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「同州[アラバマ州]は米国で唯一、進化論は『単なる説』であって事実だと受け止めるべきではないと警告するステッカーが生物学の教科書に貼られている」「米国の進化論教育のいま」97頁
2019-08-27 10:50:53La Barre, Weston.(1954) The Human Animal, The University of Chicago Press. 何でこんな古い本を?…と自分でも思うが(笑)、モンタギューの『ネオテニー』で紹介されてたので twitter.com/9w9w9w92/statu…
2019-08-27 11:02:50「ウェストン・ラバー…『動物としてのヒト』(1954)…人類は自己家畜化…の結果、男性、女性それに子供という ”三型性” を示すよう特殊化したが、これはネオテニーにより可能に…性的二型に、いまひとつの種特異性であるネオテニーが加わり、われわれの種に特有の心理的な ”人間化” が可能に」306-7
2019-07-27 21:06:48「ヒトの肉体的および『精神的』属性の間の不自然な二分法を維持しながら、人類学は概ね、現代科学に広まった統合のトレンドから逃げてきたように思われる。…古い身体-心『問題』の亡霊、我々の科学からなおも魔除けされていないアニミズム」xi
2019-08-27 11:46:35「我々は今なお、半分は堕落した類人猿で半分は見習いの天使としてのヒト、一部は侮辱的で悲しむべき肉体、一部は生得的に完全な『精神』から成るヒトという、古い定義に苦しんでいる」xi.
2019-08-27 11:53:17「人類学者は今や、文化の相対性を確立するのに成功するあまり、風呂の湯とともに赤子である全人類の普遍的な類似性を流すリスクを負ったことを理解している。そこで当然今は、本質的なヒトの本性に立ち返る強い動きがある。形質および文化人類学の必然的な協同が最も有意義で実りあるのは、ここだ」xi
2019-08-27 12:03:26「ヒトは、自らをヒトたらしめている<種としての特異な生物学的形質を持つ>動物である。ヒトの<有意に人間的な形質>は、ヒトの全人種により無差別に保有されている」xi.
2019-08-27 12:08:571950年代に早くも文化人類学のブランクスレート仮説批判をしてた人がおんねんな~ twitter.com/9w9w9w92/statu…
2019-08-27 12:11:38「ヒトは何らかの種類の文化を持ち、文化はヒトだけが所有するものだ。それゆえ、文化がホモ・サピエンスによって特異的かつ普遍的に所有されていることは、ヒトの全ての集団が共有する生物学的形質によって理解されなければならない」xii. なかなか素晴らしいよ、このヒト!
2019-08-27 12:19:42(承前)「もちろんこのことは、あらゆる文化が生物学に『還元』され得ることを意味しないが…しかし、文化の包括的(generic)な事実が究極的には、ホモ・サピエンスという種の生物学的形質に基礎を置いていることは意味する。<『ヒトの本性』は、それが有する肉体の種類から派生する>」xii.
2019-08-27 12:26:47「本書はヒトを、複数で多様な進化的変化の、非常に長く複雑な鎖の現代的帰結として、遺伝的に見る。…ヒトの動物としての過去のこの見方は、<ヒトの生態学としての文化>、すなわち、自分の仲間を意味あるものとして含む特異な全体的環境への適応としての文化のための、深遠な示唆をもたらすのだ」xii.
2019-08-27 12:41:52「本書は、ヒトの一貫して自然主義的な見方を取り、形質人類学の生物学的発見を、文化人類学のエスノロジカルな発見と統合しようとする。さらに私はこれを、現時点で利用できる最も洗練された実践的心理学たる、フロイトの精神分析心理学の発見と合致する形で成し遂げんとする」xii-xiii こらあかんw
2019-08-27 13:12:17「[気候の寒冷化で、恐竜以外の]他の爬虫類もいくつかの地域から消え、いまだに戻っていないのである——アイルランド島のヘビのように…[ヘビを追い出した伝説を持つ]聖パトリックより遥か以前に!」p.19. ここはなかなかウィットが効いてると思った karapaia.com/archives/52236…
2019-08-28 12:25:12「ヒトは、新しい種類の非遺伝的進化、あるいは非身体的『適応放散』を発明し、それにより他の全ての生ける種を一緒にしたものをも、とてつもなく凌駕している。…ヒトは盲目的な身体適応を、進化テクニックとしては時代遅れのものにし、自身の種の内で、遺伝や自然淘汰の進化的意義をほぼ廃絶した」23
2019-08-28 13:22:50「[E.D.]コープの非特殊化者(unspecialized)生存の法則…生き残る動物とは、動物の主要な即興[improvisation 改善?]を表している進化発達の本線に近い動物である。これらの動物は、進化上の祖先の全ての大規模な発明を享受しつつ、しかし危険な特殊化をしない」p.27.
2019-08-28 15:22:08(承前)「ヒトは相対的に言って[諸器官の]『残存(relict)』動物で、有袋類でのオポッサムに似て、生命表法による[? actuarial]生存チャンスが非常に高い」p.28.
2019-08-28 15:44:59霊長類は天敵のいない樹上で暮らしたため(樹上生活をする恐竜は草食のみだった)、空に逃げた鳥類に比べて「特殊化」せず(初めて上陸した両生類の手指を維持)、コウモリ・クジラ・有蹄動物と比べても解剖学的変化が小さく、コープの「非特殊化者生存の法則」の良き例。p.31.
2019-08-28 16:01:25霊長類は初期の昆虫食から、果実食を含む雑食に移行したため、歯も他の哺乳類ほど「特殊化」しなかった。p.32. 「コープの法則」ってたぶん今まで聞いたことなかったけど、おもろいな…ネオテニーも「非特殊化」によって起きるんよな
2019-08-28 16:09:56陸生動物では存在しなかった排泄物処理の問題が、「巣」を作る鳥類と霊長類では再燃…鳥類は様々な本能的行動でこれに対応したが、霊長類の場合、子がほぼ1人で生まれるので感染症の恐れは少なく、子は母親にしがみ付いて行動するので巣に置き去りにされず、巣が汚れれば子を連れて放棄できた。pp32-3
2019-08-28 16:33:49世界のバナナが絶滅危機に コロンビアの農園で真菌を検出 #ldnews news.livedoor.com/article/detail… もともとジャガイモと同じくクローンで増えた植物で、遺伝的多様性が極端に乏しいことが問題 twitter.com/9w9w9w92/statu…
2019-08-29 09:08:17「氷河期にはまた、類人猿が肉食動物であるヒトへと転向した。…火と毛皮は寒冷期を生き延びるのに必要で、肉と火は食において関連した。ヒトはそれゆえ、寒冷気候特有の類人猿である。…ヒトは寒冷気候に<身体的に適応した>類人猿ではない(単に<文化的>に適応した、それゆえヒトなのだ)」pp.42-3.
2019-08-29 10:28:44「高等霊長類における新しい種類の動物共同体である家族(the familial)は、霊長類の食料生態系に依拠していた。…<家族>は、哺乳類それ自体の風習ではない!…[ドナルド・ダックの]<アヒルはおじを持たない!>…高等霊長類の、新種の動物共同体たる家族組織に向かう傾向の、生物学的特異性」pp45-6
2019-08-29 13:11:58アリによるアブラムシの「家畜化」…他種のアリと戦争になり巣を侵略されると、自分たちの幼虫よりもアブラムシを守る。「アリは幼虫をまた生産することはできるが、アブラムシは生産できないからだ」p.48. これって常に当てはまるのかな?
2019-08-29 13:25:07