hatikadukiさんによる『ライトノベル史』

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hatikaduki @hatikaduki

ただ、キャラクターエンタメの手法は注目度が上がっていたため、FTブーム期に設立された日本ファンタジー大賞受賞者から『四畳半神話体系』などの森見登美彦『僕僕先生』仁木英之などが登場し、またぞろラノベの定義論でモメました。

2011-09-30 22:02:24
hatikaduki @hatikaduki

またエンタメ児童文学における文庫レーベルがライトノベル的な手法をおおいに取り入れ、また、あらたにYAエンタテイメントだとかミステリーYAだとかのYA児童文学のレーベルがぞこぞこ生まれ、YA的な作家・作品やラノベのコアからカテゴリーエラーした過去の名作などがそちらに移動しました。

2011-09-30 22:05:52
hatikaduki @hatikaduki

単行本やソフトカバーのYA児童文学のレーベル自体は現在では少し減ったみたいですが、青い鳥文庫やフォア文庫、新参のつばさ文庫などの新書サイズのエンタメ児童文学は今でも大きな勢力ですし、

2011-09-30 22:09:40
hatikaduki @hatikaduki

対象年齢が高めのものを読みたければ、ポプラ文庫ピュアフル(←これはほんとに文庫サイズ)をチェックしておきましょう。マイナークラブハウスとかちょう面白いですL。。

2011-09-30 22:12:08
hatikaduki @hatikaduki

その後の萌えラノベにおいては、とらドラ!と路線の近い異能無しYA寄りの青春ラブコメである『えむえむっ!』『俺の妹がこんなに可愛いはずがない』だとか、萌えコメでありながら作者の語りのセンスを前面に押し出している『暗闇にヤギを探して』か、

2011-09-30 22:24:33
hatikaduki @hatikaduki

超常設定とキャラの初期配置を工夫して思春期の悩みや世界観を比ゆ的に描き出すハルヒ『姫宮さんの中の人』『空色パンデミック』みたいな かしこ系の萌えコメなどのいろんなタイプの工夫が行なわれたし、ラノベを題材にしたラノベなんかも一時はやりました。

2011-09-30 22:27:26
hatikaduki @hatikaduki

なかでも『化物語』の阿良々木さんに完成を見るラノベにおける変態主人公は、ラノベにおけるあるべき男主人公像に対するひとつの回答として、おおきな成果なのではないでしょうか。

2011-09-30 22:32:50
hatikaduki @hatikaduki

また現在の萌えラノベでは日常系萌え4コマ的な、非物語化の研究も『生徒会の一存』だと『ラノベ部』だとか『GJ部』だとか『泳ぎません。』だとかにおいて行なわれている。

2011-09-30 22:36:09
hatikaduki @hatikaduki

そうした中から超高度でアクロバティックな学園コメディ「耳刈ネルリ」シリーズや、すいすい読めるライトな文章と読者を楽しませる工夫において工夫に工夫を重ねている『僕は友達が少ない』なんていう傑作が生まれているのですねー。

2011-09-30 22:43:45
hatikaduki @hatikaduki

あ、最近の工夫した萌えコメとして『のうりん』も挙げとけばよかった。 http://t.co/Ad7h4U5s

2011-10-01 01:11:39
hatikaduki @hatikaduki

FTブーム終焉の後のFTラノベですが、もちろんまったくなくなりはしません。サイバーパンクっぽく姿を変えたもの以外にも、大ヒットこそしませんが戦記ものなどに良作が定期的に登場していました。

2011-09-30 22:55:02
hatikaduki @hatikaduki

最近などは魔王×勇者ものが小ブームになっておりかなり勢力を盛り返しています。また、萌えブームによってパイが大きくなったため、新規レーベルが参入するたびに弾けるぞ弾けるぞといわれるラノベバブルがなかなか弾けず、そのなかから

2011-09-30 22:58:28
hatikaduki @hatikaduki

FT専門のノベルスレーベルである幻冬舎の幻狼ファンタジアノベルスが生まれ、とりわけ『翼の帰る処』はいまいちばんおもしろいファンタジーじゃねーかと思います。

2011-09-30 23:01:44
hatikaduki @hatikaduki

そのほかファンタジーだとスニーカーの俊才・林トモアキ『ミスマルカ興国物語』とかが第2部に入ってキレを増していてどこまで上れるか要注目っす。

2011-09-30 23:04:00
hatikaduki @hatikaduki

さらに、川原礫が電撃から登場して以来、注目度が大きく上がっているネット小説界隈には、ライトでストレートなエンタメ異世界FTが膨大な数存在しているようで、このあたり少女小説におけるエンタメFT勢力の強さとあい通じるものが感じられます。

2011-09-30 23:08:50
hatikaduki @hatikaduki

またFTラノベの原点はゲームのパロディだと思いますが、WIZ小説の薔薇のマリアやRPGパロの多い邪神大沼なんかもありますし、web小説出身の川原礫『ソードアート・オンライン』野ままれ『ログ・ホライゾン』などはMMORPGを題材としたものです。

2011-09-30 23:13:21
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