"モズラーの名刺" / 通貨が純資産なわけがないという話

通貨が国民の資産たり得るのは、政府の負債であるが故によってのみである。それが表券主義(Chartalism)の基本中の基本。
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シェイブテイル @shavetail

「国富」(こくふ、英語: National wealth)とは、国民全体が保有する資産から負債を差し引いた正味資産。(wiki) 国富は国家全体の純資産(正味資産)のことですから、 政府と民間の正味資産を合算すると国富ですね。 twitter.com/motidukinoyoru…

2021-11-01 14:13:06
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@shavetail タイトルは国家の富なのに、文面は政府の正味資産のことしか書いてないんですよね。 なので、いわゆる国富とは異なる話をしていると思います。

2021-11-01 13:17:14
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@shavetail いや、国富の定義はよくわかっとるんですが、くだんのIMFの文書は、文章内は政府単体の正味資産の話しかしとらんので、恐らく政府預金は合算されてそうですなーという。 で、国民経済計算/資金循環統計の方では、硬貨は中央銀行負債に合算されて処理されとります。

2021-11-01 14:16:39
シェイブテイル @shavetail

@motidukinoyoru 次のブログ主はSNAなどに詳しいと自負されている方のようで、その硬貨についてはこんな記載があります。 taro-sna.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/p… [現金の発行主体] 現行の制度において、日本銀行券の発行主体は日本銀行であり、貨幣の発行主体は国である。しかし、資金循環統計においては、 1/

2021-11-01 14:50:06
シェイブテイル @shavetail

@motidukinoyoru 日本銀行券と貨幣を同等に扱うため、両者とも中央銀行が発行したものとみなし同部門の負債に計上している。両者を同等に扱うのは、日本銀行券と貨幣が相互に互換性を持つためである。 とされその注では 一方中央銀行の資産サイドでは、中央政府に対する債権を有すると擬制(その他資産として計上). 2/

2021-11-01 15:09:55
シェイブテイル @shavetail

@motidukinoyoru とされています。これはすなわち、資金循環統計(そして恐らく同じくJ-SNA)では、政府から貨幣を引き取った段階では、「お金」として計上せず、紙幣と同じく、市中銀行が貨幣を受け取った段階で、中央銀行の負債として計上し、3/

2021-11-01 15:10:53
シェイブテイル @shavetail

@motidukinoyoru 同時に、中央銀行の資産と政府の負債が同額だけ増加するという形になっているということだと思います。 と記されています。要するに現実の政府・日銀の貨幣と政府別口預金とのやり取りは説明が面倒なので、政府貨幣も日銀券に擬制し、4/

2021-11-01 15:13:16
シェイブテイル @shavetail

@motidukinoyoru 日銀券交付の相手方に債権を設定するかの如くに、実在しない政府に対する債権を「その他資産」として計上しているということでしょう。SNAが現実を捨象して単純化したため、単に日銀保有硬貨は日銀当預という日銀負債を削減する効果を有するという事実の代わりに、日銀が政府の肩代わりをして 5/

2021-11-01 15:16:21
シェイブテイル @shavetail

@motidukinoyoru 政府が負うべき債務の代わりに硬貨を民間に交付し、その交付硬貨分(資産減少)に見合う対政府擬制債権を設定したという建て付けにしてあるのでしょう。 なおこのスレにはブログ主や私の推測が入っている可能性がありますが、SNA解説の記載”A-a現金”とも合っています。 boj.or.jp/statistics/out… 6/6

2021-11-01 15:21:31
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@shavetail SNAが硬貨を中央銀行負債として処理するのは、単純化するためというよりは、現行の信用貨幣(債務貨幣)制度との一貫性を取るための必然的な処理と理解しています。 つまり、便宜的な処理ではなく、本質的な解釈です。 政府個別の会計も、マクロの金融分析は分別しなくてはなりません。

2021-11-01 17:25:17
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@shavetail 政府個別の会計も → 政府個別の会計と

2021-11-01 17:32:45
シェイブテイル @shavetail

資金循環統計の解説4章A-a.現金 (貨幣は)>中央銀行の資産サイドでは、中央政府に対する債権を有すると”擬制”(その他資産として計上)。 【擬制】① 本質はちがっているのに、みせかけだけでとりつくろうこと。実質があるらしく見せかけられた虚構。以下略[精選版 日本国語大辞典] twitter.com/motidukinoyoru…

