たまごん さんと織原然のマルキシズムの外生説性(商品貨幣論)と内生説(信用貨幣論)との比較対論 他

マルキシストの たまごん さんと内生説派の織原然(まとめた人)がマルキシズム(マルクス主義)の外生説性について議論したまとめとなります。 (派生として、信用貨幣論と租税貨幣論の違いの提起と、暗号貨幣・仮想通貨への提起)
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たまごん(壁と卵ならたまごアイコン)🌹 @sute_akada

@orihara_zen ありがとうございます。そうですね。もし良ければ。お忙しいでしょうが、あと一往復ぐらいのやり取りでも、お付き合い頂けるなら嬉しいです。またご解説お待ちしております。

2019-10-22 20:35:12
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 明日お休みになるので、今日から明日にかけてなんとかしたいと思っています。 ただ、現在、期待に添えない文章になるかもしれません。その際には、ちゃんとした文章になるように、さらなる延期をお願いするかもしれません。ご了承下さい。

2019-10-27 16:42:08
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 大変お待たせしました。 大変失礼ながら長文、ですが完結編ということでお許しください。 全体を通して思うのは「価値があるから信用がある(価値≒信用)」とたまごんさんが思われているのに対し、私はそこが分離しており「信用(借金)→価値」であるとしている点に違いがあると思われます。

2019-11-03 23:51:03
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada また、私から見て商品貨幣と思われるところを、信用貨幣、とたまごんさんが定義されているが故に、信用貨幣に関する定義がお互いにずれているところが、議論を複雑にしてしまいます。 取り敢えず一つ一つ精査してゆきます。

2019-11-03 23:51:23
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 1.まず、①の部分ですが、国(政府)が法定貨幣を定め、それが国定貨幣になるというのは国家の通貨設定のプロセスとして異論がありません。 ですが、 >それに強制通用力を持たせる という点の「方法はなんであろうか」という点が疑問です。

2019-11-03 23:52:02
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 2.私は「信用(借金)→最終的逮捕権の行使」ですが、たまごんさんは「国の強制通用力」という概念を仰っている。 私はこれは「いきなり直接逮捕もありうる、権力の行使余地が大きい状態」とも考えます。 たまごんさんの意図は違うかもしれません。

2019-11-03 23:56:34
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 3.それに信用の方も、信用を違えれば国税庁の逮捕権という身体拘束は行われるので、最終帰結は同じです。 しかし信用(借金)の場合は、その「借金により作られた信用」によって逮捕権行使に行くまでには相当の時間と融通性(借金の返済方法に多様な種類)が生まれるのに対して、

2019-11-03 23:57:22
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 4.たまごんさんの国の強制通用力は具体性がなく、「信用していない国民に政府が逮捕権濫用で信用することを強制する」という点も含んでしまっています。 この点の不十分さが歴史上の共産主義政体の独裁制の担保と圧政の許容をしていしまっているのような気が個人的にはしてしまい、

2019-11-03 23:58:04
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 共産主義政体への不信を私自身は感じます。 5.②-④に関しては、たまごんさんは⑤以降の後述でマルクスの貨幣論への信頼性が過去から未来にかけて科学技術も相まって高まってきたから信用価値が担保されているんだ、と主張されています。

2019-11-03 23:58:44
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 6.しかしこれはマルクスの貨幣論が商品貨幣論オンリーの貨幣論であることがむしろ浮き彫りになっているように、私には読めます。そして、現代においてもそれは商品貨幣としての価値オンリーのままである、と。

2019-11-03 23:59:19
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 7.まず②ですが、マルクスの、 A「商品貨幣(小口決済用)金と交換しない」B「信用貨幣(大口決済用)金と交換し価値を確定する」が国定貨幣で一体化しているため違いが分からない、 というのは A「商品貨幣(小口決済用)」B「同じく商品貨幣(大口決済用)」だから一体化して区別がない だと思います。

2019-11-04 00:01:48
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 8.内生説の論理ではA、Bはどちらも外生説の商品貨幣論です。ですので、私は後者の認識になります。 ③でたまごんさんもおっしゃっているように、小口、大口で分けたとして「決済」という行為は「商品価値との交換=商品貨幣」だからです。

