「三密」は真言密教用語!即身成仏できるよ!

今最近よく聞く「三密」って言葉、もともと真言密教用語なのです! でも、真言密教の神髄である「即身成仏」って言葉、誤解されがちなのですよね… そこで、密教でいう「三密」とは?「即身成仏」とは?そもそも「密教」とは?という、超絶噛み砕いた解説をしてみました。 ※本業の方から見たらツッコミ処満載かもですが…ご容赦ください(*ノヮ・;) 優しく修正してくださればなお嬉しいです!
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80年代たん(準備中) @eightystan

真言宗なら本有思想 天台宗なら本覚思想へと深化していきます twitter.com/yamatokoyomi/s…

2020-05-13 12:43:31
リンク Wikipedia 真言宗 真言宗(しんごんしゅう)は、空海(弘法大師)によって9世紀(平安時代)初頭に開かれた、大乗仏教の宗派で日本仏教のひとつ。 空海が長安に渡り、青龍寺で恵果から学んだ密教を基盤としている。教王護国寺(東寺真言宗総本山)を真言宗の総本山としている。 同時期に最澄によって開かれた日本の天台宗が法華経学、密教、戒律、禅を兼修するのに対し、空海は著作『秘密曼荼羅十住心論』『秘蔵宝鑰』で、空海が執筆していた当時に伝来していた仏教各派の教学に一応の評価を与えつつ、真言宗を最上位に置くことによって十段階の思想体系の中に組み 17 users 41
リンク コトバンク 本有(ホンウ)とは - コトバンク デジタル大辞泉 - 本有の用語解説 - 《連声(れんじょう)で「ほんぬ」とも》仏語。1 本来的な存在。初めから有ること。2 四有(しう)の一。生まれてから死ぬまでの身。
リンク Wikipedia 天台宗 天台宗(てんだいしゅう, Tiantai)は、中国を発祥とする大乗仏教の宗派のひとつである。諸経の王とされる妙法蓮華経(法華経)を根本経典とするため、天台法華宗(てんだいほっけしゅう)とも呼ばれる。名称は、実質的開祖の智顗が天台山に住んでいたという事に由来する。 天台教学は入唐した最澄(伝教大師)によって平安時代初期(9世紀)に日本に伝えられ、多くの日本仏教の宗旨がここから展開した。今日では中国、日本、朝鮮、ベトナムに信徒を持つ。 天台宗は、中国(隋)の天台智者大師、智顗(538年-597年)を実質的な開 15 users 15
リンク Wikipedia 本覚 本覚(ほんがく)とは、本来の覚性(かくしょう)ということで、一切の衆生に本来的に具有されている悟り(=覚)の智慧を意味する。如来蔵や仏性をさとりの面から言ったものと考えられる。平たく言えば、衆生は誰でも仏になれるということ、あるいは元から具わっている(悟っている)ことをいう。 主に天台宗を中心として仏教界全体に広まった思想と考えられ、今日では本覚思想、天台本覚思想とも称されている。 本覚とは、「本来の覚性」の意で、一切の衆生に本来的に具有されている悟りの智慧を意味する。如来蔵や仏性をさとりの面から説明した 4 users 8
和こよみ*旧暦たん/賀茂こよみ⛩️日本文化史V @yamatokoyomi

そして出てきたキーワードが、「即身成仏」です! 従来の教えが、天文学的な回数の転生を経て、高僧なら来世か、凡夫なら来来来…来世かにようやく仏になれるかも…だったのが、「現世で人間のこの身このままで、今すぐ仏になれるよ!」と説いた、それが「即身成仏」。これものっそ画期的なことです!

2020-05-13 12:30:24
リンク Wikipedia 即身成仏 即身成仏(そくしんじょうぶつ)は、仏教の修行者が、「行」を行うことを通じ、この肉身のままで究極の悟りを開き、仏になること。即身成仏という単語自体は不空訳『菩提心論』等複数の経論儀軌に見られる。真言宗の宗祖空海の造語であるとの説は誤りである。’’’修行者が肉身のまま悟りの境地に達する行’’’は、真言密教だけでなく、密教全般(天台密教、インド密教、チベット密教)で見られる。 大乗仏教などの顕教が「三劫成仏」、すなわち「三劫」と呼ばれるとても長い時間の修行の末に仏になれることを説くのに対して、密教においては「即 19 users 19
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さて、ここで「成仏」っていう言葉の語弊を解いておかなきゃですね… 日本では俗に、「死んでその魂が報われる」ことを「成仏する」と云い、どうしても死のイメージが付きまといますが… 本来は文字通り「仏に成ること」。お釈迦様が菩提樹の下で悟りを開いた「成道(じょうどう)」みたいなことです。

