東京都内の神社の装飾彫刻 〜２３区と多摩地域の宮彫めぐり〜

一魁斎 正敏＠浮世絵スキー＆狼の護符マニア @ikkaisai

本日は退勤後に東京都 足立区の橋戸稲荷神社さんに参拝。こちらは土蔵造りの本殿の扉に施された、鏝絵師として有名な伊豆の長八の手による狐の鏝絵（祭礼時以外は拝殿前に複製を展示）で有名ですが、拝殿向拝に二匹の神狐、そして小狐丸を鍛造する三条小鍛冶宗近と稲荷神の彫り物が配されています。 pic.twitter.com/CQsPn1l8Nq

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昨日は出勤途中に町田市 原町田の町田天満宮さんへ。こちらは昭和４２年に落成した現在の社殿の左手に、明治５年（１８７２）の大火により全焼した後、明治２７年（１８９４）に再建された旧社殿が摂社として鎮座していますが、向拝部分と扉に見事な彫り物が施されています。※脇障子には彫り物は無し pic.twitter.com/7NZFBPB1Qv

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本日は出勤途中に東京都 北区の赤羽八幡神社さんにも参拝。現在の社殿は関東大震災で倒壊⇒昭和６年の再建ですが、向拝部分に立派な彫り物が施されています。なお、拝殿の脇障子には男装姿の神功皇后と竹内宿禰が彫られていますが、近代の作とあって甲冑等の考証がかなり正確なものとなっています。 pic.twitter.com/LGCYjlOMxa

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所沢からの帰宅途中、時間に余裕があったので稲城市・大丸地区の大麻止乃豆乃天神社さんに再度参拝。前回は出勤途中で脚立を持っておらず、碌な写真が撮れなかったので再挑戦。偶然にも境内に見廻りに来ていた年配の氏子さんがいらしたので許可をいただき、脚立に登り金網にスマホを密着させて撮影。 pic.twitter.com/vr83pWlmeC

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胴羽目は順に龍宮から地上へと戻る俵藤太秀郷、七福神、神功皇后の三韓征伐、腰羽目には唐獅子と水犀。光量が低いため鮮明な画像は撮りづらく、更にやや高い位置にある格子はガラスが挟まっていて金網の目も細かく肉眼での目視も困難といった具合で、鑑賞難度がかなり高いのが泣きどころでした。【了】 pic.twitter.com/1r07KhUhxo

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昨日は東京都・あきる野市の雨間地区に鎮座する雨武主（あめむしゅ）神社さんに参拝。約２００段もの石段を登った山腹に鎮座しています。覆屋の中に彫り物ガッツリな本殿。格子部分は広め＆内側の金網も目が粗いので鑑賞はしやすいですが、周囲の樹木のため内部は暗いので懐中電灯があるとベターです。 pic.twitter.com/GZA5Lo246i

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本殿は三間社流造で背面の胴羽目も３枚に分かれています。題材は実際の並び順に左から唐代の詩人・白居易（白楽天）が詩を作るたびに文盲の老婆にその詩を聞かせ、彼女が内容を理解できるまで作り直したという逸話、西王母、李白観瀑となっています。 pic.twitter.com/coPXL4cIPo

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また、左側面の胴羽目は林和靖、右側面は山を割って黄河を通した巨霊人と、いずれも唐土の神仙や人物で統一していながらも脇障子だけ何故か左右とも七福神の恵比寿さまとミスマッチだったりしますが、天神社では無いにもかかわらず中備に梅枝を配したり海老虹梁も独特の形状で面白い造りの社殿でした。 pic.twitter.com/JoOYMZIqZZ

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先週の土曜日に東京都 あきる野市と青梅市の彫り物ガッツリ系の寺社にお参りしてきました。１箇所目は横沢地区の大悲願寺さん（真言宗・豊山派）。境内の西側にある観音堂には前面を中心に極彩色の彫り物が施されていますが、いずれも高所にあるため、細部の鑑賞には双眼鏡などがあると便利です。 pic.twitter.com/Kt8gNc7Cgw

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なお、観音堂の裏手には覆屋内に境内社が安置されていますが中央の清瀧権現社に胴羽目彫刻（太公望？／張良と黄石公）が施されています。また、撮影はしませんでしたが観音堂正面に向かってすぐ左にある大師堂の頭貫上と蟇股に龍や仙人の彫り物もあり、仁王門の天井画などと併せて鑑賞を楽しめました。 pic.twitter.com/ac3DFt9jFA

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２箇所目は大悲願寺さんとはＪＲ五日市線の線路を挟んだ南側の伊奈地区に鎮座する岩走神社さん。覆屋内の本殿は縁下に彫り物が無いシンプルなタイプです。なお、やや幅の狭い格子と目の細かい金網のため目視はやや困難。また胴羽目は目線よりも高めの位置にあるので鑑賞時には踏み台があると便利です。 pic.twitter.com/5n4NnaETFi

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胴羽目は順に素盞嗚命の八岐大蛇退治、恵比寿・大黒、そして楚国の弓の名手であった養由基から娘・椒花女に託された名弓「雷上動」と二本の鏑矢である「水破・兵破」を夢の中で授かる源頼光となっていますが、最後の逸話は胴羽目の彫り物としてはレアだと思われます。参考⇒ meitou.info/index.php/%E9%… pic.twitter.com/uvJCXOIExy

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３箇所目はＪＲ青梅線・石神前駅から至近距離にある石神社さん。こちらも本殿は覆屋の中ですが格子の幅が上下・左右ともに広く、また光量も十分にあるので快適に鑑賞ができます。加えて電車で途中下車した場合でも次の列車までの時間待ちの間に余裕を持って鑑賞が出来ますのでオススメです。 pic.twitter.com/wDltu4QjFo

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胴羽目は順に李白観瀑、福禄寿と唐子、高潔な人柄で堯帝から天下を譲りたいと打診されるも「汚れたことを聞いた」として潁水で耳を洗う許由（きょゆう）と、それを見て「そのような汚れた水は牛にも飲ませることができない」と言って、引いていた牛を連れて帰った巣父（そうほ）の故事となっています。 pic.twitter.com/68u17dDOqX

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また、尾垂木や腰羽目の霊獣や下部の持ち送り・浜縁の下にも彫り物があり大らかな彫り方ですが見応えがあります。なお、二つ隣の宮ノ平駅から目と鼻の先にも彫り物ガッツリな和田乃神社さんがあるのですが、当日はこの後に都心に出る用事があり、残念ながら時間が足りなかったため参拝は断念しました。 pic.twitter.com/YuYCozCsP5

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昨日は東京都の西部で未参拝の彫り物ガッツリ系神社さんへ。１箇所目は羽村駅前の五ノ神社さん。完全ガード型の覆屋内に本殿がありますが、高めの位置にある格子＆網入りガラス＆一部は網戸＆映り込み…と鑑賞難度は高め。主要な装飾は胴羽目（二十四孝の郭巨、神功皇后）と脇障子、向拝部のみでした。 pic.twitter.com/hSCjSSQnbz

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