2019-11-04 00:05:54
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 9. B=商品と交換(両替)で価値を生む B=Aと交換で、AにもBと同じ価値を付与する だからつまり「Aと価値商品(労働価値も含む)との交換は制限」したとしても、Bを経由すれば実質交換できます。 つまり、A=労働価値も実質成立します。

2019-11-04 00:06:59
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 10.もし、BとAの交換を制限したとしたら、それはAの貨幣に価値を与えることができない、という意味を引き起こします。結果Aの貨幣価値はインフレ・デフレを乱高下するコントロール不能となるでしょう。

2019-11-04 00:07:58
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 11.③、④は「金本位のみではない」という意見であり「労働本位制」への提言への前置だと思われます。私は実は独自に「労働貨幣論」に言及してはいるのですが後述します。

2019-11-04 00:08:55
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 12.⑤-⑧までは②-③で説明した、「大口決済用の商品貨幣=価値決定貨幣(法定貨幣、国定貨幣)」が如何にして「信用貨幣の代わりに足り得るか」という話だと認識しました。

2019-11-04 00:09:16
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 13.しかしながら、⑤での「お金のプール」がいつの間にか「貨幣のプール」のみの話になってしまい、「金や、それに代わる交換できる商品(労働価値)のプール」という視点が語られなくなってしまい、⑧では「貨幣は上限はあるが、相当量発行できる」という理論になってしまっています。

2019-11-04 00:10:54
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 14.⑥と⑦はつながっているようで、実はつながっていないと思われます。⑥で、金本位では確立し得ない価値をどうやって商品貨幣で確立し得るのかと問題提起しておりますが、その回答が「信用貨幣創造にも有限のプールの設定」がある、というものです。

2019-11-04 00:13:11
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 15.つまり、プール論は解決せず、いずれ破綻することを予言しています。 これは、さきほど②の件で私が解説したマルクスの B「大口決済の商品貨幣」を「信用貨幣(大口決済用)」という定義の違いが起因するものだと思います。

2019-11-04 00:13:50
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 16.重要なので繰り返しますが、Bは「価値決定貨幣」なだけで、「商品貨幣により価値決定」をしているので、内生説では信用貨幣ではありません。 ですので、⑥と⑦はつながっているようで、つながっていないように思われます。

2019-11-04 00:14:37
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 17.⑥で、金本位では確立し得ない価値をどうやって商品貨幣で確立し得るのかと問題提起しておりますが、その回答が「信用貨幣創造にも有限のプールの設定」がある、というものです。つまり、プール論は解決せず、いずれ破綻することを予言しています。これは内生説では出てこない結論です。

2019-11-04 00:15:52
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 18.⑧では、定義上の錯誤をしているように感じます。 「外生説」とは貨幣への価値は「外から来る(生じる)」理論です。 そして、マルクス・エンゲルスは明らかに価値は外から生じる商品貨幣論に基づいて、として資本論を著しています。「問題」は「外生説」であり「外生説=商品貨幣論」です。

2019-11-04 00:20:56
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 19.⑨-⑩ 正当な内生説です。と言っても証明には他の方の論文を読んでください、と言いたいところですが、外生説はの人間が内生説を批判するために書かれた論文も多数あるため、気を付けて読んでいただきたいです。取り敢えず、私のおすすめの論文はこれになります。 chuo-u.repo.nii.ac.jp/?action=reposi…

2019-11-04 00:21:32
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 20.⑪おっしゃる通り、ここはマルクスの労働価値説に似ていますが、ですがこれは信用貨幣論だからこそ意味を持ち、商品貨幣では無意味になる理論です。 ここを説明するには私が唱えている「労働貨幣論」への説明を必要とします。

2019-11-04 00:22:31
織原 然フレーゲル男爵_日常用 @orihara_zen

@sute_akada 21.因みにマルスクの労働価値への言及は、空想的社会主義者とエンゲルスが批判したロバート・オーウェンという人物の考えが原典と思われます。

2019-11-04 00:22:45