2020-05-13 12:30:50
リンク Wikipedia 成仏 成仏(じょうぶつ、buddhahood; サンスクリット語: buddhatva; パーリ語: buddhatta or buddhabhāva)とは、「目覚めたもの」という状態・階位を意味する仏陀となったという仏教用語。成仏への捉え方は宗派によって異なる。 大乗仏教における最終目標である、菩薩への道においては、Samyaksambuddhahoodとされ、すべての衆生にドゥッカ停止への道を教え利益を与えるものである。対比的に、上座部仏教の最終目標は当人が阿羅漢になることである。 仏教の開祖釈迦は、仏陀す 3 users 13
リンク コトバンク 成道(じょうどう)とは - コトバンク ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 成道の用語解説 - 仏教の修行者や求道者が修行を積んだ結果,悟りを開くこと。「道」は「さとり」の意。たとえばゴータマ・ブッダは苦行の実践を無益であるとして捨てたのち,菩提樹の下で悟りを開いたが,これを成道と呼び,毎年この日 (12月8日) に行う法会を...
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日本ではおもに、教勢最強宗派・浄土真宗「信仰を持って死んだら誰でもその瞬間に、阿弥陀如来の極楽浄土に往生できる」って説いたことがたぶん影響して、「死=成仏」っていう固定観念がついちゃってますが、仏教を理解する上では一旦払拭…仏陀(Buddha)は「悟った者」って意味ですからね!

2020-05-13 12:31:12
リンク Wikipedia 浄土真宗 浄土真宗(じょうどしんしゅう)は、大乗仏教の宗派のひとつで、浄土信仰に基づく日本仏教の宗旨である。鎌倉仏教のひとつ。鎌倉時代初期の僧である親鸞が、その師である法然によって明らかにされた浄土往生を説く真実の教えを継承し展開させる。親鸞の没後にその門弟たちが、教団として発展させた。 古くは「一向宗(いっこうしゅう)」・「門徒宗」などと俗称され、宗名問題を経たのち戦後は真宗10派のうち本願寺派が「浄土真宗」、他9派が「真宗」を公称とするが、本項では代表的事典類の表記に従って「浄土真宗」の名称で解説する。 英訳は
リンク Wikipedia 仏陀 仏陀(ぶつだ、ぶっだ、梵: बुद्ध、Buddha(ブッダ))は、仏ともいい、悟りの最高の位「仏の悟り」を開いた人を指す。釈迦牟尼をも意味する。仏(ぶつ)やほとけともいう。梵: Buddha(ブッダ)は、「目覚める」を意味するブドゥを語根として、「目覚めた者」や「真理、本質、実相を悟った人」を意味し、「覚者」・「智者」と訳す。buddhaの語はインドでは、もとは諸宗教を通じて使われたものであり、ジャイナ教の開祖マハーヴィーラもこの名で呼ばれたことがある。ブッダの名称は、中国に伝えられた当初、その音を写し 15
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ほじゃ、どうやったら仏になれるの!?というと… それが「三密加持」「三密瑜伽(ゆが)と呼ばれる行法! 身密:手に仏様のを結ぶ、坐禅と同じように禅定する 口密:口に真言を唱える 意密:心に仏様の姿を瞑想し、仏様のような心を体現する 全身全霊で仏様の似姿になること、それが即身成仏!

