ベン・シャピーロの動画『私たちがジョン・ロックを失えば、アメリカを失う』を訳してみた。

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ベン・シャピーロの動画『私たちがジョン・ロックを失えば、アメリカを失う』を訳してみた。独立宣言に記された「人は生まれながらにして平等」「すべての人は神より侵されざるべき権利を与えられている」「政府の仕事はその権利を保護すること」などの理念は誰に由来するのか?youtube.com/watch?v=cw3y-k… pic.twitter.com/s1Xo18car6

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トマス・ジェファソンが起草した独立宣言を読んだとき、ジョン・アダムズとベンジャミン・フランクリンは2つのことに気付いたに違いない。それは、ジェファソンの比類のない文章力と、17世紀のイギリスの思想家であるジョン・ロックの政治的知恵である。 pic.twitter.com/zgglvBWXc7

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私たちは今でもジェファソンの著作家としての能力を称賛する。しかし、ジェファソンの哲学の師を讃えることは忘れてしまった。 ジョン・ロックは、1632年、イングランド・サマセット州の小さな村に生まれた。オックスフォード大学で医学を学んだが、彼を有名にしたのはその政治理論だった。 pic.twitter.com/8ke5GFWp0N

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1690年、ロックは歴史上最も有名な政治的パンフレットの1つである『統治二論』を著した。イングランドは、政治的な大混乱を経験したばかりだった。1688年の名誉革命である。カトリックのジェームズ2世が王位を追われ、プロテスタントのオレンジ公ウイリアムが戴冠した。 pic.twitter.com/s8wkdik51R

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ロックも支持したこの革命の目的は、単に国王を別の国王に代えることではなかった。君主から人民、そして選挙で選ばれた代表の手に権力を移すことだった。ロックによれば、「この王国の法と自由」は市民に属するものだったのだ。 pic.twitter.com/Gl0Ro1YgEK

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もちろん、アメリカの反乱者たちがイギリスとの関係性を見出したのはこの点においてである。アメリカ人は、イングランドの王や議会が押し付けてくる法律について発言権を与えられなかった。そして、控えめに言って、アメリカ人はそれが気に入らなかった。 pic.twitter.com/ZCsrA69dxu

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アメリカ人の不満を表す表現としてよく知られているのが「代表なくして課税なし」である。 しかし、世界が理解できるようにこの議論を組み立てるにはどうすればいいのか? ジェファソンは、インスピレーションとガイダンスをロックに求めた。 pic.twitter.com/QoNHabquTN

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ロックの助けは別の点でも役に立った。イギリスの革命を正当化するために使用された議論を使うよりも、アメリカの革命 (注: 合衆国成立までの一連の出来事を指す) を正当化した方がどれだけ良いだろうか、とジェファソンは計算したのだ。 では、その議論とは何だったのか? ロックは3つを挙げた。 pic.twitter.com/Y9PYuWzrcO

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その1: すべての人は平等に創られた。その2: 一部の基本的権利は政府にかかわらず存在する。その3: 政府はこうした権利を保護するために存在する。 ひとつひとつ見ていこう。 pic.twitter.com/SlBNgpRAbR

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その1: すべての人は平等に創られた ロックは非常に基本的なレベルからこの議論を始めた。すなわち、人間は神によって平等に創られたのだという論点である。私たちは皆、同じ種に属する。私たちは皆、人間的なことができる。この意味において、私たちは平等だ。性質や結果ではなく、権利という点で。 pic.twitter.com/cIxwHFpW4D

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ジョン・ロックは次のように書いている。「同じ自然の便益を享受し、同じ能力を行使するように生まれついた同じ種(中略)に属する被造物が、(中略)従属や服従の関係を持たず、相互に平等であるべきだということはあきらかであるからである」 pic.twitter.com/llhKWUC66U

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この考えに沿えば、国王は庶民よりも上位ではなく、庶民の権利を侵害することはできない。国王は人間である。庶民も人間である。どちらも論理的な判断ができる。したがって、両者は平等である。今では当たり前だが、1690年にはこれは急進的な考えだった。 pic.twitter.com/VFMRjWLnYQ

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その2: 一部の基本的権利は政府にかかわらず存在する ロックは、自由が人間の自然な状態であると信じていた。したがって、自由は政府に先んじて存在する。まず自由があって、次に政府が来るのだ。この考え方は、ジェファソンの有名な一節に表されている。 pic.twitter.com/fP67p57wMF

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「われわれは、以下の事実を自明のことと信じる。すなわち、すべての人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、(中略) 不可侵の権利を与えられているということ。」 pic.twitter.com/Z2tQDI7INy

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ロックはこう書いている。「人間の生来的な自由とは、地上におけるいかなる上位権力からも解放されており、(政府の)意思または立法権の下に立つことなく…」 pic.twitter.com/BVozcuEGRZ

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合理的な人間として、国王であろうが庶民であろうが、他者を傷つけない限りにおいて、望むとおりに思考し行動する自由がある、とロックは主張する。 pic.twitter.com/pmSVLt6gqb

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その3: 政府はこうした権利を保護するために存在する ロックにとっては、政府の目的は、個人の自由を守り、個人が合法的に取得した財産 (土地と有形財) を守ることだった。ロックが最も望まなかったことは、その自由を取り上げ、財産権を損なうことだ。 pic.twitter.com/NP7c2hXopt

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こうした保護を提供しない政府や、権力を濫用する政府は、存在するに値しない。彼はこう書いている。 「法の目的は、自由を廃止したり制限したりすることにではなく、自由を保全し拡大することにある」 pic.twitter.com/YfHNMJCGLd

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3つの要素から構成されるロックの哲学を要約すれば、次のような革命的なスローガンに落とし込めるかもしれない。「私を踏みつけるな」。これ以上にアメリカ的な表現があるだろうか。 (訳注: スレッドの最後のツイート参照) pic.twitter.com/0KlIq1KKzH

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しかし、今日、ロックの思想は総攻撃を受けている。人は平等に創られていないと信じるアメリカ人が大勢いる。彼らは、集団的アイデンティティに基づき、人々は異なる処遇を受けるべきだと考えている。権利は政府に先んじて存在しないと信じるアメリカ人が大勢いる。 pic.twitter.com/PyWk9rPtBx

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彼らは、政府が主人であり保護者であり、思いのままに特権を与えたり取り上げたりできると信じている。そして、ほぼ制限のない権力を政府が持つべきだと信じるアメリカ人が大勢いる。 pic.twitter.com/mrtzJ8lBKF

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こうしたアメリカ人は、ロックが拒否したものすべてを性急に受け入れようとする。家父長的な政府を望むことは、ロックが想い描いたものとも、ジェファソンが独立宣言に記したものとも異なる。 pic.twitter.com/TKR3ASBhQt

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自分たちの歴史や特質の基本的な要素をますます見失いつつあるこの国に、ジョン・ロックと彼の思想を紹介し直す必要がある。なぜなら、もし私たちがロックを失えば、アメリカも失うからだ。 ベン・シャピーロでした。(了) 英文スクリプト: ↓ prageru.com/video/if-we-lo…