論文の著者はどこまで貢献したら入るのが適当かは諸説あるけど雑に人を切ると揉めるという話

21世紀において科学論文を書く研究をホントに独力で行うことは稀であって、論文の「著者」をどう設定するかは常に難しい問題だと言える。 特にギフトオーサー問題と呼ばれるような、貢献のない人間に成果のみを与えるケースも世の中には時折見られ、注意される場合もある。 一方で「どの程度貢献しているか」はハッキリ言って外からでは見えづらいわけで、中の人がこうと言えば不利益被った人も黙らざるを得ない事もあるけど令和にはSNSがあるのだった……。
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K.Q.S @skm58

夫妻でやってるのは別にいいけど、途中から全くコントロール効かない感じになってしまって、学生にいろいろしたので、進学等は進めません。搾取されます。

2021-09-19 18:04:02
K.Q.S @skm58

最初にPIから来たメール 主著者君は(skmが渡した)初期構造セットから、最終産物であるxxxを設計するまでに、多くの計算による工程を経て、計算機設計構造を構築し、それらの生化学実験を行いました。総合的にエフォートを勘案し、skm君の貢献については、謝辞に記すことが妥当であると判断しました twitter.com/non_iid/status…

2021-09-19 18:28:43
Akinori F. Ebihara @non_iid

定期的に「authorは増えるほど1人あたりの貢献が薄まる」と思ってる人いるの何なんでしょうかね。 authorshipってそんなlinearなもんじゃないですよ。 twitter.com/skm58/status/1…

2021-09-19 18:10:55
K.Q.S @skm58

そして私を著者に入れるとPIが言っていた。本人がメールでこう言っている。 >oo君の論文の作成を開始する以前、skm君をoo君の論文の著者に加えることを考えている、と話したと記憶しているのですが不用意な発言でした。謝罪します。

2021-09-19 18:32:48
K.Q.S @skm58

しかし機構がPIの判断を追認して「不正行為はなかった」と判断した以上、私は静観する以外ないですね。 心情的には論文がご破算になるのは望んでませんので、これ以上強硬な手段(リトラクトを求めるとか)も取らないと思います。 論文、楽しみに待ってます。

2021-09-19 19:09:53
とりさん @biochem_fan

うーん、これについては、当事者の片方の意見しか見えてこないのと、当該分野での標準的なやり方が分からないのでなんとも言えないというのがとりさんの立場。

2021-09-19 19:10:00
とりさん @biochem_fan

例えば、化合物とかファージディスプレイのライブラリを作っておいて、そこから目的の性質のものを釣ってくるような系で、そのライブラリを最初に作った人がずっと共著になるというのも変に感じる。

2021-09-19 19:11:18
とりさん @biochem_fan

「審議結果」の文章にかかれているように、「論文全体の論旨についての責任を持つ」という基準が普通であるような分野や研究室であれば、謝辞に留まるような場合もありえると思う。一方、そういう consistent な基準がなく、この論文に関してのみ特別扱いしているなら、ハラスメントだろう

2021-09-19 19:14:27
K.Q.S @skm58

私も著者に入るための基準が毎回一定だったら特に問題はないと思う

2021-09-19 19:21:20
とりさん @biochem_fan

あと、とりさんが日本にいた頃は、X 線回折や電顕単粒子解析のデータ処理を助言したり手伝うと、その構造の機能的意義の解釈について関与していなくてもほぼ自動で共著を offer されていたが、イギリスで移った先では、謝辞が普通で、それすらない場合も少なくなかった。

2021-09-19 19:28:57
とりさん @biochem_fan

ただ、「日本は専任で定年制の staff scientist が少なくて、ポスドクがビームラインや電顕の操作を手伝ってる場合が多いから、共著にして業績の足しにしてあげないと彼らのキャリアが死ぬ」みたいな声を聞くことがあるが、そうやって論文そのものとは関係ない事情で決めるのは間違っていると思う。

2021-09-19 19:32:11
K.Q.S @skm58

@bachemis ありがとうございます。 どちらかといえば後者だと考えています:今回の用途のために母集団となる膨大な構造からNC末端距離が○Å以内という条件で選抜を行った上でデータを提供しています。

2021-09-19 23:22:50
K.Q.S @skm58

また現実的な問題として、投稿論文が査読に回った時点で、私が担当した部分に指摘が入る可能性がある。その場合、どのように対応するつもりなのだろうか?