2021-11-01 17:56:41
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@shavetail 実会計とは異なるのはその通りですから、その処理を"擬制"と呼ぶのは当然です。 問題なのは、何故そのような"擬制"が必要なのかということです。 その理由は、実際に政府で行われている会計と、マクロで金融関係を整理する手法との間に乖離があるから、という一点に尽きます。

2021-11-01 18:02:05
シェイブテイル @shavetail

@motidukinoyoru 大久保和正「政府紙幣発行の財政金融上の位置づけ ―実務的観点からの考察―」は読まれたことがありますよね。あの中で別口預金だとか現金主義だとか書かれた部分を思い出してもらえれば、コイン発行の「本質」は明らかだと思いますよ。

2021-11-01 18:05:03
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@shavetail 具体的にどの記述のことをおっしゃっているのか分かりかねます。 dl.ndl.go.jp/view/download/… では実際のところ、日銀に政府貨幣を引き受けさせるのは、実質的に永久無利子国債を引き受けさせるのと同じこと、という風には書いてありますね。これはその通りです。

2021-11-01 18:11:47
シェイブテイル @shavetail

@motidukinoyoru それは大久保さんの意見として、現在の幣制の中で補助貨幣として政府貨幣を引き受けさせれば、ということですね。 そこではなくて、図1.日銀などの相手なしに政府が貨幣発行すると、政府預金(別口+当座)が生まれるという図ですね。

2021-11-01 18:18:37
シェイブテイル @shavetail

@motidukinoyoru 当初政府だけで生んだ政府貨幣を日銀に引き受けさせるとまだつかえないものの政府預金(別口)となり、流通に応じて政府預金(当座)という「財源」になる。こんな面倒なことが生じるのは政府と日銀の会計処理のタイミング(現金主義、発生主義)の違いというだけで、最終的にはコインで政府当座預金を

2021-11-01 18:21:23
シェイブテイル @shavetail

@motidukinoyoru (対価、見合い資産なしに)政府は手に入れていて、この過程でなら(資金循環統計の擬制はともかく)どこから政府が(誰かに)負債を負うという話が出てくるのかが分からないと思いませんか?

2021-11-01 18:23:24
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@shavetail むしろ制度としてはわかりやすいのでは? 発行貨幣が機能するのは、それが徴税前借として民間に交付された段階、つまり日銀から引き出されて市中に流通された段階です。 ですから、民間債権(政府負債)としての機能が発揮される段階で初めて歳入として認識されるのは極めて理に適います。

2021-11-01 18:34:26
シェイブテイル @shavetail

@motidukinoyoru その一方で、政府の方は通貨発行益として通貨は発行高全額を認識したいと考えているため、補助貨幣としての場合こそ(別口+当座)という形をとっていますが、昔の太政官札のように、政府が中銀を介さず発行すれば、発行段階で全て遣えるので、本質というならこちらの原型の方でしょう。

2021-11-01 18:42:52
シェイブテイル @shavetail

@motidukinoyoru 太政官札型にせよ、補助貨幣型にせよ、日銀が貨幣発行で負債を負うのは当然として、依然として政府が政府貨幣発行見合いで負債を負うとするのは「擬制」以外ではあり得ませんね。

2021-11-01 18:44:15
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@shavetail そりゃ中央銀行を介さないってんなら、おそらくは発行通貨ってのはそのまま支出されてるはずなので、支出分=流通分を歳入として認識するのは理に適うでしょう。 その額分だけ民間債権(徴税前借)が発生しとるわけですから。

2021-11-01 18:44:40
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@shavetail それは単に政府が現金主義会計を採用しとるというだけのことです。 ricky兄やんも書いとりましたが、現金主義会計に則って発行通貨を負債計上しないといったって、いざ一般政府に対して500円玉が支払われたら、それは500円分の弁済を了解しなければなりません。これは、

2021-11-01 18:47:38
シェイブテイル @shavetail

@motidukinoyoru そうであるなら中銀を介さざるを得ない補助貨幣でさえも 政府:シニョリッジ⇒貨幣見合いは純資産と、 中銀:受入れた貨幣見合いに政府に政府預金を信用創造 の2つを統合政府で考えたら、政府預金の信用創造が両者で相殺され、 統合政府:シニョリッジ⇒貨幣見合いは純資産じゃないですかね。

2021-11-01 18:48:57
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@shavetail 負債として認識するのが、発行時点か(発生主義)、受領時点か(現金主義)というだけのことで、結局、発行貨幣は徴税前借としてのみ機能する。 なので、マクロでは負債として処理するしかない。統計上は中央銀行負債として処理されますが、広くは統合政府負債として処理されるべきでありましょう。

2021-11-01 18:49:59
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