではないし、最善のやり方でもないであろう」p.118.

2018-10-08 17:16:45
尾上正人 @9w9w9w92

「『直観的信念』はファーストオーダーのモジュールに根ざし、『反射的信念』はメタ表象のモジュールに根ざす」p.149.

2018-10-08 23:44:58
尾上正人 @9w9w9w92

Betzig, Laura (ed). (1997) Human Nature: A Critical Reader, Oxford University Press.

2018-10-09 00:52:06
尾上正人 @9w9w9w92

ざっと読了。ミーム論の問題点はいろいろ鋭く指摘されてるのだが、それに対置する「表象の疫学」が何ともボンヤリしていてダーウィニズムとの関連づけも不明確で、あまり優位性が感じられなかった。文化進化論は結局、ボイド=リチャーソンあたりのスタンス(共進化論)が妥当な線なんではあるまいかの

2018-10-09 01:41:22
尾上正人 @9w9w9w92

「デイヴィッド・バスは1970年代末にバークリーにいた。『古本屋でトリヴァーズの『親の投資と性淘汰』を偶然見つけ、これまで心理学において読んだ何よりも深遠であると思った』」xii

2018-10-10 03:51:37
尾上正人 @9w9w9w92

Betzig, Laura. “Introduction: People Are Animals,” pp.1-17.

2018-10-10 03:57:01
尾上正人 @9w9w9w92

デイヴィッド・ヘイグの母体-胎児の覇権争い(tug-of-war)仮説…「母親と胎児はあらゆる食べ物に関して、各々が受け取るシェアをめぐって争うであろう」p.2. 妊娠性糖尿病や子癇前症の原因

2018-10-10 04:15:50
尾上正人 @9w9w9w92

「国民横断的にーーヒマラヤから、ポーランド、ケニア、バングラデシュ…に至るまでーー出生率は、相対的祝宴の9ヶ月後くらいにピークに達し、相対的飢饉の9ヶ月後くらいに底に達する傾向がある」p.2.

2018-10-12 04:54:58
尾上正人 @9w9w9w92

「[妊婦]高血圧は、胎児の父親とは違う誰かの子どもを既に産んでいる母親に、より一般的に見られる。ヘイグが言うにはこれは、そうした胎児が、同父きょうだい…よりもむしろ…異父きょうだいから物質的資源を取り上げているので、意味をなす。『遺伝的刷り込み』」p.3. ほほお!

2018-10-12 09:29:58
尾上正人 @9w9w9w92

燃え盛るビルからは、自分はより近い親族を助けるだろうという、ハミルトン説を裏づけるジーン(Gene!!)バーンスタインらの日米調査。p.3.

2018-10-12 09:48:10
尾上正人 @9w9w9w92

マーク・フリンらの、ドミニカ東海岸の村の子どもたちの唾液のコルチゾール・レベル(ストレスの高さを表す)調査…家族構成の影響。継父、異父母きょうだい、遠い親戚と暮らす子どもたちは、異常なコルチゾール値を有する傾向がある。p.3.

2018-10-12 09:59:32
尾上正人 @9w9w9w92

シンメトリー選好…ランディ・ソーンヒルとスティーヴ・ガンゲスタッドらはニューメキシコで調査し、女よりも男において、体の左右対称(かかと、ひじ、足、手首、耳の大きさ)な者は、より魅力的な顔をしていることを見いだした。p.5.

2018-10-12 10:35:10
尾上正人 @9w9w9w92

シンメトリー選好…「胸がより左右対称な米国・スペインの女性は、所属年齢層においてより高い妊孕性を持つ。ニューメキシコでは、体がより左右対称な男女ともに、より多くのパートナーと性交経験があった。ニューメキシコでは、体がより左右対称な男女ともに、より浮気をしやすい傾向がある」p.5.

2018-10-12 10:44:18
尾上正人 @9w9w9w92

シンメトリー選好…「左右対称な男はより大きくなる傾向がある。…『良い』遺伝子を持つ男は、環境ストレスによりよく抵抗する」p.5.

