【論文】医療従事者等のエッセンシャルワーカー、ハイリスク群への定期PCR検査戦略を想定した数理モデル研究(2020.8.22作成) #新型コロナウイルス
- uchida_kawasaki
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(結果) ・有症状が自己隔離を行い、その後の感染を100%阻止できたと仮定すると、Rは47%(95%CI 32-55)減少する。 発症後に行うPCR検査は自己隔離を必要とする患者数を減少する事ができるが、PCRの偽陰性が約10%あることから自己隔離の有効性は低下する。
2020-08-28 22:14:58・医療従事者や他のハイリスク群を対象とした週1回のスクリーニングを行い、その結果が24時間で得られると仮定すると、有症状者の自己隔離よりもさらにRを23%(16-40)減少できる。
2020-08-28 22:14:58・感染確定者との濃厚接触者の検査の効果はその特定率とタイミングに依存する。 80%の接触者を特定し、症状発症後直ちに検査を行い、24時間以内に隔離できたと仮定すると、有症状者の自己隔離による効果よりもさらにRを26%(14-35)減少できる。
2020-08-28 22:14:59・現在利用可能な抗体検査の性能には大きなばらつきがあり、特異度は迅速検査では90%以下、検査室で行うELISAや化学発光法では95-99%だった。 ----
2020-08-28 22:14:59・PCR検出可能時期と感染力のモデル 図のように感染から6日目で発症。 感染力は発症日をピークとした0-15日間としています。 感染後4日目にPCRで診断可能となると推定。 pic.twitter.com/QxSxZAiFpD
2020-08-28 22:14:59・有症状者の自己隔離によるRの減少効果 横軸は無症状者の割合、縦軸は無症状者の有症状者と比較した場合の感染力です。 無症状が50%存在し、その感染性が有症状者の半分程度と仮定すると、グラフからRは40%減少と読めます。 pic.twitter.com/fKTUVpZWgr
2020-08-28 22:14:59・定期的スクリーニングによるRの減少効果 横軸はスクリーニングの間隔(日)、縦軸は検査から隔離までの時間(hour)です。 7日毎に検査を行い、24時間以内に隔離を行えば、グラフからRは約25%減少と読めます。 pic.twitter.com/T6SKblHhVS
2020-08-28 22:15:00・濃厚接触者の検査と追跡(test-and-trace)によるRの減少効果 症状が出たら自己隔離するという前提になっています。 横軸が接触者の特定率、縦軸が特定までの時間です。 80%の接触者を48時間以内に特定できたと仮定すると、グラフからはRは約20%減少と読めます。 pic.twitter.com/WUYTz1DDFx
2020-08-28 22:15:00・抗体検査の感度と特異度 横軸は(1-特異度)であり、原点に近づくほど特異度が高い事になります。 縦軸は感度です。 円の大きさはそれぞれの数値算出に用いられたサンプル数を表してます。 キット間で性能の違いがありすぎて、玉石混交という表現がふさわしいかと。 pic.twitter.com/8cnry0MW1C
2020-08-28 22:15:01Taka氏が 「検査は偽陰性を生み自己隔離の有効性を下げうる」 ここが理解できない人はキツイ。 とだけコメントし、検査抑制論者が「先生!そうっすよね!検査ダメです!」とクソリプしてた論文を 他の方が紹介するとこうなります。 thelancet.com/journals/lanin… twitter.com/influenzer3/st…
2020-08-29 00:13:44●数理モデルによるPCR戦略毎の実効再生産数に関する検討 →昨日ご紹介しましたが、米国CDCが無症状者のPCR検査を実施しないという新方針を発表しました。 しかし、下記の論文の結果を踏まえると、科学的には本当にこれで良いのか謎です。
2020-08-28 22:14:56自分が知ってる事が当たり前だと信じる事は危険ですね。 togetter.com/li/1580268 twitter.com/mph_for_doctor…
2020-08-23 15:12:28改めて、こういう当たり前のこともしっかりお伝えすることは重要だと思いました。 本当にSNSではいい加減な情報が氾濫しており、すぐに拡散されてしまうので。 何回でも同じことを言っていく必要があるのだと思います。
2020-08-23 08:10:00