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「信用創造」の廃止で、何が起こるか? ――「公共貨幣」によって、「負担なき財政再建」は可能か?
「反緊縮」派を大別すると、「リフレ派」「MMT派」「信用創造廃止派」の三派になります。
今回は、この「信用創造廃止派」が主張する、「公共貨幣」「ポジティブマネー」について検討します。
「信用創造を廃止するとどうなるか」「国債から公共貨幣に切り替えるのはどうか」「負担なき財政再建」は可能か、といったことを考えていきます。
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補足としてまず、「公共貨幣」というと、何か新しい仕組みのように思えるが、昔の日本の幕府が、金の小判を発行していたような仕組みに似ている。
2020-12-12 23:15:04![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
歴史をふり返れば、別に公共貨幣だから、無税国家だとか、負担なき財政再建ができたわけではない。じっさい、江戸幕府が潰れた原因のひとつが、莫大な借金だ。
2020-12-12 23:17:55![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
金融史においては、18世紀のジョン・ローによる「ミシシッピ・バブル」のように、「負担なき財政再建」のくわだては、制御不能のバブルやインフレになって失敗してきた。
2020-12-12 23:23:10![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
最近の反緊縮界隈でよく使われる政府と日銀を統合した「統合政府」という概念は、少なくとも「日銀法」などに基づく現行制度では成立しない。要はファンタジーだ。
2020-12-12 23:25:42![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
日銀の仕組みが複雑で、私の手に負えないので、経済学者の小黒氏の説明に譲ろう。少なくとも、「負担なき財政再建」への反論はあるということだ。
2020-12-12 23:29:33![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
今までの反緊縮に対する批判的検討の中で、大西氏は何回も私のまとめに登場している。そのように常連なのは、彼が極端な主張をされているからだ。
2020-12-12 23:34:45![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
上記事にあるように、ノーベル賞受賞・経済学者のシムズ教授は、「FTPL」理論を採用しても、「インフレ税」によって負担があると認めている。
2020-12-12 23:39:53