2018-10-12 10:55:54
尾上正人 @9w9w9w92

サヘルのドゴン族の女が入る「生理小屋(現地語ヤプンドゥル)」についての記述。p.6. 未婚化が進み、生理が普通に毎月来る現代先進国の女性を生理小屋に入れようとしたら膨大な敷地・建設費用が必要になろうが、伝統社会の女は常に妊娠か授乳しているので生理が来ることは生涯の中でごくまれ

2018-10-12 13:04:50
尾上正人 @9w9w9w92

ダニエル・ペリュスの、433人の仏系カナダ人男性調査…「『社会的地位』――職業・所得・学歴の合成――は子どもの数を予測できなかった。しかし彼は、社会的地位が、『潜在的受胎[セックス]の数』をとりわけうまく予測することを見いだした」p.8.

2018-10-12 13:39:51
尾上正人 @9w9w9w92

ヒトの精子競争…「ロビン・ベイカーとマーク・ベリスは…卵を授精させられないと予想される199~200個の精子の中から『カミカゼ精子』[笑]を見つけた。そのいくつかは他の男の精子を『ブロック』し『探して破壊する』…前回の授精からパートナーが遠ざかっている時間とともに[数が]増える」p.8.

2018-10-12 14:20:55
尾上正人 @9w9w9w92

血液鑑定の結果、父親が違うとわかった子どもの割合…「ミシガン州農村部で1.4%、カラハリ・クン族で2%、ハワイで2.3%、イングランド・ウェストミドルセックスで6%、ベネズエラのヤノマミ族で9%、『リヴァプールのアパート(flats)』で20~30%」pp.8-9.

2018-10-12 14:27:54
尾上正人 @9w9w9w92

トリヴァーズ=ウィラード効果の例…1920~30年代にケニアの最貧層にいたムコゴド族は、小さな娘を息子よりも頻繁にカトリックの病院に連れて行き、生後5年間で娘は息子より多く生き延び、出産時の性比もわずかに女の子の方が多かった。p.9.

2018-10-12 14:45:17
尾上正人 @9w9w9w92

トリヴァーズ=ウィラード効果の例…かつてイングランドの公爵の息子は富裕なヨーマンの息子を上回り、ヨーマンの息子は小屋住み農の息子を大幅に上回っていた[上の階層の方が男女合計は少ないにもかかわらず]。「その結末が、家父長制と長子相続であったと、テッド・バーグストロームは言う」p.9.

2018-10-12 15:08:59
尾上正人 @9w9w9w92

長子相続の帰結…フランク・サロウェイの科学革命研究。「ペン(そろばんや実験室)のリスクテイカーは、剣(ライフル銃、火炎瓶)のリスクテイカーと同様に、圧倒的に遅生まれであるようだ」p.10.

2018-10-12 15:56:54
尾上正人 @9w9w9w92

「ダーウィンは互酬性を、他人に手を差し伸べるには『動機として低い』と考えた。トリヴァーズはもっと楽観的だった。彼は、我々がヒトの感情や認知で評価する多くのもの――感謝や共感や友情や信頼を含む――を、彼が『互恵的利他主義』と呼ぶものに帰した」p.10.

2018-10-12 16:05:21
尾上正人 @9w9w9w92

Irons, William. “Looking Back Two Decades,” pp.46-9.

2018-10-13 19:11:34
尾上正人 @9w9w9w92

「文化的な群淘汰…ウィン=エドワーズの仮説は、長い歴史を持つ安定的な文化を有する、より伝統的なヒト集団に有効である。現在の急速な人口増加は、そのような妊孕性を規制する安定システムの阻害の結果として、部分的には見ることができるかもしれない」47 マルサスの罠の群淘汰的な解釈もあるんかの

2018-10-13 19:18:37
尾上正人 @9w9w9w92

この文化的群淘汰説は、イランのトルクメン人・ヨムトの調査において立証されず。貧しい集団の女の結婚年齢は、富裕な集団の女と変わらないか、むしろ早い傾向(集団的な人口調節機能は働いていない)。p.47.

2018-10-13 20:59:32
前へ 1 ・・ 73 74 76 次へ