アウトソーシングの失敗によるプロジェクト連鎖炎上事例としてのボーイング737MAX

独自研究であることをご了承ください 関連まとめ 737MAXの件: https://togetter.com/li/1353074 続きを読む
70
サキノハカ @sakino_haka

「スケジュールはかなりタイトでした。そのため、ひとたび中断がどこかで生じると、ほかへ連鎖していきました。現場はまさに大混乱でした」

2019-12-19 00:53:19
サキノハカ @sakino_haka

「新型飛行機開発による巨額の出費をコントロールする戦略は失敗しつつあり、ドリームライナーの実現は遠いものになりました」 「一つの問題がさらなる問題を引き起こし、工場は混乱の渦に巻き込まれていました。そして、これがきっかけでボーイング社は窮地に陥ることになるのです」 そうですね…

2019-12-19 00:53:44
サキノハカ @sakino_haka

「国は経済成長するチャンスを増やしたいと考えています。今後、航空業界の成長が見込まれる発展地上諸国は特にそうです。航空宇宙産業が可能にする経済成長の恩恵にあずかりたいのです」 「彼らは飛行機を購入する代わりに自国での雇用の創出を求めました」

2019-12-19 00:24:35
サキノハカ @sakino_haka

「ボーイング社が犯した間違いのひとつは、サプライチェーンを信用しすぎたことです」 「ボーイング社の技術者から聞いた話では、彼らはサプライヤーが製造の知識を当然持っているものと思っていたそうです。ところが、蓋を開けてみるとパートナー企業には知識も経験もなかったのです」

2019-12-19 01:00:02
サキノハカ @sakino_haka

「長年ボーイング社のサプライヤーで787の主翼を担当する三菱重工業ですらそうでした」 「ボーイング社は最初の主翼をシアトルで造り、それを日本の技術者に見せて作り方を教えました。『これでもう日本で作れるでしょう?』というわけです」

2019-12-19 01:06:22
サキノハカ @sakino_haka

「しかし翼を造るということは、ただ部品を作ってつなぎ合わせるだけではありません。システムも組み込み、翼に関連するサプライチェーンも管理しなければなりません。とても優秀な製造業者である三菱重工業でさえ経験したことのない製造工程でした。問題に直面するのは当然と言えるでしょう」

2019-12-19 01:06:34

Jon Ostrower @jonostrower

A point of historical context on this story. The development of the Dreamliner put unbelievable strain on people. There were a lot of destroyed marriages, destroyed health (mental & physical) even deaths that came as a result of the stress. 2010/2011 was a brutal time. twitter.com/DanLamothe/sta…

2019-06-19 06:54:24
Dan Lamothe @DanLamothe

Behind the scenes, @ActingSecDef Shanahan wrestled with how to handle a baseball bat attack in his family that rattled its foundation. He speaks on the record with @washingtonpost here: washingtonpost.com/investigations…

2019-06-19 02:19:39
サキノハカ @sakino_haka

「この物語の歴史的文脈のポイントがあります。 ドリームライナーの開発は人々に信じられないほどの負担をかけました。ストレスの結果としてもたらされた多くの、破壊された結婚、破壊された健康(精神的および肉体的な)や死さえもありました。 2010/2011年は惨い時間でした。」

2019-06-19 16:45:22

追加
パートナー・マネージド・インベントリー問題

サキノハカ @sakino_haka

というわけでボーイング787のサプライチェーン管理体制 PMI(Partner Managed Inventory)問題について再掲 1/2 twitter.com/wasabi_junkie/… pic.twitter.com/WX73Ud6dtH

2022-01-26 22:27:58
わさびじゃんきー @wasabi_junkie

朝日新聞で特集された「強欲の代償 ボーイング危機を追う」を何とか図書館で読んできたけど、まぁ何というか自分が当時思っていた事がそのまま書いてありましたわ。。自分でツイート消しといてなんだけど、昔書いた787PMIの問題と全く同じ。当時のツイートは@sakino_haka さんがまだ持ってるかな?

