アップルペクチンについて考えてみたこと
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@leaf_parsley この論文 Bandazhevsky YI, Bandazhevskaya G. Cardinale XV 8:40-43 (2003) はフランス語の心臓病関連の医学雑誌にロシア語からフランス語に訳されて掲載されたもので(続く)
2011-09-30 12:48:22@leaf_parsley (続き)「Cs-137の蓄積量が0-10 Bq/kg体重でこどもの20%、10-36 Bq/kg体重で2/3、37-100 Bq/kg体重で80-90%に心電図異常」と述べ(続く)
2011-09-30 12:57:57@leaf_parsley (続き)大人は20-30 Bq/kg体重以上でeffort disorder(努力性障害)への適応(adaptation)が認められると指摘。ちなみに「努力性障害」というのは米国精神医学会の診断ガイドラインDSM-4TR2にも掲載の精神障害で(続く)
2011-09-30 13:01:42@leaf_parsley (続き)「意識的に継続される過度な努力によって自律神経系が障害を受ける広範な様式の障害」と規定。4つのうち2つ以上該当で確定とされる診断基準の1つが「心拍の低下あるいは意識しないと心臓が拍動しなくなる」
2011-09-30 13:15:30@leaf_parsley (努力性障害の解説はこのブログ記事のコメントhttp://t.co/8zC79Ggj)心電図異常が大人で見られにくい説明として自律神経がらみの精神疾患を持ち出すことの是非はさておき、この論文を見れば観察時期、こどもの年齢、人数ぐらいはわかるはず
2011-09-30 13:19:04@leaf_parsley このロシア語からフランス語に訳されて2003年に公表されたバンダジェフスキー夫妻の論文では、アップルペクチンの効果にも言及していて(だからIRSNがアップルペクチンの有効性検証の報告書で検討している)(続き)
2011-09-30 13:27:54@leaf_parsley (続き)アップルペクチンによるセシウム排出療法を1回1カ月づつ、年3回行うことを提唱。ベラルーシ在住の日本人の方のブログ「ベラルーシの部屋」によれば、現在のベラルーシでもほぼこの通りのセシウム対策が実行中の模様http://t.co/Hi1B5mY8
2011-09-30 13:42:41@leaf_parsley はい、ビタミンやミネラルが添加してあること、粉末から錠剤に切り替え、用量も規定して(3錠を100 mLのぬるま湯に溶かして大人は1日3回、3歳以上のこどもは1日2回)推奨量以上は使わないよう注意していることでむやみビタミンやミネラルを吸着しないよう配慮
2011-09-30 13:49:19@leaf_parsley さらに毎日毎食とるわけではなく(日本ではセシウム排出促進剤というとこういう使い方をするものと考えられることが多いようですが)、ホールボディカウンター検査でセシウムの蓄積量を見て基準以上なら使用を開始し、連続使用も1カ月に限定しているのも過剰吸着対策かと
2011-09-30 13:56:29アップルペクチン関連論文の研究実施時期まとめ
(上の@leaf_parsley さんのまとめの最後の部分で、チェルノブイリ事故の影響関係の論文で研究実施時期のわからないものについて、研究実施時期を推定できる資料があることを教えていただきました)
@leaf_parsley たくさんご教示有難うございます。ヤブロコフ教授が編纂したチェルノブイリ事故関連の論文集(ロシア語から英訳して米国で出版)http://t.co/jSpBMzgU に(続く)
2011-10-01 18:20:31@leaf_parsley ネステレンコ教授が寄稿した論文(第13節、和訳がこれhttp://t.co/czUGJk7W)と照合すれば、一連の論文の研究実施時期が推定できるわけですね。
2011-10-01 18:21:58アップルペクチン関連研究1(Nesterenko, SWISS MED WKLY 134:24, 2004):2001年6月から7月。ヤブロコフの本に寄稿したネステレンコ論文では615人のこどもを対象とした実験(4)と人数不明のもう一組の実験(5)が行われたとされるが(続く)
2011-10-01 18:48:18(続き)論文公表されたものは64人(ペクチン32人、偽薬32人)のこどもを対象としており、実験開始前と開始後の放射性セシウムの測定値が実験(4)と異なることから実験(5)の結果であると考えられる。
2011-10-01 18:52:24アップルペクチン関連研究2(Bandazhevskaya, SWISS MED WKLY134:725, 2004):実施時期は商品名がヴィタペクトと明記されていることから2000年の商品化以降とみられ、1と同時期の可能性高い。ヤブロコフ本のネステレンコ論文にある実験(6)に対応
2011-10-01 19:12:45アップルペクチン関連研究3(Hill et al., Radiation Protection & Dosimetry, 125;523-526, 2007) :対象人数が615人(ペクチン285、偽薬330)でヤブロコフ本のネステレンコ論文にある実験(4)と一致(続く)
2011-10-13 18:47:20(続き)ヤブロコフ本のネステレンコ論文にある実験(4)の実施時期は2001年6月から7月と明記されているので、結局アップルペクチン関連研究のうち査読付きの雑誌に載った論文3編のデータは、いずれも2001年に取られたものとわかった。
2011-10-13 18:52:00アップルペクチン関連論文の研究実施時期が特定できたことから、議論は一気に白熱
@shanghai_ii 食品安全委員会による放射性物質の食品健康影響評価書案http://t.co/OmhfBEKb によれば、セシウムのヒト体内からの消失速度は年齢が高くなるほど遅くなるとか。
2011-10-13 19:27:25@shanghai_ii ブラジルのゴイアニアで起こった医療用線源の137CsClによる放射能汚染事故後の測定結果で、1 ~4 歳女児平均24 日、7~10 歳の女児及び男児平均37 日、青年期及び成人の男性58 日及び83 日、青年期及び成人の女性46 日及び66 日。
2011-10-13 19:33:53@parasite2006 例の64人(数値出たのは58人)の対照群は、直線換算で半減期75日ぐらい、指数換算で100日弱。これが正しい実験なら、こちらでに1本論文書くべき(^^;
2011-10-13 19:39:21@shanghai_ii ベラルーシの研究対象は論文1が7-11歳(1990-1994年生まれ)、論文2が7-17歳、論文3が6-18歳とありますから、ゴイアニアの事故後の同じ年齢層のデータと比べてかなり対照群の生物学的半減期が長いことになりますね。
2011-10-13 19:55:35