- Mushi_Kurotowa
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「ゴキブリはセルロースの分解機能と窒素の再回収機能を持つので栄養バランシングの必要性が最も低いだろう、しかし自由摂食では栄養をバランスする食行動をとった」も再回収とか分解機能が「被食圧を下げる」目的だった場合、捕食者がいない条件の選択実験でえり好みをするのは不思議じゃない。
2021-08-12 22:03:49「捕食動物(ゴミムシ・コモリグモ・造網性のクモ)でもそれぞれ栄養バランスが図られる行動が見られた。」 これも捕食動物でありがちな状態である「空腹」でない場合が条件になってしまって、それ自然状態でどこまでありうるの?と考えてしまう。空腹ならえり好み行動は抑制されるわけで。
2021-08-12 22:09:09「ヒトの残飯を食べるよう進化したイヌ」この辺りも涙ぐましいなぁ。人家近くに住むヴィレッジドッグのうち、ヒトと競合する食材を欲しがって我慢できないイヌはアレされちゃったんだろう。
2021-08-12 22:11:38雨が小ぶりになってきたので帰宅。 ばんごはんも買った。
2021-08-12 22:37:25続き。 イヌも(後述する人間と同じで)農業生産によって炭水化物が豊富な世界に変わったとき、穀物などのデンプンを消化できるように変わった。カロリーを取りすぎる傾向も。本来(自身の栄養バランスに近い動物を捕食している)捕食動物に栄養バランシングは必要ないのでは?著者は前提が誤っていたと。
2021-08-15 02:20:57「捕食動物かどうかによらず、生物の栄養ニーズは食べ物や季節、健康状態、ライフサイクルなどで目まぐるしく変化する。」全く同意。読み進める。「冬眠明けにゴミムシは脂肪を好んで、蓄積後にタンパク質を選んだ」。
2021-08-15 02:28:51「飛行時間が長いバッタほど炭水化物の比率が高いエサを好んだ」 これ知らなかった。 このあたり短翅とかケージのサイズでも変えられそう。強制運動器をつけると低タンパクのエサでもよく育つ?代謝は?
2021-08-15 02:31:18「相互作用する複数の食欲というメカニズム」これは納得。 食行動を解析するために、食の栄養素をこのモデルで解釈していく、というのは全く同意だけど、我々の持つ主観的な情動としての食欲ってそれでいいんだっけ、というのは後半出てきそう。
2021-08-15 02:33:50「ダマヤブワラビーの母乳は単一の食物とは名ばかりで、赤ちゃんの発達段階に応じて栄養組成を変えていく。」 「年齢の異なる2匹の子を抱えるとき、専用の栄養組成の母乳を生産する専用の乳首がそれぞれ与えられる」 すごいな有袋類。
2021-08-15 02:37:49採餌理論の再考 「私たちは、生物学者として、(中略)自然が豊富で多様な食物を提供してくれるのはごく限られた状況だと知っていた」 そうそうこれ。 「例外なく動物は栄養バランシングをしており、それが満たされないときの「プランB」を持っている」 スイッチできっかり分かれるものだろうか。
2021-08-15 02:41:49バッタのプランB「バッタはタンパク質ターゲットを達成するためならば、発達を遅らせて肥満になることも厭わない」 とのこと。判断保留。読み進める。 「捕食回避のためならタンパク質ターゲットも諦める」とかと同列に語れるんだろうか。
2021-08-15 02:44:30バッタを個別飼育していると、「結局死に至る栄養不良の個体」が常に生まれるのも気になっていて、捕食回避のために不健康な個体数を増やすことも厭わない、の可能性も考えていたので、ちょっとこれは気になるなぁ。読み進める。
2021-08-15 02:45:53「では人間におけるプランBは何か」で第6章へ、本題に入ってきた。
2021-08-15 03:23:20「(バッタと違って)人間は忘れっぽく、他人だけでなく自分にもズルをしたりウソをついたりする」 すごく実感してる。「人間を一定期間隔離監禁して一種類の乾燥した実験餌だけを与える実験」だと志願者がいない。
2021-08-15 03:48:26「10人の大学生を山小屋に連れて行き、1週間カフェインもアルコールもチョコレートも与えず、人間バッタとして扱った」 解決策が荒い。
2021-08-15 03:50:07最初の2日は自由なビュッフェ、34日は高タンパクと低タンパクのグループに分けて、最後2日は元に戻して解放。 ビュッフェではタンパク質のカロリー比率は18% 中間2グループに分けたのに「驚くべきことにどちらもタンパク質のカロリー比率を維持した」 えーこれおもしろい。
2021-08-15 03:54:39「強迫性完食」もったいないからさらにあるものを全て食べようとする傾向。 「肥満 タンパク質レバレッジ仮説」は2005年、人間栄養学の分野に波紋とためらいを持って受け入れられた」 おぉ。
2021-08-15 03:58:59さらに追加実験。「おいしさを巧みに隠す調理により開発された実験食によって、タンパク質量がわからないよう統制されたものを食べさせたところ、低タンパク食の被験者の摂取カロリーは12%上昇」
2021-08-15 04:01:55「余剰カロリーのほとんどは間食から来ていた」 「ほとんどがしょっぱい系の旨味の感じられるスナック」
2021-08-15 04:03:21アミノ酸調味料がタンパク質の見積もりを狂わせる? 「ウサギ飢餓 25人のアメリカの探検隊が北極に遠征し、15名が死亡。タンパク質中毒(カロリーあたりのタンパク質が高すぎると起こる?)」
2021-08-15 04:06:43カロリー制限で寿命が伸びる話。これは有名。
2021-08-15 04:08:33ショウジョウバエの実験「少量のタンパク質では、長生きするが子孫を多く残せない。少し増やせば、子孫は不安がそれほど長生きできない。さらに増やすと、寿命も伸びず子供も増えない」
2021-08-15 04:16:19「自由に選択させた場合、最多産卵数を支える炭水化物とタンパク質の組み合わせを選んだ」 「ハエでは言えるけど哺乳類でもそうなの」の懐疑的な態度はよく見た。
2021-08-15 04:19:19第8章マウス研究。 「マウス研究では6トンのエサと5年のハードワークが必要」これもわかる。
2021-08-15 04:20:48