研究者になるのに大学、大学院は必要なのか?考えてみた。
中卒とPh.D.コースでは何が違うのだろうか?これが大きな問。あとなぜ小卒?中卒の大学教授がいないのだろうか?(実際数人はいるかもしれないが、兎に角聞いたことはない)
2011-08-06 15:50:15まず中卒とPh.D.コースにいって正規の道を進んでいる人の違い。まずアクセスできるリソースが圧倒的に違う。数学の論文が全部Openアクセスになってるとは思いがたい。そうなるとやはり研究機関に所属している人とそうでない人のアクセスできる情報量は天と地ほど違うだろう。
2011-08-06 15:52:17研究はのざらしの荒野から突然できる者ではなく、先人が積み上げてきた夥しい数の研究の上になりたってる。Googleで全ての情報は残念ながら手にはいらない。発表されている研究の全ての情報がOpenになることを研究者は望んでいるが実際そうでない。
2011-08-06 15:54:10@teppeif7 「これを明らかにすれば大発見」という問題設定ができないんじゃないでしょうか?何も分からず荒野を彷徨ってオアシスと見つけるのって、ありえないくらい確率が低いんだと思います。最低限の道標が必要で、それが高等教育なのかな、と。
2011-08-06 16:16:22@greener21 たしかに複雑化する研究で重要なアジェンダ設定ができないのはかなり痛いですね。Yanagisawa先生の明言で「よい問いを見出すことは、それを解くことより難しい」というのがありますからね。
2011-08-06 16:25:46僕は@sobata2005さんの”場”説が結構有力だと思ってるのだけれど、例え数学は自分一人でできる(理論上)学問としても、やはり多数の同じような高いレベルで研究している人と物理的に研究話しができるというのはとてつもないアドバンテージだと思う。
2011-08-06 15:57:43skypeなどで代替できるのかもしれないが、やはり実際面と向かって黒板をつかいダイナミックに議論するのとそうでないなどの違いは誰しも経験してるだろう。つまり”情報”と”場”という2つのdisadvantageがある。これは結構大きい。
2011-08-06 15:59:56さて、まぁ、それらの掻い潜ってすぐれた論文を書いたストリート研究者がいたら、僕は大学で教員する事も可能だと思う。そういう人が大学の教員になりたいと思うかは別として。
2011-08-06 16:03:50まぁ、ドライ系の研究はストリート研究者が出てるくる余地はありそうだが、ウェット系研究ははっきりいって0%。もしアカデミアで研究したいならすくなくとも大学は出てないと不可能。Ph.D.は特段必須ではないが、きとっとした研究施設でしっかりトレーニングを受ける事が必須。
2011-08-06 16:08:05ウェット研究は既存の研究施設のリソースを使えない人はまず実験できない。つまり大学院にいってPh.D.コースというのはその過程でリソースを使える身分である為に必要なわけで、トレーニングという意味合いよりもむしろそちら大きなウェイトをしめてたりする可能性すらある。
2011-08-06 16:11:20そんなわけで大学や大学院にいかなくても大学教授になる可能性はあるし、門戸を開いても全くかまわないが、そんな風になるのは特定の分野のみで大多数の理系分野はならなそうな予感、というのが僕の感想で、ござる、と。
2011-08-06 16:13:22そういや私が昔かじっていた分野ではMacCulloch(マッカロー)とPittsという人のモデルが古典になっているのだが、Pittsという人は確か中卒で、大学にもぐり込んだりしてたみたいだけど、籍は置いていなかった(はず)。(続く)
2011-08-06 16:14:09(承前)んで数学のセンスを買われてMacCullochと共著で論文を書き、一躍有名になってMITに雇われるんだが、結局まともに論文を書かず他人とも交流せず、やさぐれてアルコールに溺れ、アル中で死亡。学位が必須とは思わないが、大学で受ける訓練はそういうリスクを減らす効果はあるかと。
2011-08-06 16:17:59@teppeif7 ほぼ全面的に同意です。あえてコメントするとすれば、もはや時代が変わってしまってストリートからアカデミズムのスターダムに上がれる時代ではなくなった、という方が正しいのでしょう。
2011-08-06 16:22:15@teppeif7 そもそも、それを言うなら「同じ実力主義の(例えば)MLBにド素人の草野球プレイヤー出身者がいないのか?」と問う方が先でしょうし、ね。「オールドルーキー」という映画が昔ありましたが、映画になるくらい珍しい話なわけです。
2011-08-06 16:23:50まぁでも、ヒト認知神経科学は案外ひょっとしたらストリートからアカデミズムのスターダムにのし上がれる可能性を今も残す分野かもしれないな、とちょっと思った。まだまだアイデア勝負の世界という側面もあるし。
2011-08-06 16:26:11確かにもはやスポーツ会にすらストリートアスリートを発見する方がはるかに難し時代になりましたね。トレーニングカリキュラムが高度に発達している今、それから外れると厳しい。RT @vikingjpn ”「同じ実力主義の(例えば)MLBにド素人の草野球プレイヤー出身者がいないのか?」”
2011-08-06 16:27:17ラカン君(@allergen126 )はブロブなど拝見してると相当聡明なようだし、このような問題提起は実際必要だと思う。なぜPh.D.コースが必要なのか?多くの人が研究したいが為になし崩し的に行ってると思うけど(自分も含めて...)その”場”に感謝しながら研究したら、いいかもねw
2011-08-06 16:22:59ヒト認知神経科学がいかにストリートからのし上がれる可能性を残してるとは言っても、その根底に求められる生理学・心理学・工学・統計学の学識の分厚さを考えると、アマチュアから始めてトップレベルに達するのはやっぱり至難の業だと思う。何だかんだでPhDコースを経た方が手っ取り早い。多分。
2011-08-06 16:40:33ちなみに僕はヒト認知神経科学の専門家だけど、生理学も心理学もコースワークでは殆ど習ってないに等しい。けれども、PhDコース及びPDになってからの環境では、周囲を見渡せば必ずそれぞれの専門家がいてアドバイスを仰げた。その環境こそが重要だったんだろうと思ってる。
2011-08-06 16:45:10