『異世界サンドイッチ(という名称)』問題、議論の拾遺集
でも、今日散見された話で 『ファンタジー世界にサンドイッチはあるのか?』 と言う問題に対しては (´・ω・`){ 俺の世界観にはあるんだよ! で良いと思う(笑) ただ、その世界観の中で普及している背景くらいはあってもいいと思うが 続)
2020-07-15 21:33:07ちなみにうちの旋風のルストでは 『お粥』が存在します 小麦系の食文化圏であるはずのフェンデリオルですが、 アジア的な文化背景を持つホタルやマオなどが、持ち込んで流行らせたと言う設定です 世界観を壊さず、 なおかつ読者が納得する理由があれば なんだってありだと思うんですよ
2020-07-15 21:38:05あと、食文化に対する考察をするときは ・産地 ・加工技術 ・物流 ・貿易 ・保存技術 などを考察すると矛盾が減ります RPGゲームのクロノトリガーでは 『クレープ』についてのエピソードが登場します 現代では存在するけど 過去の中世では存在しない これが物語のキーになってる 続)
2020-07-15 21:42:18過去の時代に飛ばされて、その時代のお姫様に間違われたヒロインが『クレープが食べたい』と言って料理長を困らせる。 これが行方不明のヒロイン探しのヒントになるわけです こう言う描き方もできるわけです
2020-07-15 21:44:25ファンタジー世界で「お陀仏」とか使うのはどうなのかという話題、「道楽」とか「退屈」とか「他力本願」も仏教用語なので、作品の内容とのバランスで好きにすればいいんじゃないかなと思ったりする今日この頃。逆に敢えてそういった部分を厳密に書きたいという人を咎める必要もないですし。
2020-07-15 22:24:41逆に、異世界で「マヨネーズ」とか「サンドイッチ」いう名前の商品を見かけたら『俺と同じく地球出身の人が……?』と気付くきっかけになるパターンも多々ありますし。 私もたまにそういうの仕込むのですがどこに仕込んだか言うと現行作品のネタバレになるので詳しくはゲフンゴフン。
2020-07-15 22:26:45@ryohgo_narita 私は異世界の物語を日本語に翻訳していると捉えているので問題ないと思っています。 指輪物語のように、各国の言語の単語を用いた翻訳をするように指示された例もありますし。 ……釈迦に説法ですみません。
2020-07-15 22:33:55まあ、私はウィザードリィで「ムラマサ」どころか「カシナートの剣」が出て来たり、ファイナルファンタジーシリーズで「よいちの弓」や「エクスカリバー」が出て来たりしているのを見て育ってきているので、異世界で普通にサンドイッチとか出て来ても気にならないタイプではあります。
2020-07-15 22:38:58キューブリックのドキュメンタリーを見ていたら、「20世紀の芸術で失敗を招いた原因のひとつはオリジナリティに固執したこと」と言っていて、おおっとなった。 たくさんの人達が何世代にも渡って工夫を積み重ねてきた古典落語に接していると、個人のオリジナリティがすべてではないことがよくわかる。
2020-07-15 23:18:34いわゆる「異世界ファンタジーで日本語特有の表現が出てくるのはおかしい問題」を見るたびに思うのは、「無鉄砲」や「伊達者」という言葉は異常に気にするのに、仏教用語や漢籍に由来を持つ「魔王」や「皇帝」を気にする人がほとんどいない点だ。 twitter.com/u_kodachi/stat…
2020-07-15 23:27:23これを真面目に気にしだすと、「その世界の架空言語をひとつ作らねばならん」ということになります。もちろんやってもいいのですが、くたびれるので「この世界の言葉を翻訳するとこうなる」くらいに留めておく方が良いですよ twitter.com/sensha_P/statu…
2020-07-15 19:15:00「いや、これらは元の語源から離れた一種の訳語として使われてるのであって……」と答えるのかもしれないが、それなら「無鉄砲」や「伊達者」だって同じだろうに。
2020-07-15 23:27:57それはさておき、「意味不明な外国語や古語はカッコよく響くが、使い慣れた自国語や現代語はダサい」という厨二病的思想は英語圏にもあって、だから英語の異世界物でも、火星シリーズの「バルスーム」や、コナンの「キンメリア」とか、敢えて人造言語や古典語由来の名前を付けたりする。
2020-07-15 23:28:45個人のオリジナリティによってしか生まれない作品もあれば、長い時間をかけて(ひとりの一生よりも長く)、大勢でよってたかったこしらえないと、できない作品もある。 後者のひとつが古典落語で、その素晴らしさは、個人が生み出した作品(たとえば小説)とは、まったく異なるもの。それがたまらない
2020-07-15 23:29:14そのあたりのことについても、新刊『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』(ちくま文庫)に書いた。 amzn.to/3exMIoA しかし、オリジナリティーの塊のようにも感じられるキューブリックがそういう考えというのは、意外だった。 NHKで放送された『キューブリックが語るキューブリック』。
2020-07-15 23:29:14バロウズは人造言語にかなりこだわっていた作家で、彼の火星人は「地球」のことを「ジャスーム」と呼ぶが、確かに別の惑星系や惑星の生物が、オリオン腕の片隅に位置するありふれたG型主系列の恒星を「太陽」と呼んだり、その三番目の軌道にあるだけの岩石惑星を「地球」と呼ぶのはおかしい。
2020-07-15 23:30:12このパターンで私が好きなのは、マーク・トウェインの『ストームフィールド船長の天国訪問記抄』(1909年)で、宇宙の果てにある天国の受け付けで交わされる 「わしは地球から来たのだ」 「あなたねえ、宇宙には何十億もの『地球』があるんですよ」 というやり取りだ。
2020-07-15 23:31:07さっきのツイートと話の結論が反対になってしまいましたが、結局こういうのは程度問題であって、敢えて自国語由来の表現を外すにしても、「それがファンタジー考証的に正しいから」ではなく、「その方が雰囲気が出て面白くなるから」であるべきだと思います。
2020-07-15 23:32:45@kasuga391 田中芳樹氏の銀河英雄伝説の作中のドイツ風の名前も実際のドイツ人からすると山田太郎みたいなコテコテな感覚がして物語に没入するのを防がれてしまうとか聞きましたね。
2020-07-15 23:49:10@kasuga391 でもそういう一般名詞まで排除して創作単語で染めたら、今度は「ルシのファルシがコクーンをパージ」って揶揄されるんですよね…
2020-07-16 00:26:02「この世界にはなぜサンドイッチがあるんですか?」 「なぜ?」 「サンドイッチは、サンドウィッチ伯爵が起源と言われています、なので、異世界にサンドイッチがあるのは不自然です」 「なぜ?」 「……異世界になんでサンドウィッチ伯爵がいるんですか?」 「なぜ?」
2020-07-16 00:28:21「……なぜ、とは?」 「なぜ、異世界にサンドウィッチ伯爵がいてはならないのですか?」 「それは……、私が考えることじゃないでしょう?」 「そうです、あなたが考えることじゃない。むしろ、あなたは何も考えなくて良い、創作者の世界は創作者が創るものです」
2020-07-16 00:28:21「……つまり、創作者は神だと?」 「そうです、少なくともその世界においては」 「仮に、神に誤りがあったとしても、その神に付き従えと?」 「現実世界の神は万能で、かの御方は何一つ過ちを侵してはいませんか?」 「……」
2020-07-16 00:28:21