医師の地域間偏在の是正より優先すべきは、急性期病院の集約化

国際比較でただでさえ少ない医師を、地域間格差是正のため、今よりも広く薄く配置することは、勤務医の労務環境を確実に悪化させ、結果的に医療安全を毀損します。 まず都市部での急性期病院集約化を先行すべきです。 関連資料、リンク多めです。
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田舎の元外科医 @inakashoge

急性期病院の集約化は、医療崩壊ではなく医療提供体制の正常化です。 >勤務先の病院のいくつかは潰れていくだろう。長時間労働が仕方がないのではなく、世界一の病床数を持つ日本の現状では病院が潰れるのは仕方がないのである。 medg.jp/mt/?p=8877&fbc…

2019-02-23 08:08:50
田舎の元外科医 @inakashoge

人口が大幅に減少する地域では、現在の自治体単位で既存のインフラを維持することは不能になる。病院や介護施設もその例外ではない。それに加えて医療の進歩が、現代医療に必要な人員を増加させている。スタッフが増員できなければ急性期病院は存続不能となる。 twitter.com/shoutengai/sta…

2019-02-24 09:36:54
木下斉 / 「日本の構造問題」をズバリ斬る! @shoutengai

地方消滅が叫ばれた頃に書いたコラム。今改めてそうだと思う。/消滅可能性都市のウソ。消えるのは、地方ではなく「地方自治体」である。 (No.1016) : 経営からの地域再生・都市再生 hitoshikinoshita.livedoor.blog/archives/12326…

2019-02-24 09:19:27
田舎の元外科医 @inakashoge

医師の偏在是正の必要性がさも当たり前のようになっているが、診療科間の是正はまだしも、本当に地域間格差の是正を優先する必要があるのか? OECDデータでは、日本は先進国の中では医師偏在の地域格差が最も少ない国の一つ。 Geographic distribution of doctors read.oecd-ilibrary.org/social-issues-…

2019-02-24 17:50:36
田舎の元外科医 @inakashoge

勤務医の過重労働が続くのは、医師数が少ないうえに、人口当たりで世界一多い病院数と病床数のためベッドあたりの医師数が少ないから。 病院数と病床数を再編して1病院、1ベッド当たりの医師数をOECD平均まで増やせば過重労働は改善する。

2019-02-24 17:52:27
田舎の元外科医 @inakashoge

必要なことは、地域内でより専門医を偏在化させること。むしろ医師の偏在が足りないのが問題。 病院を集約化し、医師もその他のスタッフも患者も集約することで、診療レベル、教育レベルも均霑化する。 医師の全体数が少ない中で、医師を広く薄く配置することは現在よりも医師の労働環境が悪化する。

2019-02-24 17:52:56
田舎の元外科医 @inakashoge

診療科間の偏在の是正策は、診療科単位での集約をより強力に進める他、適法に時間外支払うこと。激務科とそれ以外の診療科の給与格差が少なすぎることが人手不足の要因。その原因は時間外手当が適法に支払われていないから。

2019-02-24 17:53:19
田舎の元外科医 @inakashoge

勤務医の過重労働の解決策は、急性期病院集約化し、病院当たりの医師の増加による交代制勤務導入。集約化は距離的なアクセス制限を緩和するため中核都市を先行すべき。 各県庁所在地に、県立、市立、大学、済生会、日赤が高度急性期病院の形で共存する意味がない。 togetter.com/li/1256928

2019-02-24 17:54:01
まとめ 医師の長時間労働改善のために必要なことは、急性期病院の集約化。その問題点と、実現の困難さ。 東京医大の不正入試の発覚から、勤務医の労働環境の劣悪さに関心が高くなっています。 医療クラスタの見解としては、医療へのアクセスを制限することで、医療の質の低下や医療費の高騰を抑えるということに収斂されそうです。 勤務医の長時間労働の改善のためには病院当たりの医師数を増加し、シフト制を導入することですが、これには、急性期病院の集約化と、複数主治医制、他職種へのタスクシフティングが必要です。 また、医師だけ集約しても病院の生産性が向上しないため、他の資格職や事務系職員、そして患者さんの集約化も必要です。 過去の経験からも病院の集約化は非常に困難が予想されますが、計画的な集約化を行った地域に医師は集まり、そうでない地域の医師は減少していくと考えています。 27136 pv 320 5 users 10
田舎の元外科医 @inakashoge

@KiaRute 診療所にも交代要員は必要ですね。 都市部の病院の集約化を先行することで、はみ出た医師が、地方、僻地へ異動することを期待しています。 僻地でも可能な地域は施設の集約化を進めるべきと考えます。ただ北海道、東北は地理的、気象的アクセス制限が問題になるとは思います。

2019-02-24 18:52:59
田舎の元外科医 @inakashoge

医師(医療施設)誘発需要が、医師自身を苦しめているのが過重労働の原因の一つ。 病院数を減らし、勤務医の労働時間を制限することで、医師誘発需要は減少する。 note.mu/hiroyukimorita…