2020-05-13 12:31:53
リンク Wikipedia 印相 印相(いんそう、いんぞう、梵: mudrā)は、仏教において、手の指で様々な形を作り、仏・菩薩・諸尊の内証を標示するもの。印(いん)、印契(いんげい)、密印、契印ともいう。修行者が本尊と渉入し融合するために、その本尊の印相を結ぶこともある。もともとは、印相に関する定まった軌則は無かったが、密教の発達に伴って相が定まり、意味が説かれるようになった。儀軌の成立した時代の違いや地方の別によって、印相には差異がある。 サンスクリットのムドラー(मुद्रा、mudrā)の漢訳であり、本来は「封印」「印章」などを意 12 users 4
リンク Wikipedia 禅定 禅定(ぜんじょう、梵: dhyāna, ディヤーナ、巴: jhāna, ジャーナ、禅那:ぜんな)とは、仏教で心が動揺することがなくなった一定の状態を指す。サンスクリット語の dhyāna の音写である禅と、訳した定の複合語である。静慮とも訳される。 仏教の三学の戒・定・慧と言われるように、仏教においては戒律を守ることと禅定と智慧とは一体になっている。禅定と智慧との関係については、止観を参照。 禅定の実践とは、通常時にひとつの対象に定まっていない心を、ひとつの対象に完全に集中することである。そうして1つの対 7 users 12
リンク Wikipedia 真言 真言(しんごん)とは、サンスクリット語のマントラ(मन्त्र Mantra)の訳語で、「(仏の)真実の言葉、秘密の言葉」という意。『大日経』などの密教経典に由来し、浄土真宗を除く多くの大乗仏教の宗派で用いられる呪術的な語句である。 漢訳経典では、「真言」の他に「密言」、「呪」、「明呪」等と訳される。 仏の真実の教えは、この宇宙の真理(法)や隠された秘密を明らかにするもので、本来は人間の言葉で表すことはできないが、方便として世俗の文字・言語を借りてそれに教えを盛り込み、これを観想しこれに心を統一することで
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こうして、従来の仏教では煩悩の元とされてた「三業」が、仏様との合一をもたらす不可思議秘密のみわざ、「三密」に転換するのです! 「三密瑜伽」を行っているその瞬間瞬間が仏との合一、即身成仏なのですが、それを日々絶えせず修すことで「仏と我は一体」という実感が深まる、というわけです。

2020-05-13 12:32:34
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在家さんはここまでで十分。そして臨終には、大日如来の仏国土「密厳(みつごん)浄土」往生できる、と新義真言宗興教大師覚鑁(かくばん)上人は説きました。 出家のお坊さんは、段階を踏んで奥義に分け入り、さらに高い境地を目指します。 即身成仏は、瞬間であり過程でもある…といえるかな。

2020-05-13 12:33:08
リンク コトバンク 密厳浄土(ミツゴンジョウド)とは - コトバンク デジタル大辞泉 - 密厳浄土の用語解説 - 大日如来がいる浄土。大乗密厳経に説く、三密で荘厳された浄土で、密厳国・密厳仏国ともいう。真言宗では、このけがれた国土そのままが密厳仏国であると説く。 1
リンク Wikipedia 新義真言宗 新義真言宗(しんぎしんごんしゅう)は、空海(弘法大師)を始祖とする真言宗の宗派の一つで、真言宗中興の祖覚鑁(興教大師)の教学を元に覚鑁派の僧正頼瑜に連なる。高野山内で新たな教義を打ち立てたため「新義」と呼ばれた。広義では、根来寺を本山とする新義真言宗、智積院を本山とする真言宗智山派、長谷寺を本山とする真言宗豊山派、室生寺を本山とする真言宗室生寺派などを含むが、狭義では真言宗十八本山の一つで、根来寺を総本山とする【新義真言宗】を指す。 従来の真言宗(いわゆる古義真言宗)では本地身説法(真言宗最高仏である大日 1 user 9
リンク Wikipedia 覚鑁 覚鑁(かくばん、嘉保2年6月17日(1095年7月21日) - 康治2年12月12日(1144年1月18日))は、平安時代後期の真言宗の僧。真言宗中興の祖にして新義真言宗始祖。諡号興教大師(こうぎょうだいし)。肥前国藤津庄(現:佐賀県鹿島市納富分)生まれ。父は伊佐平治兼元、母は橘氏の娘。平安時代後期の朝野に勃興していた法然らの念仏(浄土)思想を、真言教学においていかに捉えるかを理論化した「密厳浄土」思想を唱え、「密教的浄土教」を大成した。即ち、西方浄土教主阿弥陀如来とは、真言教主大日如来という普門総徳の尊 26
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「密教」って言葉、なんか妖しげな響きがして怖そう、難しそう…って思われるかもですが 顕教難しい哲学を山ほど学ぶ必要があったのに対して 言葉にしたお経・説法では捉えられない、仏様の不可思議神秘の力によって、誰でも今すぐ仏と一体になれる…っていう、ある意味とっても特急コースなのです!

2020-05-13 12:33:38