鏡の国の王子さま(仮)・現在進行形共同作品(非公式)古い順1

鏡の向こう側にうっかり足を踏み入れたギニュー特戦隊&ザーボン。 彼らが見て、出会ったものとは? 紗羅香とザーボン王子が共に綴り、互いの世界を『鏡』を介して共有する小説。 実況ツイート式でお届けします。 続きを読む
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@Z0211_2

「どうした?グルド。何かあったか?ほら、お前の好きな果物取ってやるよ。」 #sarass

2011-09-17 22:32:06
@saraka4237

リクームは手近にあった木から実を二つもぎ取ると、一つをグルドに投げてよこした。「・・・?」受け取った黄色い実は、よく熟れていて美味しそうだ。リクームはその実を丸かじりした。食べ方が分からなかったグルドは、それに習いかじった。 #sarass

2011-09-14 12:15:20
@Z0211_2

「王子とか料理長が来たら怒られちまうからさ!早く食っちゃえよ!」 リクームはグルドにさっさと食べるように促した。 #sarass

2011-09-17 22:23:52
@saraka4237

柔らかい果肉と、甘い汁が口いっぱいに広がる。「うまい!こんなうまい果物は初めてだ!」感嘆の声を上げたグルドは、あっという間に平らげてしまった。その様子を満足そうな顔で見ていたリクームは、別の果実を投げてきた。二人は甘いひとときを、思う存分堪能した。 #sarass

2011-09-14 12:15:47
@Z0211_2

「ふ~!食ったなぁ~!」 腹をさすりながらリクームは生い茂る木々に複数引っかかっているハンモックのうちの1つにによじ登り、そこに寝そべった。 それに習い、グルドも他のハンモックで休憩しようと木に手を掛けたその時。  #sarass

2011-09-17 22:24:19
@Z0211_2

「あ!!!」 リクームは大声を上げ、飛び起きた。 「グルド!お前、ペットたちにえさやったか??」 #sarass

2011-09-17 22:24:31
@Z0211_2

そして、またこちらでは・・・・バサバサバサーーー!!!!大きな音に気付いたバータ。バラの棘を取るのに夢中だったが、さすがにその大きな音には気付いたのだった。「すぐ近くみたいだな。ちょっと気になるな・・・行ってみるか・・・」バータは音のした方へ行ってみることにした。 #sarass

2011-09-17 23:17:28
@saraka4237

「痛ってぇーっ!」ジースは全身に受けた痛みに、大声を出した。「ちくしょーっ!何なんだよ!これは!」よく見ると、それは綺麗な花をつけたバラだった。どうやらジースは、バラが植えられた花壇の上に落ちたようだ。 #sarass

2011-09-14 17:43:36
@saraka4237

手入れをされていただろうバラたちは、ジースの重みで目茶苦茶になっていた。「こんな所にバラなんか植えやがって!誰だ!責任者、出てこい!」と、誰もいないのに文句を言ったのだが・・・頭上から返事が降ってきた。 #sarass

2011-09-14 17:44:23
@Z0211_2

「・・・・・なにやってんだ?ジース・・・こんなところで・・・」 バラに絡まった状態のジースを苦笑いしながら見るバータ。 自力で抜けられないジースに手を差し伸べた。 #sarass

2011-09-17 23:18:26
@saraka4237

激しい衝撃音と共に、リクームの背中に激痛が走った。「いっ・・・痛てぇな〜!」とは言うものの、怪我をした様子がない所を見ると、そうとう頑丈な身体のようだ。リクームは、停車していた車の後方に落ちたらしい。トランクがリクームの巨体で潰れていた。 #sarass

2011-09-14 18:17:11
@Z0211_2

「・・あ・・ああ・・・・・・・。」 私はあまりのショックに声が出なかった。 このジェットカー・・・かなりのレア物なのに・・・・・。  #sarass

2011-09-17 23:52:14
@saraka4237

「こいつのおかげで、オレは地面に激突しなかったわけだ!」ラッキー!とばかりに喜ぶリクーム。「・・・?」ふと目線を上げると、睨みをきかせた男がこちらを見ていた。見覚えのあるその男は、全身から怒りのオーラを放っていた。 #sarass

2011-09-14 18:17:28
@Z0211_2

「リ、リクーム・・・・・き、貴様・・・・なんてことを・・・」 わなわなと沸いて出る怒りに、両手作った握り拳が自然と震えてくる。 「・・・・・リクーム・・・そんなに私に変身してほしいのかな・・・?」 私はリクームを思いっきり睨み、不適な笑みを与えた。 #sarass

2011-09-17 23:52:28
@saraka4237

バータは柔らかい地面の上に落ちた。おかげで痛みはなかったが、代わりに甲高い鳴き声が聞こえた。「うわっ!何だ!このやかましい声は!」咄嗟に耳を塞ぎ、辺りを見る。そこは白い地面だった。フサフサしていて、温かかった。まるで生きているようだ。「ん?生きて・・・?#sarass

2011-09-14 19:33:41
@saraka4237

もう一度、周囲を見た。「えっ!地面が・・・動いてる!?」なんと、周りの景色が流れるように通り過ぎていく。「オレ、空なんか飛んでねぇぞ!」また甲高い声がした。更に、バサバサと羽音まで聞こえてきた。「ま、まさか・・・鳥か!?」ようやく自分のいる場所が理解出来た。 #sarass

2011-09-14 19:34:16
@saraka4237

バータは、巨大な真っ白い鳥の背中の上にいたのだ。「何だよ!このでっかい鳥は!」鳥は背中にバータが乗っていることに気づいていないのか、嫌がる様子もなく飛び続けている。「コイツ・・・どこへ行くつもりだ?」考え込むバータの耳に、今度は助けを求める声が聞こえてきた。 #sarass

2011-09-14 19:34:46
@Z0211_2

「おーい!そこに誰かいるのかぁ~?!俺を助けてくれ~!!!」 #sarass

2011-09-18 21:17:10
@saraka4237

最初は空耳かと思ったが、違うようだ。声を辿っていくと、主は鳥の脚辺りにいた。「グ、グルドじゃねぇか!お前・・・なにそんな所で遊んでんだ?」と、バータは場違いな質問をした。「空、飛べるんだから自分で何とかしろよ!」だが、よほど混乱しているのだろうか。 #sarass

2011-09-14 19:35:09
@saraka4237

グルドは思いっきり首を横に振ると、早く助けるよう、バータに催促した。「ちっ!しょうがねぇな・・・」バータは舌打ちをすると、鳥の体毛を掴みながら足元まで進んだ。助けようと手を伸ばした時、グルド以外に絡み付いている物を見つけた。 #sarass

2011-09-14 19:35:33
@saraka4237

「はぁ?脚に引っ掛かっているの・・・お前だけじゃねぇのか?」そこにあった物は・・・鏡だった。 #sarass

2011-09-16 19:06:07
@Z0211_2

「いいから早く助けろよ~!」 グルドはバータが差し出した手に捕まり、漸くグルドは鳥の背中まで移動する事が出来た。 「ふぅ~・・・危なかったぜ・・・サンキューな!バータ」 #sarass

2011-09-18 21:18:55
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