「部活動の成功事例」から考える部活動の問題と改善すべき点

部活動に批判的な本は散々読んだので、たまには部活動を賛美する本でも読んでみるかと思った。読んでみたら却って部活動の問題点が浮き彫りになって整理されたのでその感謝を表すためにこのまとめを作った
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三塚ハル @mtkharu3

高校野球があれだけ熱狂的なファンを抱えているのを見れば「甲子園の座席のチケットの売り上げを分配して野球部を運営しろ」というのがごく自然な発想だと思います。

2020-08-04 02:15:30
三塚ハル @mtkharu3

承前)ところが実際の野球部は「野球部員以外の生徒が学校に収めたお金」「補欠及び生徒の保護者のボランティア」「教員の無償労働」によって維持されているわけで、これはどう控えめに見ても「矛盾」以外の表現が思い当たりません。

2020-08-04 02:16:51
三塚ハル @mtkharu3

部活動が「興行じゃなくて教育だから観客からお金を取りません」という高尚な理念を持ち出す一方で、実態は教員のブラック労働に支えられている、という二枚舌に違和感を感じないのはNHKをはじめとしたメディアの洗脳のたまものだな、と感嘆の念を禁じえません。

2020-08-04 02:18:22
三塚ハル @mtkharu3

「部活動という枠組みが無いとスポーツの機会が―」という反論が想定されるのでそれもつぶしておきます。

2020-08-04 02:18:55
三塚ハル @mtkharu3

まず「若者がスポーツをするのにお金を出してもいい」という篤志は日本国内にいます。さっきの「宗教団体がプール作ってくれた」もそうだし、「強い陸上部がある町と言って陸上部を地域おこしに使うために8桁の寄付を集めている高校」があったり 続)

2020-08-04 02:20:52
三塚ハル @mtkharu3

承前)テニスの世界プレイヤーを育てる学校を作るために6000万円寄付したとかいう事例が紹介されているわけです。要するに欠けているのは「スポーツをやりたい子供」と「スポーツに金を出すパトロン」のマッチングです。

2020-08-04 02:21:59
三塚ハル @mtkharu3

大学のガチの研究している先生たちが「これからは外部資金を獲得して研究をする時代なので国からの交付金は減らします、自力で研究資金集めてください」と言われているのが現在の日本なので、部活動も自前で資金調達をしろ、と思います。

2020-08-04 02:24:30
三塚ハル @mtkharu3

以上が、「部活動とお金」の問題として個人的に思ったことです。

2020-08-04 02:25:45
三塚ハル @mtkharu3

さて、4つの部活動の問題について述べたところで、今後部活動をどうするべきか、について自分なりに考えたことを語ろうと思います。

2020-08-04 02:26:27
三塚ハル @mtkharu3

まず「現状の部活動を放置する」という選択肢があります。私はこれでも別に構わないと思います。

2020-08-04 02:26:59
三塚ハル @mtkharu3

なぜなら、現在の部活動を維持しようとすればいずれ「教員の不足」という形で公教育が崩壊し、それに巻き込まれる形でハードランディングですが部活動の根本的な制度改革が実施されるだろう、と見込まれるからです。

2020-08-04 02:28:12
三塚ハル @mtkharu3

(まあ現在の部活動への熱狂を見れば「教育敗れて部活動あり」な未来になる可能性もそれなりにあり得ますが

2020-08-04 02:28:51
三塚ハル @mtkharu3

まあさすがにこれはひどいので現実的なプランを考えると、「部活動をプロ選手・日本代表を育成する場として活用するな」の一言になります。

2020-08-04 02:30:04
三塚ハル @mtkharu3

「学校の部活動」とは独立に、プロリーグの予備のユースチームのような形(以下「プロ予備」と表記)を用意し、ここでプロ選手・日本代表を育成する、というのが現実的な落としどころかな、と思います。

2020-08-04 02:31:13
三塚ハル @mtkharu3

なぜ部活動があれだけ学校教育を侵食しても強気でいられるかというと、一つには「部活動がプロ選手・日本代表の育成を担って」いて、「部活動がオリンピックのメダルにつながっている」という現実があるわけです。

2020-08-04 02:32:17
三塚ハル @mtkharu3

(個人的には「オリンピックでのメダルのために学業を踏みにじってスポーツ振興とか北の将軍様と同レベルだろ」と思いますが

2020-08-04 02:33:12
三塚ハル @mtkharu3

そこで、「部活動」と「プロ予備」を分けます。で「部活動はしょせん部活動なので、熱を上げてはいけない」と練習時間や遠征、対外試合や合宿などの量を(僻地を別にして)一律に制限し、実効性のあるペナルティを準備します。

2020-08-04 02:36:02
三塚ハル @mtkharu3

「プロ予備」については部活動が中学高校の売名に利用されてきた歴史を鑑みて、中学高校の関係者を経営にかかわらせないこと、所属する子供の通学する学校の宣伝に加担しないこと、自力でマネタイズを行うシステムを作ること、などが条件になるでしょう。

2020-08-04 02:37:59
三塚ハル @mtkharu3

ネタ元の本では「高校部活動のサッカーがイマイチ弱いので、プロのユースチームとの交流試合を定期的にやることにしたよ」という事例が紹介されていましたが「部活動」と「プロ予備」が試合することは形態の如何を問わず禁止とする必要があります。

2020-08-04 02:39:20
三塚ハル @mtkharu3

「部活動」と「プロ予備」の試合を認めれば「プロ予備に勝った部活動」という評判のために現行の部活動の狂気が確実に復活します。なので一切の例外なく禁止する必要があります。合同練習もダメです。同じグラウンドに同時に選手が居る時点でアウトにしないとだめでしょう。

2020-08-04 02:40:54
三塚ハル @mtkharu3

ただし、どのような形にするにしても、「ルール違反者への実効性のある制裁(予算の取り上げや公共施設の利用禁止)」が無ければ絵に描いた餅で終わるでしょう。「体罰があればいいんだ」と言って「懲戒」の概念に無頓着な日本の学校にとってここが踏ん張りどころになるでしょう。

2020-08-04 02:44:19
三塚ハル @mtkharu3

長くなりましたが、以上が「成功した部活動の事例を読んでかんがえた日本の現行の部活動の問題点とそれに対して思いつく個人的解決策」になります。長ーーーいツイートを読んでくれて、アズレンのガチャで爆死している間も続きを待ってくれてありがとうなのだ。

2020-08-04 02:53:00