あまり知られてないと思うけど「オヴァートンの窓」という概念がある。
十中八九、人名が横文字なのも知られてない理由の一つだと思う。
なので無理やり「大張の窓」と呼ぶことにする。
オバしか合ってないし、大張さんに関係ないが「とん」で終わる日本の人名を聞いたこと無いから仕方ない。
オヴァートンの窓(Overton Window, オーバートンの窓)とは、多くの人に尊重すべきのものとして受け入れられる政治的な考え方の範囲のことで、「多くの人に受け入れられる思想は、窓のように一定の範囲の中に限定されている」という考え方である。
「窓」は常に変化し、かつては受容されていなかったものがいまは受容されたり、その逆もまた起こる。「窓」の枠に収まらないような極端な政策が広く世論で関心を持たれ議論されるようになれば、「窓」が移動して範囲の中に収まる効果があるとされる。選挙などにおいては、政策は「窓」の枠の中に入るように関心を持ってもらう必要がある。
アメリカのシンクタンクMackinac Center for Public Policyの上級役員だったJoseph P. Overtonによる考え方で、彼の死後に同僚のJoseph Lehmanが命名した。
https://makitani.net/shimauma/overton-window
大張の窓は常に変化する、実際は意図的に動かすことも可能。それは政治的なものなだけで表現においては関係ないと思われるだろうが、そうは行かない。
"Personal is political"、個人的なものは政治的なものである。
それが現在の左派の考え方。嫌でも政治に引きずり込まれる。何もかも政治闘争の場となる。そもそも右翼左翼共々、表現規制派は意識してたかは不明だが常にこの大張の窓を動かしてきた。
問題ないものを問題にするという形で大張の窓を動かし「アウト」の基準を変えてきたのだ。
事実、俺たちオタクが思うアウトのラインは変わっていった。
#表現の自由とかスペース 『異種族レビュアーズ』放送休止(自主規制)に追い込まれたのをオタク含めて『あれは仕方ない…』と受け入れる声も多かったけど法的な根拠は特にないはず。日本のテレビ自主規制で徐々に映さないものが増えて麻痺して、久々に見慣れないものが映るとおかしいと思い込む発作。
2021-05-16 22:29:10表現の自由戦士にも、ふわっとだけど「これは普通アウトだろ」と思っているラインがあって、それを犯している作品が発禁になっても苦笑いする程度でそんなに怒らない。微妙なラインがクレームついて、「アウトの範囲が拡大していくこと」に凄い怒る
2020-02-07 22:49:31アウトの範囲が拡大していくと、次世代の表現の自由戦士はそれを当然のラインと考えて怒らなくなる。そう考えると今抵抗することはやっぱ大事なんじゃないかなと思う
2020-02-07 22:51:04そして今や、表現関係だけの大張の窓に限った話ではないが、地球全体を漂白剤で飲み込ませようとするほどの、無責任な美徳の露出狂行為をしないと生き残れない、上辺だけの潔癖症社会が誕生しようとしている。
世界がどんどん潔癖になる理由としては ・基本的に人類は美徳シグナリングをし合う生き物。 ・作家、広告業、政治家などの人間に比べ、無責任な聴衆のほうが遥かに多い。つまり表現に窮屈さを感じる勢力より無責任に口を出し際限ない潔癖さを求める勢力のほうが多い。 ということなんだろうな
2022-03-24 18:45:21「この表現は不快だからやめろ」に抵抗するのなんて萌え絵好きのオタクくらいで、誰がルミネのCMを、ロフトの広告に、午後の紅茶の広告を擁護した?「それくらいいいだろ」くらいに思った人はいたかも知れないが、熱心に擁護するほどでもなかっただろ。
2022-03-24 18:50:42そして、一旦不快を訴える一部の意見が通ってそれが控えられると、やがて全体がそれに慣らされ、そのような表現は控えられるのが常識、と思い始めることだ。これを逆行させる力は殆ど社会に存在しないので、表現規制は時間とともに厳しくなる一方になる。
2022-03-24 18:52:36ちょっとエロい漫画にフェミが目くじら立てるのに反論してるオタクも、異世界レビュワーズが地上波放送中止になったのは笑い話でむしろ武勇伝だと思ってるだろ。90年代の地上波で乳首が出てた感覚からすると異世界レビュワーズ放送停止はありえない厳しさだし、規制に反対するなら本気で怒るべきだろ。
2022-03-24 18:56:30その時、超人学園ゴウカイザーみたいなアニメを作っても配信できる場所は、プラットフォームはあるか?
エンジェルブレイドではない、ゴウカイザーだ。
あのOVAだが当時は15禁ぐらいだろう、今では数フレームだけで完全的に18禁扱いにされてもおかしくない。
「 超人学園ゴウカイザー 」の女金的シーン ? Voltage Fighter Gowkaiser female low blow scene ? #リョナ #マン的 pic.twitter.com/C9boNh68YB
2021-12-09 12:21:55我々に必要なもの
それはこっちも窓を動かすことである。
無修正版超人学園ゴウカイザー同等のアニメをゴールデンタイムでお茶の間で放送できるくらいに、大張の窓を押し戻す。
そこまでは達成できないだろうが、そこまで狙いを定めなければその半分も達成できないだろうから。
民主党政権で「二位じゃだめなんですか?」が叩かれた理由がわかるなら、そういう事だ。
相手は散々ゴールポストを動かしてきた。こっちだけ動かして恥を感じても無駄な美徳だ。問題ないものを問題にする事で問題に出来るのなら、その逆も可能である。問題あるものを問題ないとする事も出来る。そうするべきである。
ただし、覚悟が必要である。
「月曜日のたわわ」全面広告が日本経済新聞に「不安を吹き飛ばし、元気になってもらうため」(コメントあり) natalie.mu/comic/news/472… pic.twitter.com/gh3Kk19YaP
2022-04-04 12:25:07例のたわわがどうとかいう広告、どうせ表現の自由戦士もフェミも嫌というほど語るだろうから口挟む気なくしてたけど、あまり聞かない観点を一つ言うと、あれは「攻め」だね。出版業界からの。
2022-04-08 00:32:29今までの炎上って、全く含む意図がない広告が燃やされて驚いて引っ込める展開ばかりだった。キャラの胸がでかいことに、服の皺一つにケチをつけられて。ところが今回は、あからさまにキャラのおっぱいでかいことを売りにした、一般向けとしてはかなりエロに振った漫画なわけ。
2022-04-08 00:37:10その広告を、新聞というお硬い場所に出したわけだ。反発を予想していないはずがない。 ここまでエロいものをこんな硬い場所に出すのかと、俺ですら違和感を感じる。 今まで萎縮する一方だった出版業界が、明らかに覚悟して挑戦してるんやな。
2022-04-08 00:38:31その覚悟を、月曜日のたわわの作者と出版業界は持っている。
ゴウカイザー同等の表現がお茶の間ゴールデンタイムでセーフになるレベルを狙ってないと思うけど、少なくとも押し戻す覚悟はあるとおもう。