2021-09-21 00:46:56
K.Q.S @skm58

今回主著者と話してみて、データの素性がきちんと伝わってない感じがした。つまり私のやった作業が論文に正しく書かれるか非常に不安が残る。 その点、もし協力できることはした方がいいと思った。

2021-09-21 00:48:32
K.Q.S @skm58

例えば、具体的には言えないが私のデータ選抜手順・結果にレフェリから疑義が出る可能性もあって、そうなった時、投稿チームはどう対応するのかよくわからない。

2021-09-21 00:51:03
K.Q.S @skm58

そうなったら協力することはするけど、著者に入れろとは言えないな。趣旨として「冒頭少し関わっただけの人間が、最後になって不当にねじ込もうとしている」とさえ言われたわけで、著者に入る気はない。

2021-09-21 00:51:34
K.Q.S @skm58

あとは、昨日のやりとりで、主著者氏が学位に関して相当追い込まれていることがわかったので、学位関係が済むまでは、追加の申し立てや告発は行わない、ところまでは決めている。

2021-09-21 00:54:36
Prof. Keiko Torii @KeikoUTorii

著者か謝辞か。私が世に出た論文(勿論、自己最大の被引用件数)は、その研究と全く関係ない人の成果になるはずだったそうだ。その話を聞いた私は、論文を全て自分で執筆、図も全て作成。前ボスと共著者に「論文作成しました。これから投稿しますが、ご意見があればどうぞ」と承諾していただき投稿 1/n

2021-09-20 01:20:23
Prof. Keiko Torii @KeikoUTorii

その論文は大きな着目を浴び、私は分野のパイオニアと評価され、ポスドクなのにグラント審査依頼が来て、すぐに米国永住権もとれた。2度と日本から声がかかることはないと覚悟した。私のようなキャリア構築は誰にも勧められない。それでも、研究者人生の一大局面で妥協しなかった自分を褒めたい 2/2

2021-09-20 01:26:59
Prof. Keiko Torii @KeikoUTorii

追)そんな経緯もあり、共著者や著者貢献度などをフェアにすることには、かなり気を使っている。だが、異分野共同研究がデフォとなった今日の生命科学では、共著の基準は複雑な問題でもある。

2021-09-20 01:29:38
Licca Tanuma, Ph.D. @tkmpkm1_mkkr

まあデータを出した人が著者にならないなんて僕の感覚では基本的には考えられない。

2021-09-20 10:41:07
Licca Tanuma, Ph.D. @tkmpkm1_mkkr

実験データなどを出すには労力がかかる。その労力に対する敬意が何もなければ、著者を謝辞に下げるなんてことが平然とできるんだろう。ただ謝辞って言っても、何も感謝していないくせにな。これでは労力を盗んだようなものじゃないか。

2021-09-20 10:47:22
Kazunari Miyamichi @K_Miyamichi

オーサーシップの怖い話といえば、一年ほぼ毎日土日も来て仕事してたのにたまたまボスが論文書く気になったその日(たしか祝日)にラボに居なかったという理由で筆頭著者を降ろされたのは聞いたことある。

2021-09-20 15:18:49
まぐろ @maguroIsland

共著は関係した人全部ぶち込んでいくスタイルで、逆に共著ほど貢献なかったっすって人にはセルフで降りてもらってた

2021-09-20 15:48:32
田口善弘@発言は私の個人としての見解であり中央大学やその機関の意見を代表するものではありません @Yh_Taguchi

データ渡されて解析して結果がでず、ダメでしたと返したんだけど、別のやり方を他の人がやってうまく行った。「貢献してないから著者から外れたい」と言ったら「ダメだとわかって初めて次が試せたのだから貢献が無かったとは言えない」という理由で著者に入れてもらってしまったことがある。 twitter.com/antiplastics/s…

2021-09-20 12:48:29
もじゃもじゃのほう (Koki Tsuyuzaki) @antiplastics

共同研究やる前にオーサーシップはちゃんと話し合っておこうと思った

2021-09-20 12:26:38

本人登場して喧嘩してた(らしい)