本の紹介『Kate Brown著 Manual for Survival |A Chernobyl Guide to the Future』 #チェルノブイリ #放射線防護 #原発事故 (2019.3.21作成)

15
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

他にも、芝生、アパートのドアマット、ベッドにかけてある毛布などから同様の高線量粒子が見つかり、それぞれ紙に貼り付けて毎日測定した。チェルノブイリ事故による放射能レベルはメディアブラックアウトのために不明だったので、これらの粒子の測定値から何が起こったのかを推測しようとした。

2019-03-21 16:56:28
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

そして、粒子に含まれていると思われる核種から、チェルノブイリの原子炉は、当局が言ったような水蒸気爆発や化学爆発ではなく、核爆発だと推測した。発見したことをまとめてタイプしたが、どこに発表できるというわけもなく、共産党リーダーに手紙を書き続けた。

2019-03-21 16:56:28
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

Brown氏がアーカイブ研究でその手紙を見つけた時、図書館から放射線生態学の本を借りることさえ機密情報取り扱い許可が必要だった時に、よく立入禁止区域での状況を知っていたことに驚いた。

2019-03-21 16:56:29
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

放射性粒子を発見した後、Lozytska氏は夫と一緒に車で北へ向かい、こっそり放射能レベルを測定(当時は違法)し、住民らの話を聞き、放射能レベルが高く、住民らの間で喉の痛みや鼻血が多く、子どもたちがふらふらして気を失っていることを知った。

2019-03-21 16:56:29
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

手紙には、多くの核種が大気を汚染しているのに、ソ連政府の許容基準はセシウム137しか入っていないことを指摘し、ストロンチウム90やプルトニウムのようなもっと危険な核種もあると説明。キエフだけでも1000万個のホットパーティクルが存在すると推測、肺に吸い込まれたり食物に落ちたりすると説明。

2019-03-21 16:56:29
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

当時、Lozytska氏は2つの仕事を掛け持ちしており、小さな子ども3人の母親でもあった。誰かにしろと言われたわけでもなく、ただ、間違いを批判して市民社会に広く参加するようにというゴルバチョフからソビエト市民への言葉にしたがい、市民科学者としての役割を果たしていただけだった。

2019-03-21 16:56:29
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

自分の3人の子どもの体調も観察し、不思議な症状に気づいた。事故後、娘がベッドから起き上がれない時期があった。小児科医にも原因不明だった。答えを求め、医学部の講義を聞きに行ったり、放射線生物学について読んだりした。ストロンチウム検査のため、汚染地域でかたつむりや卵の殻を集めた。

2019-03-21 16:56:29
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

地元の医師らから情報を得たりもした。そして、手紙を書いた。「ウクライナのPoliske地区の子どもらで前白血病状態の造血系の異常がみられている。市内はおろか、田舎の村の子どもたちに、汚染されていない食物を運ぶことができていない。

2019-03-21 16:56:30
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

早く住民らを移住させることができれば、汚染地域で生産された食物がウクライナ他の地域やソ連の住民に届けられるのを早く防ぐことができる。そうすれば、われわれの将来を救うことができる。」

2019-03-21 16:56:30
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

メディアに話すことは論外だったが、黙ってもいられなかった。なんとかして、チェルノブイリの消防士らを助けに来た有名な医師であるRobert Gale氏を通して西側にメッセージを届けることができたら、米国や英国で事故が危険なものであったと報道されるのではないか?という思いで会議に潜入した。

2019-03-21 16:56:30
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

しかし計画は失敗した。KGBエージェントは、質問したり逮捕すると脅したりせず、裏通りにLozytska氏を追い出した。Lozytska氏はバケツを拾い、電車に乗って出勤した。

2019-03-21 16:56:30

Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

Brown氏の著書の書評 Science誌 Chernobyl: data wars and disaster politics nature.com/articles/d4158… Nature誌 Nuclear fallout science.sciencemag.org/content/363/64… The Economist誌 A view from the bridge: The tragedy of Chernobyl economist.com/books-and-arts…

2019-03-24 14:32:10
リンク www.nature.com Chernobyl: data wars and disaster politics Sonja Schmid extols two studies on the aftermath of the nuclear catastrophe, from medical impacts to radioactive blueberries.
リンク Science Nuclear fallout ![Figure][1]</img> ![Figure][1]</img> Nature has begun to recolonize Pripyat, Ukraine, but Chernobyl's environmental and health effects persist. PHOTO: ROMAN ROBROEK/ALAMY STOCK PHOTO Thirty-two years after the explosion at the nuclear power plant in Prip 1 user 35
リンク The Economist The tragedy of Chernobyl Three new books reconsider the impact of the worst-ever nuclear catastrophe 750
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

The Sunday Times誌 Review: Manual for Survival: A Chernobyl Guide to the Future by Kate Brown — how it affects us all thetimes.co.uk/edition/cultur… (Source: 某Forbes記事)

2019-03-24 14:32:55
リンク www.thetimes.co.uk Review: Manual for Survival: A Chernobyl Guide to the Future by Kate Brown — how it affects us all One weekend in 2016, Kate Brown, an MIT academic, visited the small village of Valavsk in southern Belarus. There she had a “shopping experience” unlike anything she had witnessed in the farmers’... 4
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

某Forbes記事より引用: The reviewer for the Economist, Noah Sneider, the magazine’s Moscow bureau chief, even emailed Brown last Friday to say,

2019-03-24 14:34:12
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

“I wanted to write you directly to say that it's absolutely magnificent. An eye-opening, awe-inspiring tale. One of the best books I've read on any topic recently. Bravo.” (めちゃ同感)

2019-03-24 14:34:50
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ちなみに、某Forbes記事とは、これ。 twitter.com/YuriHiranuma/s…

2019-03-24 14:36:26
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

特に、Forbes記事でMichael Shellenberger氏に批判されてるってことは、必読ってことになりますね。 forbes.com/sites/michaels…

2019-03-15 06:44:20
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

JRPに掲載されたBrown氏の著書の書評。長々と書かれているけど、そもそものBrown氏のアーカイブ研究の目的を無視したもので、的外れ感が強い。著者は、チェルノブイリ立入禁止区域での野生生物の豊富さについて論文書いた人。 researchgate.net/publication/33…

2019-03-26 01:39:19
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

この書評で立入禁止区域での調査をずっと行っている研究者らとその元現地ガイドについて批判的・否定的に書かれていることも、当事者の説明によると、もうすっかり晴らされている疑いを引っ張り出してきたりなど、事実と異なる的な・・。

2019-03-26 01:43:05
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

それだけ必死だということなのか、本当に事実が見えてないのか。両方かな。

2019-03-26 01:43:33

2019.4.28追加