2019-02-24 17:54:39
リンク note(ノート) 仕事に疲れている医師たちへ。その疲労があなたのせいではない本当の理由(医学史的・医療経済学的な構造分析)|森田 洋之|note 経済学部卒→医師になった立場から、 日本の医師の疲労が、医師個人のせいではなく、 大きな構造的問題に根付いていることについて、 医学史的・医療経済学的に構造分析をしてみました。 業界の利害にも関係することなので、 あまり語られない内容だと思います。 是非最後までお読みいみただけたら幸いです。 _______ これまでブログ(こちらです→http://www.mnhrl-blog.com/)で、 医療制度の話(俯瞰的マクロ視点)や 患者さん一人ひとりのお話(現場のミクロ視点) の両面からいろいろ見てきました 1 user 3162
田舎の元外科医 @inakashoge

■ベッドあたりの医師数が先進国比較で少ない 職員数、病床100床当たりの臨床医師数の国際比較 mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kou…

2019-02-24 17:55:04
リンク www.mhlw.go.jp 平成28年版厚生労働白書 −人口高齢化を乗り越える社会モデルを考える−|厚生労働省 平成28年版厚生労働白書 −人口高齢化を乗り越える社会モデルを考える−について紹介しています。
田舎の元外科医 @inakashoge

■人口当たりのベッド数は世界一多いHospital beds Total, Per 1 000 inhabitants, 2017 or latest available data.oecd.org/healtheqt/hosp…

2019-02-24 17:56:03
田舎の元外科医 @inakashoge

■人口あたりの医師数は先進国で下位レベル。 Doctors Total, Per 1 000 inhabitants, 2017 or latest available data.oecd.org/healthres/doct…

2019-02-24 17:57:22
田舎の元外科医 @inakashoge

■EUはオンコールも含めて医師も他の職種も週最長48時間までの労働制限 EU Working Time Directive ec.europa.eu/social/main.js…

2019-02-24 17:58:04
田舎の元外科医 @inakashoge

戦力の逐次投入は全滅への道。 遣り甲斐や地域医療を守るため等、精神論を持ち出し交代要員なき戦いを続けるようでは第二次世界大戦から何も学んでいない。

2019-02-24 18:43:12
田舎の元外科医 @inakashoge

大学病院で「逆タスクシフト」が改善されない理由は、大学院生の人件費がタダ同然、研修医、スタッフも実質定額働かせ放題になってるからです。労働時間に見合った手当の支給と、労働時間制限が普通に行われれば、より人件費の安いスタッフに仕事がシフトされていきます。

2019-02-24 12:49:49
田舎の元外科医 @inakashoge

ただでさえ医師の生産性が低い大学病院に、医師のみを集約するのはそれを悪化させ間違いなく悪手。大学病院も病院再編に含まれる。タスクシフトさせるスタッフの雇用も増加しなければ附属病院の未来はない。医学部は残存するが、附属病院は廃止して一般病院で実習するなどの選択肢もあってよい。 twitter.com/ToshiKimura_JR…

2019-02-24 12:41:06
木村 俊運(脳外科医) @ToshiKimura_JRC

病院の集約化はある程度仕方ないと考えているが、(一部?)大学病院のような"逆タスクシフト"が改善されない病院に集約するのだけは勘弁。 医師だけでは改革できない 上手にかかっていのちと医療を守ろう buzzfeed.com/jp/naokoiwanag… @nonbeepandaさんから

2019-02-24 11:54:28
田舎の元外科医 @inakashoge

医師だけでなく、他のスタッフも増員するということは必要な人件費も跳ね上がります。それを可能とするためには、急性期の患者さんの大幅な増加と後方病院へのスムーズな転院が必要となります。それが不能なら大学病院も縮小への道を辿ることになる。他の病院と競合するのは大学病院も同じこと。

2019-02-24 15:46:40
田舎の元外科医 @inakashoge

カンファレンス廃止は、確かに反対意見が多いと思う。教育の場の他に、独善的で不適切な治療方針を正す場が確実に確保されないといけない。 ひとつの改善方法は、カンファレンスも勤務時間に確実に組み込むこと。残業代を出すようになれば、管理者側から不必要な会議は削減される。 twitter.com/codeblueflower…

2019-02-24 10:54:19
こどぶ🌻🌻🌻🌻🌻 @codeblueflower

医師の働き方改革で廃止したらいいものにカンファレンスを挙げてみる。多分、反対する人は多いと思うけど、引き継ぎ以外の集合時間は無くしても影響ないよ。

2019-02-23 18:59:53
田舎の元外科医 @inakashoge

@codeblueflower 日本の治療方針、教育のばらつきは、特に外科系で高度医療を提供する施設数が多く、一病院当たりの症例数が米国より一桁少ないことが一因だと思います。高度急性期病院の集約化が症例の集積と、教育機会の均霑化につながると考えています。

2019-02-24 12:32:15
田舎の元外科医 @inakashoge

@pseudodaddy 通常、当直明けは休み。日直や休日出勤には代休が付与されますね。それが無い勤務医は、世間常識から解離しています。医師が本来の管理監督者であった時代の労働慣行が多くの非管理職の医師に考え無しに引き継がれているのです。看護師は自ら闘って労働環境を改善してきた歴史があります。

2019-02-24 15:35:03