2022-01-26 22:07:03
拡大
拡大
拡大
サキノハカ @sakino_haka

ボーイング787のサプライチェーン管理体制 PMI(Partner Managed Inventory)問題について再掲 2/2 pic.twitter.com/o6y6sKt0l2

2022-01-26 22:29:45
拡大
拡大
拡大

サキノハカ @sakino_haka

他社も言うに及ばず、品質指導のために工場ごと(予定外の)買収が必要になったところもあったことが動画で触れられています。

2020-01-11 21:13:21
サキノハカ @sakino_haka

長期に及び無茶苦茶に難航した開発そのものに加え、期待の高い中型機で発注したエアラインもその発注数も多く、それがみんな長期の納期遅れや全世界飛行停止措置を食らったわけですから、その補償も超高額となりました。

2020-01-11 21:22:56
サキノハカ @sakino_haka

787の開発関連費用は320億ドルにのぼるといわれ、これはボーイング社に大きな傷を残すこととなります。 未だ787はその売上で開発費を回収できておらず(airwaysmag.com/manufacturer/d…)、また今後にわたっても回収できるのかさえ疑問視された(gigazine.net/news/20151025-…)こともあります。

2020-01-11 21:35:59
サキノハカ @sakino_haka

さてやっと本題の737MAXに入っていくんですけど、だいたい予想のついているとおりだと思います。 エアバスは2010年12月にA320の改良型であるA320neoの開発を発表しました。737の競合機種です。A320neoはよりナウいエンジンを積み、燃費がぐっと良くなるという触れ込みでした。 twitter.com/sakino_haka/st…

2020-01-11 21:59:59
サキノハカ @sakino_haka

「…発表の4年前、同社は深刻な問題を抱えていました。ヨーロッパの大手ライバルであるエアバスは、すでにA320の新しいバージョンを開発していました。これは737の直接の競合機種です。」

2019-05-19 22:54:58
サキノハカ @sakino_haka

このままでは、対するボーイングの737Next Generationが相対的に陳腐化することは避けられません。事実、A320neoには発注が相次ぎました。 787の深手いまだ癒えぬボーイングは、結果としてハイリスクな完全新型機開発を避け、737の改良をすることにしました。

2020-01-11 22:06:39

サキノハカ @sakino_haka

「この2機種は両社に安定した信頼できる収益源を提供し、市場は比較的均等に分割されています。しかし、新しいA320はエアバスに大きな利点をもたらす恐れがありました。」

2019-05-19 22:55:45
サキノハカ @sakino_haka

「改良された航空機は空力的に修正され、そして新しいエンジンを選択し装備するでしょう。これにより、より静かになり、排気もより少なくすることが可能になるだけでなく、より長い航続距離またはより大きな積載量を選ぶことができます。」

2019-05-19 22:57:17
サキノハカ @sakino_haka

「しかしもっと重要なことは、ずっと安く運用できるだろうことです。 近年、燃料は通常、エアラインの営業費用の20%から25%を占めています。エアバスによれば、新しいエンジンは最大15%燃費が向上するでしょう。」

2019-05-19 22:57:48
サキノハカ @sakino_haka

「エアバスは改良された飛行機の注文をまとめ始め、新しいエンジンをオプションとしたA320neoを洗練していき、それは737の需要を衰えさせました。 ボーイングはそれに応酬するしかなかったのです。」

2019-05-19 22:58:06
サキノハカ @sakino_haka

「『ボーイングがそれに長くかかるほど、(エアバスに)遅れをとるでしょう』と、パイロットであり737型の専門家であるクリス・ブレイディは説明します。」

2019-05-19 22:59:20
サキノハカ @sakino_haka

「ボーイングは数年間、737を置き換える可能性のためのオプションを研究していました。 しかし当時、画期的で超効率的な設計として宣伝されていた787ドリームライナーは、何年もの予定超過と数十億ドルの予算超過に陥っていました。」

2019-05-19 22:59:38