【ナルプー語・ミャオ語】「息漏れトーン」という声調について。中国語の四声「マーマーマーマ」とは一味違う,声調・音声学の世界!★ 貴様!!!君も三ャオ语を極度学习(しなさい)
- rwanda_go_tan
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@Lus_Hmoob__Tan 「r」というアルファベットに ドットが2つ付くと どうしても,別の物を連想してしまいますね!笑 物理で,r の上にドットを二つ付けたものは 位置座標ベクトルを時間で2階微分 つまり加速度です…。 (極座標の半径方向の場合も) r の下にドット2つだと breathy-voiced trill という音素なのね pic.twitter.com/GpmRKQ56cs
2019-08-03 21:26:13@Lus_Hmoob__Tan ただねえ… バントゥー諸語には確かに 息漏れ音+声調 の組み合わせは現れますが 息漏れ音が 声調システムに組み込まれているわけではないんですよね。 そこがNAR-PHUやミャオとの大きな違いです 例えばコサ語 HとL および母音の長短で4声調。 a [à], á [á], â [áà], ä [àá] 息漏れは無関係なのよね
2019-08-03 21:30:37@rwanda_go_tan そうなんですよねー ミャオ語の特異な点はその声調のみ何故か息漏れ音で発せられるってところなんですよね
2019-08-03 21:32:54@Lus_Hmoob__Tan だから南バントゥー諸語の場合 breathy voiceとtoneは それぞれ存在し,組み合わせて実現されますが breathy tone は存在しない という事になりますかね…。 そうなると, 息漏れ音の存在する言語からバントゥーを除外, ヒンディーなども声調なし breathy toneの存在は非常に狭まってきますね
2019-08-03 21:33:13@rwanda_go_tan そうですね そうなると 母音の発し方のバリエーションとして息漏れ音を含む のではなく 声調のバリエーションとして息漏れ音を含む を見つけなきゃいけないんですよね
2019-08-03 21:34:26声調との兼ね合いだから,母音(韻母)の息漏れに注目したい
@rwanda_go_tan 今ふと思ったこと 「息漏れ音」というのは本来発声に使われる単語なので母音の概念なはずなんですが実際は帯気音という子音に関する音として出てくると考えられがち 「息漏れ声調」というものを考えた場合 これは母音に関する概念なので帯気音と区別して考えるべきなのかもしれない…
2019-08-03 21:07:41@Lus_Hmoob__Tan あ、そうか! 声調について論ずる場合、 声母より韻母にまず着目するもんね。 とすると、子音の息漏れはあんまし関係なくて 母音がbreathyかどうかが 知りたい点なのね??
2019-08-03 21:37:59@rwanda_go_tan そうですね 声調ってあくまでも母音の音の高さの変化の概念なので! そもそもミャオ語には子音の有気・無気の対立は多く見られるので今回は母音のみに着目するのが良いかと
2019-08-03 21:40:19@Lus_Hmoob__Tan SILの用語集 "breathy vowel" SIL GLOSSARY OF LINGUISTIC TERMS glossary.sil.org/term/breathy-v… Definition: A breathy vowel is one produced by allowing a great deal of air to pass through a slightly open glottis, the aperture between the vocal chords. Source: Crystal 1985, 38
2019-08-03 21:42:16@Lus_Hmoob__Tan breathy voiceというよりも、 breathy vowel なおかつ 声調システムと密接に連動していること。 う〜ん…レアだね、、
2019-08-03 21:39:30@Lus_Hmoob__Tan だね! 未解明のナゾを,解き明かしていくのが研究だものね。 このレア度だと, 一歩後ろに下がって ややマクロな視点で ほかの現象とセットにして考察するとよさそうだけど・・・
2019-08-03 21:45:27上海語の breathy tone の例と,そのトーンの実現に至るプロセス
@Lus_Hmoob__Tan バントゥーでは,息漏れ+声調は 独立別個に存在していたわけですが 別の例として 上海語は,正確に考えるとどうなんだろうね…? アジア東部諸言語の喉頭特徴 遠藤光暁,2011 jstage.jst.go.jp/article/onseik…
2019-08-03 21:51:49@Lus_Hmoob__Tan 引用 "中国語諸方言の中では呉語・老湘語・広西粤語の一部で有声子音が保存されているが, 例えば上海方言においては, 語頭の位置では [pa] のように閉鎖部は無声音で母音はbreathy voice となり,語中では [ba] のように有声無気音で現れ, ま た通例は子音の有声性に付随して声調の違いも伴っ ている。"
2019-08-03 21:53:36@Lus_Hmoob__Tan 東南アジア寄りの話も出てきましたね…。 "breathy voice が音韻論的対立をなす言語は特にモン・クメール語に多く, このような phonation type の違いは「レジスター」と呼ばれている。ただし標準カンボジア語では既に失われている話者が多いように見受けられる。"
2019-08-03 21:56:14@rwanda_go_tan んーとそもそも上海語の声調って今ではもはやアクセントみたいな形になってるんでしたっけ? それこそ段位声調に近い形の モンクメール系か… それは考えてなかったな
2019-08-03 22:02:42本質情報キタ \(^o^)/
@Lus_Hmoob__Tan あっ… 7ページに,声調とbreathinessの絡みが。 これって… "中国語北方方言の大勢においては 過去の有声頭子音は 平声では無声有気音に, 仄声(即ち上・去・入声)では無声無気音に変化している。 これは 無声化する際に声調のある種の特徴が 頭子音の有気性に影響を及ぼしていたことを物語る。"
2019-08-03 21:59:15@Lus_Hmoob__Tan 続 "・・・後で見るように, ★低音を発する際にbreathyになることはよく見られる現象なので, 無声化する直前の声調の 起点が低いと 気音を多く帯び, 高く始まる調値の声調は 無気音的に発音される可能性がある。" contourの低さが要…??
2019-08-03 22:01:15@Lus_Hmoob__Tan "5.3.2 声調が母音に及ぼす影響 まず,★低音調を発する際, 母音がbreathy voiceになりやすい傾向がある。 呉語の有声頭子音に伴う陽調がそうであることについては既に触れた。 タイ・カダイ語の一つである侗語は 声調の種類が多い言語で, 十数種の声調が存在する方言も珍しくないが…"
2019-08-03 22:03:50@Lus_Hmoob__Tan これは・・・ ミャオ語の素人である私的には, 本質情報を探り当てたような気がするんですが… ここから先は, 私が余計なことを書かないほうが良いように思います。 以降の解説は,私はタッチせず ぜひとも ミャオたんに一任したいのですが お願いできますでしょうか…?
2019-08-03 22:05:56@Lus_Hmoob__Tan はい。 でも、私は ミャオたんがTL上で呼びかけた質問をきっかけに 興味をもってググって、 ググり倒しただけ…。 ここからは、専門家の声を聞きたいと思うのです。ぜひとも!
2019-08-03 22:13:20